hometown感がすごい
知らない街に行ったときに感じる、なんとも言えない疎外感。ちょっと居心地が悪いというか、何となく肩の力が抜けないといった経験をしたことがある方、結構多いのではないでしょうか。特に最近は、外を歩いていても意識は手のひらの奥に広がるそれぞれの世界にワープしっぱなし、両耳は音楽に溺れっぱなしな人が多くて、地域内での関わりというものが少なくなっていると感じます。住んでいる人がそうなのだから、外から来た人が『街と関わる』というのは至難の業です。
その点、深川は不思議と『外から来た人でもまるで地元みたいに過ごせる』街。言い換えれば『他の地域に比べてヒトとヒトの関わりが圧倒的に多い』街です。
例えば飲食店、行きつけで顔なじみのお店じゃない限り注文やお会計以外の会話を店員さんとすることはほとんどありませんが、このエリアの飲食店（チェーン店以外）では高確率で話しかけられます。
『近くにお住まいなんですか？』とか、『どこか（この辺）お出かけしてきたんですか？』とか。最初は驚きました。でもそこから、どんどん広がっていく。TVの街ブラロケでよくある、『この辺のおススメどこかありますか？』とかが普通にできちゃうんです。そして、知らないうちにこの街にぐんぐん馴染んでいく。気が付けばまるで地元にいるような感覚で、好きなお店が増えてたりします。
また、深川は地域の横の繋がりが強い！私の職場にもたまに、通りすがりのご近所さんが顔を出します。『どうも～！通りかかったからさ！』（※もちろん、家を探しに来たわけではありません。）
近況報告や近所にできた新しいお店の話をして、『じゃあまた！』と帰っていく。なんだこれ！こんな文化が東京23区に残っていたなんて！隅田川を渡ればすぐ大手町とは思えないほっこり感。なんだか不思議です。
そして、不思議といえばもう一つ。『深川LOVE』と豪語している人は、結構地元民ではないことが多いです。もちろん、生粋の深川っ子さんもたくさんいますが、それと同じくらい、違うところから来た人＝深川が好きで引っ越してきた人が多い印象があります。地域のことをたくさん知ってる方に『地元もこの辺なんですか？』と聞くと『全然違いますよ（笑）ここがいいと思って引っ越してきたんです』というような内容の会話を結構してきました。
これこそまさに溢れ出るhometown感の正体なのではないでしょうか。住んでいる街に対する愛がとにかくすごい。だって、街のことを話しているときの街の人の顔、すごくキラキラしてます。『好き』がストレートに伝わってくるんです。そしてその愛を広めようと、外から来た人も巻き込んでいく。そして、巻き込まれた私。友人に深川の魅力を語るクセがついてしまいました。そりゃあ住みたくもなります。だって好きで住んでる人がたくさんいるんですもん。しかもそれを共有できる。これが他の街とは違うポイントなのではないかと個人的には思ったりします。
いかがですか？hometown感。伝わりましたでしょうか・・・
言葉では限界があるので、後は実際に街で体感してみてください。そしてぜひ街の人の愛に触れてみてください。初めてでも、どことなく懐かしいようなホッとする感覚に包まれる瞬間があるはず！
イラスト提供のり漫
漫画家。
なにかを表現したい気持ちが抑えられず、
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