前回、前々回と「コロナ禍でも都心居住のニーズが高い理由」について解説してきました。
コロナ禍でも都心居住を検討されるお客さまが多い理由①「伸び悩むテレワーク導入率」
コロナ禍でも都心居住を検討されるお客さまが多い理由②「低金利と資産性」
今回はその第三弾として「住環境の充実」について解説したいと思います。
外出自粛による「イエナカ時間」の増加によって、自宅の住環境を充実させたいというニーズが高まり、現住居からの住み替えを希望されるお客さまが増えています。
目次
【1】「イエナカ」時間の増加で住まいの改善意識が向上
Roomclip住文化研究所の調査「新型コロナで変わった暮らしと住まい」では、以下のような調査結果が公表されています。
・コロナをきっかけで新設/改善したスペースがある:64%
・新設/改善したスペースは?「食品のストックを収納するスペース」:23%(最多)
・整理収納に関して取り組んだことは?「収納スペースの見直し」:52%
・在宅ワークはどこでしていますか?「ダイニングテーブル」:41%(最多)
在宅勤務・学習が増加し、室内の滞在時間が長くなったことで、これまで気にしていなかった室内環境に関するさまざまなニーズが顕在化していることが分かる調査結果と言えるでしょう。
このような「住まいの課題」を解決する手段として住み替え(中古マンション+リノベーション)を当社にご相談いただくケースが増加しています。
【2】リノベーションで生まれた在宅ワークスペース(当社事例)
コロナ禍以前のお客さまにおいては、交通・生活利便性の充実度(駅徒歩分数や近隣商業施設など)をより重視しているというお客さまが多かったのですが、昨今では遮音性・日当たり・通風といった室内環境をより重視されるというお客さまも増加しています。
以下でご紹介している当社事例は、コロナ禍でオフィス勤務からテレワークにシフトされたお客さまのケースで、倉庫として使用していたご自宅のスペースをワークスペースに改修し、オフの時間にはご友人を招くことができるスペースとしても活用したいとのご要望に対応させていただいたものです。
森下の住宅 * WORK SPACE
https://reform.trustory.jp/work-item/work2/
当プロジェクトでは、当社と江東区深川(当社主要商圏)在住の建築家がコラボし、お客さまとのお打ち合わせを重ねる中で、その想いやご希望を十分に理解し、施工させていただきました。
ポイントは、外気に触れる室内の壁に外装材の金属板を利用して断熱性を高め、天井部を抜くことで空間を広く感じられるように工夫し、従前は倉庫という無機質で冷たい印象だった空間が、快適性の高い多目的空間へと生まれ変わった点にあります。
中古マンションの購入+リノベーションであれば、その空間をお客さまのご要望に合った世界に一つだけの住まいとして生まれ変わらせることが可能です。
これは空間だけでなく住宅設備も同様で、とりわけ、分譲住宅に比べて住宅設備が充実していない賃貸住宅にお住まいのお客さまにおいては、現在の賃料と同程度の月々のローン返済額で中古マンションの購入+リノベーションができるため、お問い合わせ・ご相談いただくケースが増加しています。
<その他事例>
清澄白河で中古マンションを購入、リノベーション、実際に暮らすまで。リアル体験記(中古マンション購入編)
清澄白河で中古マンションを購入、リノベーション、実際に暮らすまで。リアル体験記(リノベーション編)
※その他事例はリフォーム不動産 深川studioの実績ページに掲載しておりますので、併せてご覧ください!
【3】緑豊かな江東区・深川エリア
住環境の改善という意味では、室内環境に加えて周辺環境の良さにもこだわりたいというお客さまも多いのですが、その面でも深川エリアはご評価いただいています。
東京都が公表している「公園調書」(令和2年度版)によると、江東区は国・都・区市町村立公園の面積が東京23区内で2番目に広く、臨海エリアということもあって、海上公園の数(19箇所)は23区で最多となっています。
また、住民1人あたりの公園面積は23区中2位というのも特筆点です。1位の江戸川区よりも都心に近いことを考えると、いかに自然環境に恵まれている立地であるかがお分かりいただけるかと思います。
深川くらしのサイト内では、深川エリア内の公園が大小問わず紹介されていますのでご参考にしてください!
https://f-kurashi.tokyo/category/park/
【4】まとめ
ここまで、3回シリーズで「コロナ禍でも都心居住を検討されるお客さまが多い理由」を解説してきました。
テレワークの普及による仕事のあり方と通勤動向の変化、住宅ローンの低金利、都心不動産の資産性、住宅環境の改善など、お客さまそれぞれが抱える住まいの課題に対して、都心の中古マンション(+リノベーション)は、その解決策としてバランスの良いものであることが、コロナ禍でも都心居住を検討されるお客さまが増加している理由の一つと言えるでしょう。
ただし、中古マンションの目利きを誤ったり、ポイントを押さえないままリノベーション工事を実施してしまうと、すぐにアンバランスとなってしまい、結果的に住み替えを後悔してしまうといったことにもなりかねません。
当社は「不動産とリフォームを通じて、お客様の豊かな暮らしをデザインする。『くらしかた創造企業』」をコンセプトとしており、お客さまには、まず相談会やセミナーにご参加いただくことをおすすめしています。暮らし・住まいの課題やお悩みをお伺いし、お客さまの目線で、より豊かな生活の実現のためのご提案をさせていただくことをモットーとしています。
ぜひ、当社セミナー・相談会にご参加ください!
【著者プロフィール】柴田光治
株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産深川studio|深川くらし相談所 代表
宅地建物取引士、2級FP技能士、公認不動産コンサルティングマスター
不動産業界歴35年。大手不動産会社在籍中に執行役員として主に売買事業を統括し不動産流通に関わる。その後複数の会社役員を経て株式会社トラストリーを立ち上げ、地元密着型の不動産会社としてお客様に寄り添ったわかりやすい提案を身上とする。