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コラム

初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント第二話「資金計画」

昨今、自身のライフスタイルやライフステージに合わせた住まい方として、中古マンションにリノベーションを施してお住まいになる方が増加しています。

その一方で、不動産購入もリノベーションも初めてという方にとっては、購入費用と施工費用の両面を考えなければならず、購入までの道のりは単独の不動産購入よりも険しくなりがちです。

この連載シリーズでは、中古マンションを購入してリノベーションをしたいと考えている方向けに、そのプロセスや方法についてポイントを絞って解説しています。

第二話となる今回は「資金計画」について、予算と費用の相場、資金計画の組み立て方などについて解説します。

一話から順を追って解説していますので、ぜひ一話から読み進めていただき、中古マンション購入+リノベーションに関する理解を深めていただければと思います。

初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント第一話「心構え」を読む

【1】予算と費用の相場

アットホーム(株)が行った「中古住宅に対するイメージやリノベーションの実態についてのアンケート調査」によると、中古マンションリノベーションの当初予算は平均2,411万円、総費用は平均2,857万円となっています。

費用の内訳を見ると、中古マンションの購入費用が2,401万円、リノベーションにかかった費用が456万円となっており、中古マンションの購入費用だけで当初予算を消化してしまっていることが分かります(下表参照)。

引用元:アットホーム(株)「中古住宅に対するイメージやリノベーションの実態についてのアンケート調査」

上記調査は、全国のユーザーを対象にしたアンケート調査ですので、当社商圏の東京都江東区の中古マンション相場も併せて見ておきましょう。

アットホーム(株)で2021年8月に掲載された中古マンション(2LDK〜3DK)の平均価格は5,100.82万円で、2020年8月の4,480.92万円(2LDK〜3DK)と比較すると約14%上昇しています。

さらに、このところの「ウッドショック」の影響による木材価格の高騰や、原油高などによる内装材の値上げなど、リノベーションにかかる費用も高騰する場合があります。木材を多用する場合は影響が及ぶ可能性がありますので、ご注意ください。

※ウッドショックについてはこちら
ウッドショックとは?住み替えへの影響は?詳しく解説します!①
ウッドショック今後の見通しは?いつまで続く?詳しく解説します!②

<調査概要>「中古住宅に対するイメージやリノベーションの実態についてのアンケート調査」

・調査対象/過去 5 年以内に中古住宅を購入し、リノベーションをした全国の 20 歳以上の男女 309 名
・調査期間/2019 年 10 月 25 日(金)~10 月 28 日(水)

【2】資金計画の考え方

資金計画は「①総予算=②自己資金+③借入金」という考え方に基づいて、物件価格・工事費用・年収・借入額のバランスを取ることがポイントとなります。

①自己資金の洗い出し

まず現在保有している資産(現金・預金・株式・投資信託など)のうち、住宅購入資金に充てることができるものを洗い出します。

自己資金なし(=頭金0円)のフルローンで購入することも可能ですが、月々の返済額が多くなりますので、貯蓄額から購入後の出費予定(生活費・教育費など)を差し引いた額を予算とすると分かりやすくなります。

②借入金と月々の返済額

借入金は金融機関のウェブサイトなどで月々の返済額をシミュレーションすることができますが、ポイントは「借りられる額と返済できる額は同じではない」ということです。

「住宅費の適正額は一般的に年収の30%」などと言われることが多いですが、ご自身のライフスタイル・ライフプランから逆算して月々支払える額を計算するようにしましょう。

月々の返済可能額は、①現在の住宅費(年)に②住宅用資金(年)を加え、そこから③住宅維持費(管理費・固定資産税など)を差し引いた額がおおよそとなります。

【3】まとめ

ここまで、「資金計画」について、予算と費用の相場・資金計画の組み立て方などについて解説しました。

ポイントは以下の二点となります。

①中古マンションリノベーションにかかる費用は、当初予算を上回るケースが多い。昨今では、中古マンション価格の上昇・ウッドショックによる工事費用の上昇などで、さらに予算と費用の乖離が進んでいる

②資金計画は「①総予算=②自己資金+③借入金」から算出し、ご自身のライフスタイル・ライフプランから逆算して月々支払える額を予算額として考えておくことが重要

当社にお問い合わせをいただいたお客さまにおいても、予算と総費用の乖離が想定よりも大きくなってしまったことで、住み替え計画自体を白紙に戻されたり、お探しのエリアや条件を変更するというケースが増加しています。

こういったミスマッチを防ぐためにも、まずは資金計画に関する情報収集も兼ねて不動産会社に相談してみることをおすすめします。

当社では、お客様が実現したいライフスタイル・ライフプランを十分にお伺いした上で、最適な物件とリノベーションを通じてどのように実現していくかをご提案しております。

相談会やセミナーも随時開催(オンライン対応も可能)しておりますので、お気軽にご参加いただき、中古マンションリノベーションの予算と費用、資金計画に関する情報収集から始めてみませんか?

続けて、初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント第三話「物件選び」を読む

【著者プロフィール】柴田 光治
株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産深川studio|深川くらし相談所 代表

宅地建物取引士、2級FP技能士
不動産業界歴35年。大手不動産会社在籍中に執行役員として主に売買事業を統括し不動産流通に関わる。その後複数の会社役員を経て株式会社トラストリーを立ち上げ、地元密着型の不動産会社としてお客様に寄り添ったわかりやすい提案を身上とする。
https://note.com/k_shibata

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