深川たてもの相談所
■ マンションの「管理形態」ってなに?
マンションでの暮らしを快適に保つには、エントランスやエレベーター、廊下といった共用部分の管理がとても大切です。
では、その管理は誰がどのように行っているのでしょうか?
答えはマンションごとに異なり、「管理形態」と呼ばれる管理のスタイルが決まっています。
ここでは、マンションの主な管理形態を3つに分けてご紹介します。
■ マンションの主な3つの管理形態
◎ 1. 全部委託管理(すべてを管理会社におまかせ)
もっとも多くのマンションで採用されている形です。
管理組合は、掃除や点検、会計などの業務をすべて管理会社に委託します。
新築分譲マンションの多くがこのスタイルです。
メリット:
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管理の手間がほとんどない
-
専門家が対応してくれるので安心
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トラブル時もスムーズに対応してもらえる
デメリット:
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管理費が高くなりがち
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住民が管理に無関心になりやすい
◎ 2. 一部委託管理(一部だけ管理会社に任せる)
管理の中でも掃除や点検だけを外部に頼み、会計や総会の運営などは管理組合が担当するなど、業務を分けて行うスタイルです。
中古マンションや住民の意識が高いマンションで見られることが多いです。
メリット:
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必要な部分だけ外注できるため、費用を抑えられる
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住民の管理への意識が高まりやすい
デメリット:
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業務の切り分けが難しくなることも
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理事の負担が重くなる場合がある
◎ 3. 自主管理(すべて自分たちでやる)
掃除も点検も会計も、すべてを住民(管理組合)が行うスタイルです。
古い公団や公社系のマンションで多く見られます。
メリット:
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管理費をかなり抑えられる
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管理への参加意識がとても高まる
デメリット:
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専門知識や手間が必要
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一部の理事に負担が集中しがち
■ 管理形態より大切な「運営のしかた」
どの管理形態を選ぶにしても、それだけでマンションの管理がうまくいくとは限りません。
管理組合の運営がうまくできているかどうかが、とても大きなポイントになります。
ここでは、健全な管理組合運営のために大切な6つのポイントをご紹介します。
1. 専門家の力を借りるときは、中立な立場かどうかを確認
管理会社とつながりのある専門家だと、正しいアドバイスがもらえない場合も。
独立した専門家に相談しましょう。
2. 管理会社との関係をクリアにする
利益がぶつかるような契約になっていないかチェック。
契約内容はしっかり明文化し、理事会の承認を経て進めましょう。
3. 理事会を見守る仕組みをつくる
監事や外部の監査人が理事会をしっかりチェックすることで、組合のお金の使い方に問題がないか確認できます。
4. お金の使い方をわかりやすく伝える
会計報告を見やすく・分かりやすく整理すること。
すべての組合員が「何にいくら使われているか」が把握できるようにしましょう。
5. 管理会社との契約は定期的に見直しを
長く付き合っている管理会社でも、サービス内容や費用が他と合っているかは一度見直すのがおすすめ。
他社と比較することも大事です。
6. 住民同士で学ぶ・共有する場をつくる
勉強会や意見交換の場を持つことで、組合員の意識が上がり、運営がうまく回るようになります。
■ まとめ:自分たちのマンション、ちゃんと見えていますか?
管理形態はマンションごとに合う形が異なります。
でも、それ以上に大切なのは、管理組合がきちんと機能しているかどうかです。
「おまかせだから安心」ではなく、自分たちのマンションを自分たちで守る意識があるかどうか。
その気づきが、将来の資産価値や暮らしやすさに大きくつながっていきます。
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