「いつかは家を買いたいと思っている」
そんなふうに考えている方、多いのではないでしょうか。でも、その「いつか」って、具体的にいつですか?
貯金がもう少し貯まったら?
子どもが小学校に上がったら?
もう少し給料が上がったら?
確かに、そのタイミングを待つのも一つの選択です。でも、住宅購入には「待てば待つほど不利になる」という側面があることを、ご存知でしょうか。
今回は、団体信用生命保険(団信)から考える、住宅購入のタイミングについてお話しします。
団信(ダンシン)って、何?
「団信」という言葉、聞いたことはありますか?
正式名称は「団体信用生命保険」。住宅ローンを利用する際に加入する、住宅ローン専用の生命保険です。
ほとんどの金融機関で加入が必須(※フラット35は任意)となっており、この保険に加入できないと、住宅ローンが組めないケースもあります。
団信の仕組み
団信は、住宅ローンを借りた人(債務者)が亡くなったり、高度障害になった場合に、保険会社が残りのローンを支払ってくれるというもの。
普通の生命保険との違いは、保険金の受取人が債務者ではなく金融機関である点です。つまり、万が一のことがあった時に、住宅ローンの残債がゼロになる保険です。
保険料は、住宅ローンの金利に含まれていることが多く、別途支払う必要はありません。
団信があることの、3つの安心
① 賃貸にはない安心感
住宅を購入して団信に入っていれば、例えば主債務者であるご主人に万が一のことがあった時、残されたご家族に返済の負担がかかることはありません。住宅ローンはゼロになり、家はそのまま残ります。
一方、賃貸の場合はどうでしょう。
家計の収入が減ってしまっても、住み続ける限り毎月家賃を支払い続けなければいけません。定年後、年金生活に入った時も同じです。できればのんびり暮らしたいのに、家賃を支払うせいでゆとりがなくなってしまう。
「もしも」の時に、家族を守れる。それが、団信の一番大きな安心です。
② 今入っている生命保険を見直せる
人生の中で1番多く支払うお金は住宅費用ですが、2番目は保険料だと言われています。年齢や家族構成によっては、毎月かなりの金額を保険料として支払っている方も多いのではないでしょうか。
団信の保険料は、住宅ローンの金利に含まれているため、保険料としてはかなり割安です。しかも、住宅費用分は自動でカバーしてくれています。
つまり、団信に加入することで、今入っている生命保険を見直し、保険料の負担を軽くすることができるんです。浮いたお金を、教育費や老後資金、趣味に回すこともできます。
③ 最近の団信は、保障が手厚い
最近の団信は、各金融機関ごとに様々な特徴があります。
- がん団信(50%):がんと診断されたら、ローン残高の50%が保障される
- がん団信(100%):がんと診断されたら、ローン残高がゼロになる
- 3大疾病保障:がん、急性心筋梗塞、脳卒中で所定の状態になったら、ローン残高がゼロに
- 8大疾病保障(10大疾病保障):糖尿病、高血圧など、幅広い病気をカバー
- 全疾病保障:すべての病気・ケガで就業不能になった場合に保障
- 精神疾患保障:うつ病などの精神疾患も対象(一部金融機関)
※金利上乗せや加入時の年齢など、一定の条件があります。
2026年現在、団信の保障内容はかなり充実してきています。
でも、団信には「条件」がある
ここまで聞くと、「団信、すごくいいじゃん!」と思いますよね。
でも、団信には大事な条件があります。
それは、「健康でないと加入できない」ということです。
団信は生命保険なので、加入時に健康状態の告知が必要です。過去の病歴や現在の健康状態によっては、加入できないケースがあります。
加入が難しくなるケース
- 高血圧、糖尿病などの持病がある
- がんの治療歴がある(完治後5年以内など)
- うつ病などの精神疾患で治療中
- その他、重大な病歴がある
もちろん、症状や経過年数によっては加入できることもありますし、条件付きで加入できる「ワイド団信」という選択肢もあります。でも、一般的な団信に比べて金利が上乗せされたり、保障内容が限定されたりします。

レッツ ダンシン♪
「いつか」って、いつ?
ここで、最初の質問に戻ります。
「いつか家を買いたい」その『いつか』っていつですか?
もう少し貯金が貯まったら?
もう少し給料が上がったら?
確かに、そのタイミングを待つのも一つです。でも、待っている間に、あなたの健康状態はどうなっているでしょうか。
30代で健康な今なら、団信に問題なく加入できるかもしれません。でも、40代、50代になった時、同じように健康でいられる保証はありません。
実際、私たちのお客様の中にも、「もっと早く買っておけばよかった」とおっしゃる方は多いです。健康診断で引っかかって、団信に入れなかった。あるいは、ワイド団信しか選べず、金利が高くなってしまった。
「いつまでに払い終えたいか」で考える
住宅ローンの完済時年齢は80歳未満が一般的で、最長35年が多いですが、最近では40年、50年ローンを扱う金融機関も出てきました。
ただ、40年・50年ローンを組む方のほとんどは、最後まで返しきることは想定していません。月々の返済額を抑えて、その間に繰り上げ返済をしたり、ある程度経ったら借り換えたり、場合によっては売却も視野に入れています。
時代はインフレです。お金の価値は目減りしていきます。今の月々10万円の返済と、10年後、20年後の10万円では、実質的な負担が違ってくる。だからこそ、長く借りて手元資金を運用に回すという考え方も、十分に合理的です。
「いつまでに買うか」と考えると難しくても、「いつまでに払い終えたいか」という視点に切り替えてみると、考えやすくなります。
例えば、60歳までに完済したい場合。
- 25歳で購入:35年ローンでも60歳で完済
- 30歳で購入:30年ローンで60歳で完済
- 35歳で購入:25年ローンで60歳で完済
- 40歳で購入:20年ローンで60歳で完済
返済期間が短くなればなるほど、毎月の返済額は増えます。40年、50年ローンで月々の負担を抑えつつ、余裕資金を運用に回したり、計画的に繰り上げ返済していくという選択肢もあります。
いずれにしても、早めに購入した方が選択肢が広がり、余裕を持って返済計画を立てられるのは間違いありません。
2026年、金利が上がってきた今だからこそ
2024年、日銀はマイナス金利を解除しました。2025年には2度の利上げを実施し、政策金利は0.75%に。私たちは完全に「金利のある世界」に突入しました。
変動金利で借りている方は、今後さらに金利が上がる可能性もあります。固定金利も、以前より高くなっています。
「金利が上がったから、買い控えた方がいいのでは?」
そう思う方もいるかもしれません。でも、利上げはインフレ対策でもあります。つまり、家賃も上がっていく。物価も上がっていく。
賃貸を払い続けるのと、住宅ローンを返済していくのと、長期的に見てどちらが良いか。団信という保障も含めて、冷静に考える時期に来ています。
「いつか」は、もしかしたら今かもしれない
貯金が貯まるのを待つ。
給料が上がるのを待つ。
もっと良い物件が出るのを待つ。
待つことも、ひとつの選択肢です。でも、待っている間に失うものもあります。
- 健康状態が変わって、団信に入れなくなるかもしれない
- 金利がさらに上がって、返済額が増えるかもしれない
- 家賃を払い続けて、その分の資産が残らない
「いつか」は、もしかしたら今かもしれません。
まずは、相談してみませんか?
「団信に入れるか心配」
「今の健康状態で、住宅ローンは組めるの?」
「いつまでに買うべきか、具体的に知りたい」
そんな不安や疑問があれば、ぜひ私たちにご相談ください。
リフォーム不動産深川studioでは、ファイナンシャルプランナーと一緒に、あなたのライフプランに合わせた資金計画をご提案します。団信のこと、住宅ローンのこと、購入のタイミングのこと。何でも相談してください。
あなたの「いつか」を、一緒に考えましょう。
株式会社トラストリー|リフォーム不動産深川studio
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【書いた人】柴田 光治
株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産深川studio 代表|深川くらし相談所 所長
宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士
不動産業界歴40年以上。多くのお客様の住宅購入に携わる中で、「もっと早く買っておけばよかった」という声を何度も聞いてきました。健康でいられる今だからこそ、できることがあります。あなたの「いつか」を、一緒に考えましょう。



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