ライフスタイルの多様化が進んだことで、近年ではマンションを購入する単身女性が増加しています。しかし、結婚・出産・キャリアアップなど、ライフステージの変化があった場合に後悔しないためには、物件の検討時にチェックしておきたいポイントが多数あります。
そこで今回は、一般社団法人「女性のための快適住まいづくり研究会」が行った「マンション購入に関するアンケート」から、女性のマンション購入者の特徴・傾向をご紹介します。マンション購入経験者の声・意見は、あなたの住まい探しにもきっとプラスになるはずです!
目次
①購入目的:「将来を見据えた資産形成・投資」
<表1>初めてマンションを購入した時の年齢
購入時の年代で最も多いのは「35〜44歳」の27.5%、次いで「40〜44歳」、「30〜34歳」となりました。また、全体の55%が39歳までに購入していることが分かります。
<表2>初めてマンションを購入した時の年収
初めてマンションを購入した時の年収は500万円台が最多で、ボリュームゾーンの300万円〜500万円台が全体の約6割を占めています。これらの結果を踏まえると、女性のマンション購入者は、働き盛りの世代を中心とした一般的な会社員が中心と言えるでしょう。
<表3>初めてマンションを購入した理由(上位5項目、複数回答)
次に、マンションを購入した理由を見ると「家賃や更新料がもったいないと思った」が56.7%で最多、「資産として残せるから」が54.7%で次点、「快適で安全に暮らせる家が欲しかった」が47.4%で続いています。将来を見据えて、賃貸物件からの住み替え、資産・投資としてマンション購入を考えている人が多い結果となっています。
②マンション購入時のプロセスとマインド
女性のマンション購入者の特徴は、働き盛りの年代の一般的な会社員が、将来への資産形成・投資を目的に住まいを購入する傾向にあることが分かりました。では、実際の検討時にどのようなプロセス・気持ちで、住まい探しを進めているのかを検証してみましょう。
<表4>購入にあたって不安だったこと(上位5項目、複数回答)
購入時に不安だったことは「購入後にローンをずっと払い続けられるか」(43.9%)が次点以下を引き離して最多となっています。また、次点は「マンションの資産価値が落ちて損をしないか」となっており、いずれの回答からもマンション購入に対して慎重な姿勢が垣間見えます。
<表5>初めてのマンションを選ぶ上で、気にした点は何ですか?(複数回答、過半数の回答のみ抜粋)
表5では、物件検討時のポイントについて聞いていますが、「駅距離」や「エリア・沿線」など、長期的な資産価値を意識し、利便性の高いエリアの住まい探しにこだわっていると言えるでしょう。同アンケートの「実際に購入した物件」によれば、「1LDK(1DK)」(54.2%)が最多となっており、利便性の高いエリアに単身者向けの物件を購入することで、賃借して家賃収入を得やすい物件を選ぶ傾向が高いようです。
③まとめ
ここまで、女性のマンション購入者の特徴・傾向を検証・分析してきました。ポイントを以下にまとめます。
・働き盛りの年代の一般的な会社員が将来への資産・投資を目的にマンションを購入する傾向が強い
・購入の検討にあたっては、ローンの支払いを滞りなくできる資産性を維持しやすい利便性の高い立地を好む傾向にある
・ライフステージの変化で居住しなくなった場合を想定し、貸しやすい・売りやすい物件を購入するケースが多い
物件の検討から購入プロセスに至るまで、資産性・安全性にこだわって住まい探しをしていることが分かりました。
その一方で、どうしても住み替えしなければならないといった事情を抱えているケースは少ないため、慎重になりすぎるあまり購入を決断できないというケースも少なくないようです。
同アンケートは、「これからマンション購入をする人へのアドバイス」として、「100%完璧なマンションはない」が56.1%、続いて「疑問や不安は専門家に相談する」が43.3%で多数を占めています。まずはご自身がどういった条件を大事にしたいかを決めた上で、ライフプラン・マネープランなども含めて専門家のアドバイスを受けながら進めていくことがマンション購入を成功させるポイント言えるでしょう。
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株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産深川studio 代表|深川くらし相談所 所長
宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士、公認 不動産コンサルティングマスター
不動産業界歴35年以上。一部上場不動産会社在籍中に執行役員として売買事業を統括し、主に不動産流通に関わる。
50代で今の会社を立ち上げ、地域密着型の不動産会社としてお客様に寄り添ったわかりやすい提案を身上とする。自らも築20年の自宅マンションをリノベーションした経験を持つ。
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