「100点の家を育てていく」そのための、ある意味未完成な家ができました。
2021年3月、清澄白河に我が家が完成してから1年が経ちます。こんにちは。フリーランスでライターやWebディレクターをしている「鳩(あだ名)」です。
2019年9月末、6カ月後に賃貸の更新時期が迫るなか、物件購入もリノベーションも、とにかく知識ゼロの状態で、夫と一緒に「リフォーム不動産 深川studio(以下、リフォーム不動産)」へ駆け込みました。
それから1カ月後には、物件を購入。約3カ月かけて内装をリノベーションして、現在はこんな家で2匹の猫と一緒に、快適に暮らしています。
中古マンション購入編に続いて、今回はリノベーションから実際に暮らしたあとの気づきまでを公開します。深川エリアに暮らすこと、リノベーションに興味のある方の参考になりますように。
※スケジュール、金額はおおよその数字です。物件や条件によって異なりますのであくまで一例としてお読みください
目次
リノベーションの計画、スケジュールは?
2019年10月末、家の引き渡しが完了して、中古マンションの契約まわりが落ち着くと、いよいよリノベーションがはじまりました。中古マンションの契約完了と共に、まずはリフォーム不動産の紹介で施工会社との顔合わせを行い、ヒアリングがはじまります。
ここまで毎週末どちらか1日は内見や契約書類の整理など、物件購入のための時間をつくっていましたが、この段階になると、毎日リノベーションのことで頭がいっぱいです。毎晩毎晩、図面とにらめっこしました。実は、予算がギリギリだったため、設計に関しては、デザイナー(建築士)をいれず、わたしたちと施工会社の計画だけで進めることにしたからです。夫が建築関係の仕事をしていたこともありますが、今思えばなかなか思い切った決断です。
そんなわけで、初回の顔合わせの前に自分たちで用意したのが、間取りのイメージです。動かせない水栓やガスレンジまわり、柱などを図上で確認したうえで……
1.間取り。部屋をいくつつくるか?
2.大型家具の位置。冷蔵庫や家具をどこに置くか?
3.収納。クローゼットなどどこに設けるか?
このあたりを図面に書き足していきました。
理想は1LDK、大型家具はキッチン側の壁に並べて、寝室と玄関まわりに収納をつくる。そのほかに、天井の壁をなくして躯体現し(コンクリートが見える状態)にすること、南側の採光のために内窓をつけることを策案しました。
打ち合わせ時に、施工会社の担当にわたしたちの考えを相談したところ、追加でベランダ側の窓際に土間をつくることやライティングの位置などを提案してくれました。ベランダ側の土間は、猫のトイレを置くスペースにちょうどよさそうです(担当も猫と暮らしているんだとか!)。初回はわたしたちが手書きで書き込んだ図面をもとに進めて、次回以降はそれを図面のデータに反映してもらうことになりました。
次回の打ち合わせまでに、わたしたちが考えたのは、電気系統です。コンセントやライティングの位置を図面に書き込んでいきます。この図は、施工会社が図面に落とし込んでくれたもの。青い部分が電気配線のイメージです(ここから修正をいれました)。
3回ほど打ち合わせを重ねて、図面と見積もりを細かに精査。建築士がいないとはいえ、施工のプロの意見やアドバイスがあるので、素人のわたしたちではわからない部分はどんどん質問して、ここまで順調に進めることができました。ちなみに施工会社との打ち合わせは、毎回、リフォーム不動産でおこないました。あのリビングのような雰囲気の中だからこそ、リラックスして、あれこれ質問できたと思います。
間取りと電気系統、風呂と洗面所の仕様などを確定させたところで、工事のスケジュールもようやく決定しました。工事は3カ月間。3月上旬に完成するスケジュールです。
12月、まずは壁や床を一度壊すところからはじまります。
工事と並行して、まだまだディティールをつめていきます。例えば、キッチンやレンジフード、洗面台、ドア、オープンクローゼットのポール、シーリングライトなど……。休日を使って、さまざまなメーカーのショールームへ足を運びました。(以下のように、事前に採寸を写真にメモして、スマホに入れておくと便利です)
いくつかのパーツはわたしたちがネットで購入して(小売価格のため)、新しい家に発送、取り付けを施工会社の方に手伝っていただきました。大型の設備(キッチンなど)は受け取りが大変なので、スケジュールの調整が必要です。
リノベーション工事のポイントは?
当時はリモートワークもなかったので、夫とわたしは、Slack(チャットサービス)やGoogleスプレッドシートを使って頻繁にやりとりしました。参考になる情報は、かたっぱしからシェアして、急ぎの決定事項は時にオンラインで話し合いました。昼も夜も、リノベーションのことで頭がいっぱいです。
変更や想定外の点があるたびに、担当者から連絡をもらい、現地で確認、判断しました。土日は特に変化がなくても、ちょこちょこ家の状態を見に行きました。気になるところは写真を撮って、施工会社に確認します。
壁紙やカーペットは最後に整える部分になるので、期日のギリギリまで検討しました。カーペットに関しては、どうにかフローリングにできないか規約内容を確認したり、フローリングの許可を申し出たりする努力をしてみたのですが、あえなく断念。
こうなったらカーペットのなかでベストなものをみつけようと、複数メーカーからサンプルを発注したり、メーカーのショールームを尋ねたりするようになりました。住宅リノベーションでカーペットを使った事例は思ったよりも少なく、美術館など施設のコーディネートも参考にしました。
最初はベージュやグレーなど落ち着いた色味を検討していましたが、最終的に、個人的に好きな美術館の床の色をマネして、ブルーに決定。あんなにネガティブなイメージを抱いていたのに、敷いてみるとその美しさに大満足しました。
2020年3月、ついにリノベーションが完了。最終的には、予定していた予算よりも少しオーバー(正確には工事は予算よりもおさえられましたが、備品などの調達でオーバーしました)。
それでも諦めたところがたくさんあります。たとえば、壁は漆喰などで塗りたかったのですが、予算がかかるため壁紙に変更しました。土間の窓枠やドアも、木製を希望していましたが断念。メーカーと色を統一することで落ち着きました。
全体的にリノベーションを依頼したのは「自分たちの力ではどうにもできない部分」のみ。ある意味、リノベーションが完了した段階では未完成な家なのです。
たとえば、土間や洗面所まわり、トイレまわり、本棚、クローゼットなど、自分たちで半年間かけてDIYしました。デザインを考えて、タイルを貼ったり棚を取り付けたりする作業を休日にちょこちょこ進めました。わたしたちのようにリノベーション予算が限られている場合、100点の家を育てるつもりで、最低限のリノベーションのみを依頼してみるのも、ありかもしれません。
建築士をいれないリノベーションは、常に自分たちで考え、相談し、手を動かすのが楽しかった反面、膨大な労力と時間を要しました。諦めた部分に関しても、プロに頼めばよい解決策があったかもしれません。細部にまでこだわりがあるという方は、やはり建築士に依頼したほうがスムーズですし、何よりも安心だろうなと思います。
リフォーム不動産では地元の建築士の紹介も行っているので、リノベーションの進め方に不安がある場合、まずは相談してみるのもよいかもしれません。
▼リフォーム不動産のリノベーション実績
https://reform.trustory.jp/work/
引っ越しの後の暮らしでわかったこと
2021年3月。完成から1年が経ちました。実際に暮らしてみての感想は「あのとき家を購入してよかった!」の一言につきます。家が完成した直後、新型コロナウイルスが日本でも感染を拡大。その後、自宅で仕事をする時間がぐっと増えたからです。日当たり抜群で広々としていて、我ながら自慢の家は、仕事場としても最高です。
ですが「こうしておけばよかった!」と思う点がふたつあります。
ひとつめは、電気の配線。コンセントやシーリングなど、不要な場所に多くつくりすぎたり、逆に必要な場所に足りなかったりしました。家具の配置や生活導線を想定して、施工会社に相談したつもりでしたが、もっと緻密に位置まで考えればよかったな、と反省しています。
ふたつめは、マンションの廊下の電灯。外廊下に面している寝室の窓から、夜中も電灯の光がかなり差し込んでくることに、暮らすまで気がつきませんでした。用意していた白いブラインドでは光を防げないので、窓の外側から黒いシートをおろしてなんとか対応しています。夜に部屋がどのような状態になるのか、内見あるいはリノベーション時点で、もっときちんと見ておくべきだったと反省しています。
逆に、想像以上によかった点もふたつありました。
ひとつめは、カーペット生活がとても快適だったこと。床でごろんとくつろいだり、猫の足の負担を減らすことにもつながったり。一番懸念していた汚れに関しても、水分をかなり弾くのでストレスを感じません。今では、カーペットのリフォーム事例がもっと増えたらよいのに、なんて考えています。
※カーペット生活のメリット・デメリットについて書いた記事はこちら
ふたつめは、同じマンションの住人がとっても親切だったことです。エレベーターで会うたびに話しかけてくれたり「困ったらなんでも聞いてね!」なんて声をかけてくれたりする方もいらっしゃいます。長く暮らす家だからこそ、近所の人たちのあたたかさが、心強く感じます。
ここまでいろいろと書きましたが、全部ひっくるめて、わたしたちは現在の暮らしに大満足です。
リフォーム不動産に相談してよかったこと
短いスケジュールで、この暮らしを実現できたのは、やっぱりリフォーム不動産のおかげにつきます。予算の面でも、暮らしの面でも、目先の利益を優先することなく、わたしたちにとって何がベストなのかを突き詰めて考えてくださったのが、今の大満足につながっていると信じています。
中古マンション購入からリノベーションまで、知識ゼロの状態から、親身に相談にのってくださったリフォーム不動産のおふたり、施工会社の担当には感謝しかありません。
リノベーションが終わったあとも、リフォーム不動産の前を通るたびに「柴田さん、浅野さん元気かな?」なんて気になってガラス戸の向こうを覗いてしまいます。何度か特に用事もなくお店にうかがったときも「あそこに○○屋さんができるんですよ」「今度こんなイベントがあるのでよかったらぜひ!」なんて話をして、近所に頼れる友人が増えたような感覚です。
不動産会社というと、物件の契約が完了したらほとんどお付き合いがなくなるもの。そんなクールな関係をイメージしていましたが、リフォーム不動産は、長くあたたかいお付き合いができる、いかにも深川エリアらしい不動産屋さんです。
深川エリアでの中古マンションの購入やリノベーションをが少しでも気になったら、まずはリフォーム不動産に連絡してみてください。自信をもって、おすすめします!
▼リフォーム不動産 深川studio
https://reform.trustory.jp/
白方はるか(鳩)
フリーランスの編集・ライター。清澄白河で猫とともに暮らしている。あだ名は「鳩」 好きな食べ物はカツオのたたき
https://note.com/tyorehato
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