深川に住みたい女#7 女、反抗期になる。

深川の親水公園

こんにちは。深川に住みたい女です。

まず初めに、タイトルを見て不安になった誰かのお母様、お父様。ご安心ください。
大前提として、私は両親にとても感謝しています。

『好きか?』と聞かれると『うん、大好き!』とはなかなか言いにくいところはありますが、どちらかと言えば『愛している』といった感じです。家族ですから。そりゃあ、ね。

だけど…

『深川に住む』までの壁 その①-母

深川で物件を探すにあたり、思わぬ壁として私の進みたい道を塞いだ両親。
特に母に関しては、なかなか手ごわい…今までにも既に何度かダウンを食らっています。

きっと、というか絶対に私のことを心配してくれている。心配するがゆえに、色々言ってくれる。

『焦らないでもうちょっとゆっくり探せばいいんじゃない?』とか、
『高いんだから、場所をずらしたら?千歳って地名のところ、SUUMOにたくさん載ってたよ。』とか。

分かってはいるんです。分かってるけど!

今の私の気持ち(猛烈に、一秒でも早く深川に引っ越したい)からひと言言わせてもらうと、

『違うんだよー!そんなにゆとりをもって、良いのがあったら。なんてスタンスじゃないんだよ!もうちょっとってどのくらい?一週間?それから千歳はギリ墨田区なんだよー!』…

スミマセン、ひと言じゃ収まりませんでした(*’▽’)

そして、私の反抗心がむき出しになった出来事が起こりました。

それは私がネットで見つけたとある物件、森下駅に近くて、築浅めのお部屋。
バス・トイレ別で、キッチンも普通に広く、1階だけとオートロック付きで、家賃もそこそこっていうところがあったんです。

そこは当時居住中だったので室内の見学は出来ず、不動産屋さんに聞いたところ先行契約型(お部屋を見る前に契約をする形。お部屋を見てから契約解除は可能。)と言われました。

条件で見るとここしかない、と思った私はすぐ両親に報告。

室内が見られないという点について、歯切れの良くない相槌。→想定内。
母『お部屋の中は見られなくても現地には行けるんでしょ?』→想定内。

ということで、お休みの日に森下駅で待ち合わせて現地を見に行くことに。

先に到着した私は改札で待つ。

あ、来た!久しぶり~と手を挙げた私の動きが一瞬止まる。

『父さんもいるっ…!』→ちょっと動揺。

まあまあ、落ち着け私。相手は家族だ。話せば分かってくれる。久々の家族3人でのおでかけじゃないか。
深川の魅力を伝えて、ふたりにも深川を好きになってもらって、背中を押してもらおう。

駅から物件までの道のりは何度もグーグルマップで予習していたので、迷うことなく到着。

いざっ!

〜中略〜

物件(周辺)調査終了。

…結果は散々でした。

1階というのを中心とした批判のオンパレード。→ダウン

挙句の果てに、23歳の娘の部屋探しのために家族全員で駅前の不動産屋さんに入る。→K.O

なぜだ!

なぜこんなにも思うようにならない?家賃払うの私だよ?私の暮らす家だよ?しかも私は今現在一人暮らしをしている!

初めてのお部屋探しってわけじゃないのに!確かに初めての時は両親への報告が契約後だったけど!もう何も言わないでくれー!好きなところに住まわせてくれー!

となったわけです。もちろんその物件が良いなと思っていた気持ちは完全に消滅しました。

『深川に住む』までの壁 その②-父(おまけ)

不動産屋さんからの帰り道、せっかくだからと清澄通りを門前仲町まで歩きました。

深川の景色が、川面に揺れる夕焼けが、私に『どんまい』って言ってくれているような気がして、私の不機嫌も収まりつつあった頃。
父が寄ってきて、小声でひと言。

『母さんは、別に反対してるわけじゃないんだよ?心配してるんだからね。』



嗚呼、父よ。それ、今一番言っちゃいけないやつ。

4コマ漫画

 

 

漫画提供
のり漫
深川在住の漫画家。
なにかを表現したい気持ちが抑えられず、医療職を辞め画道へ。日々の気づきや悩み、発見を描く。編集を手がける夫と清澄白河で二人暮らし。モットーは「どんなことも描いてゆく」
https://note.mu/noriomanga

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