深川たてもの相談所
■ マンション管理適正評価制度とは?
2022年4月にスタートした「マンション管理適正評価制度」は、マンションの管理状況を専門家が定期的に評価し、その結果をもとにインセンティブ(優遇)を受けられる制度です。
評価は、管理組合の運営・建物の維持管理状況などを5つの視点で採点(100点満点)。
高評価を得たマンションは、居住者の安心感だけでなく、資産価値の維持・向上といったメリットも期待されます。
■ 制度がつくられた背景
マンション管理適正評価制度が導入された背景には、マンションを取り巻く社会的な課題があります。
▪マンションの老朽化と管理不全
築30年以上の物件が増える中、修繕計画が不十分なマンションも多く、将来的な居住性の低下や資産価値の毀損が懸念されています。
▪管理品質のばらつき
マンションによって管理の質には大きな差があり、透明性と信頼性を求める声が高まっています。
▪中古市場の活性化
管理状況の「見える化」は、中古マンションを検討する人にとって有益な判断材料になります。
▪将来に向けた備え
適正評価を通じて、中長期的な修繕計画や耐震性の向上を後押しする目的もあります。
■ 評価制度を受けるメリットとは?
この制度を活用することで、管理組合や住民にとって以下のようなメリットが得られます。
◎ 1. 居住者の安心と満足度がアップ
定期的な評価によって、安全で快適な住環境が保たれ、居住者の安心感が高まります。
◎ 2. マンションの価値向上
管理状態が可視化されることで、資産価値やリセールバリューの向上が期待できます。
◎ 3. 火災保険料などの割引が受けられるケースも
高評価を得たマンションには、保険料の優遇がある場合もあります。
◎ 4. リバースモーゲージの審査にも有利
高齢者が自宅を担保に資金を借りるリバースモーゲージの際にも、管理評価がプラスに働くケースがあります。
◎ 5. 管理状況の透明化と改善のきっかけに
外部評価によって、改善点が明確になり、組合運営の見直しにもつながります。
■ 評価までの流れ(6ステップ)
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評価依頼:管理組合が管理会社へ評価を依頼
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情報収集・記録:管理会社が評価用シートを作成
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登録申請:有資格者(認定管理士など)が内容を精査・申請
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審査・仮評価:マンション管理業協会が審査を実施
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本登録:正式な評価結果を登録
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証明書発行:組合に「登録証」が発行され、管理状況の“証”として活用可能に
■ 評価される5つのカテゴリーとは?
カテゴリー | 内容 | 配点 |
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管理組合体制 | 総会の開催、規約の整備など | 20点 |
会計・修繕計画 | 管理費・積立金の状況、滞納対策など | 40点 |
建築・設備 | 点検履歴、修繕計画の有無など | 20点 |
耐震性 | 診断実施や耐震改修の有無 | 10点 |
生活関連 | 緊急時対応、防災マニュアル整備など | 10点 |
■ まとめ:評価制度は“これからのマンション管理”の基本になる
これからのマンション管理は、「住まいの維持」から「資産の維持」へと視点が広がっています。
マンション管理適正評価制度は、管理の質を“見える化”し、透明性と信頼性を高める有効な仕組みです。
制度の活用は、中古マンションの選ばれる理由づくりにもなり、居住者・購入者の双方にとって多くのメリットがあります。
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