【清澄庭園】年間パスはたったの600円!東京都指定名勝の回遊式林泉庭園

深川エリアを代表する日本庭園「清澄庭園」。近隣の住人はもちろん、優れた日本庭園として国内外からお客様が訪れる、清澄白河エリアを代表するスポットです。みなさんはこの地に何があったか、ご存知ですか?

こんにちは。フリーの編集者としてあちこち飛び回ってる、鳩と申します。今回は、清澄庭園をぐるりとご案内します!

江戸時代から続く富豪たちの邸地

もともとは江戸時代の豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷があったと伝えられている清澄庭園。その後は下総関宿藩主の久世氏の下屋敷となりました。昔からこの地は富豪たちの住まいとして整備されていた土地がわかります。

時は過ぎ、明治11年(1878年)。三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎がすでに荒廃していた約3万坪の土地を買い上げ、隅田川の水を引き込むなど大きく改修し、明治24年(1891年)に完成させたのが「深川親睦園」。これが、清澄公園のルーツとなりました。

庭園は大正12年(1923年)の関東大震災により、西半分を中心に壊滅的な被害を受けてしまいます。そのため翌13年に敷地は東京市(現在の東京都)に寄付されました。東側に位置する庭園部分を除いた敷地は清澄公園として整備され、現在の姿となったのです。

清澄庭園の位置

広い池とツツジとサツキ

清澄庭園

 

池の端に置かれた石を飛び飛びに歩くと広々とした池の眺めを楽しめるだけでなく、歩みを進めるたびに、景観が変化するよう配慮されています。また、園内には松尾芭蕉の句碑も。「古池や かはづ飛び込む 水の音」芭蕉の最も有名な句を詠みながら、池を眺めるとまた違った風景が見えてくるかもしれません。

清澄庭園内

見どころは、石!?

庭園の見どころのひとつは、園内に多数ある名石。これは岩崎家が自社の汽船を使って全国の石の産地から集めたとされています「伊豆磯石」や「伊予青石」「生駒石」「備中御影石」「讃岐御影石」など、石をながめて歩くだけでも、意外な発見があるかも?

庭園内の石

大正記念館と涼亭

園内にあるふたつの建物をご紹介しましょう。入り口側にある「大正記念館」は大正天皇の葬儀のためにつくられた葬場殿を移築した建物。現在の姿は、戦災によりのちに再建されたものになります。現在は集会施設としてさまざまなイベントに用いられています。

清澄庭園内の大正記念館

また、池の奥に見える「涼亭」は、明治42年(1909年)に建築家・保岡勝也によって設計された数寄屋造りの建物。こちらも集会施設として利用可能となっています。

清澄庭園内の涼亭

ちなみにどんなイベントが開催されているかというと…お茶会や書道の体験教室、親子工作教室、そのほかさまざまなジャンルのワークショップなど実に多彩!

意外かもしれませんが、平日昼に訪れてみると、有料入場にも関わらず、近所にお住いの方や近隣で働いている方が多く訪れていました。というのも、実は年間パスポートが一般600円! いつでも優美な日本庭園にふれられると思えば、安いかも?近所にお住まいになる際は、年間パスポートの購入をおすすめします!

清澄庭園

ちなみにみどりの日、都民の日には無料開放される、清澄庭園。清澄白河エリアの散策とあわせて、一度訪れてみてはいかがでしょう。

清澄庭園のイラスト

 

著・写真・イラスト
鳩白方はるか(鳩)
フリーランスの編集・ライター。清澄白河で猫とともに暮らしている。あだ名は「鳩」 好きな食べ物はカツオのたたき
https://note.com/tyorehato
公園の概要

住所:東京都江東区清澄2丁目、3丁目
アクセス:都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」(E14・Z11)駅下車 徒歩3分
園内施設:駐車場なし、男女別トイレ、
開園時間:9:00~17:00(入園は午後4時30分まで)
※イベント開催期間及びGWなどで時間延長が行われる場合もあります。
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
入園料:
一般( 150円)、65歳以上(70円)
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
【20名以上の団体】一般( 120円)、65歳以上(50円)
※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料
※無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
【年間パスポート】一般( 600円)、65歳以上(280円)
※ペット連れでの入場は出来ません。

 

清澄庭園周辺の代表的な分譲マンション

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