教えて吉野さん! 物件購入を検討するとき、ファイナンシャルプランナーに相談したほうがよい理由を聞いてみた

Webメディア「深川くらし」を運営するリフォーム不動産には、新築・中古物件のご購入について相談される方が多くいらっしゃいます。この記事を書いている私、鳩も、リフォーム不動産で相談を重ね、物件を購入したひとりです。

今だから言えるのですが、相談について、ひとつだけ後悔があります。はじめて訪問したあと、すぐに内見のフェーズへ移ってしまったのですが、先にファイナンシャルプランナーの個別相談に参加するべきだった…と。

当時は予算さえ決まっていれば、問題ないと考えていたのですが、実際に暮らし始めると、あれこれ気になることが出てきました。「子育てしながらローンの支払いを続けるのって大変!」「今のローンの支払いって、収入に見合ったペースなのかな?」こういうモヤモヤは、第三者の意見を聞いていれば、スッキリしていたかも、と思うのです。

リフォーム不動産で物件を購入されるお客さまの約8割が参加するという、ファイナンシャルプランナーの個別相談(以下、FP相談)。物件購入において避けては通れない「お金の話」ですが、FPの方とお話すると、ずばり、どんなメリットがあるのでしょう。

リフォーム不動産の専属FP・吉野 錦さんに、お話を伺いました。

FPの吉野さん。第一印象は、とにかく爽やか! (撮影場所:リフォーム不動産深川studio)

 

ファイナンシャルプランナーは、どんなお仕事?

 

–– これまでに物件購入されたお客さま数名にインタビューをしているのですが、どこで話を聞いても、吉野さんのお名前が挙がります。みなさん口を揃えて「吉野さんだから信頼できる!」とおっしゃっていました。

ありがとうございます! そうおっしゃっていただけるのは、仕事冥利につきます。

 

–– そもそもファイナンシャルプランナーって、どんなお仕事なのでしょうか?

一般的には「お金の専門家」といわれますが、ちょっとわかりづらいので「人生におけるカーナビのような存在です」とお答えしています。

例えば、現在地から車で遠く離れた目的地を目指すとき。いくつルートがあるか、どのルートを選ぶべきか、どんなハプニングやリスクが待ち構えているのか、予算は足りるのか。そうした不安要素を整理して、最適なプランをご提案し、お客さまを目的地までご案内するのがFPの役割です。

––  ふむふむ。なんとなくイメージがつきました。「人生」といっても、具体的にはどんな分野で私たちを案内してくれるのでしょうか。

FPには大きく6つの専門知識があって、その中でも私は、ライフプランニングや保険、不動産を得意としています。もちろん、それ以外のご相談も大歓迎です。

–– ん?? ということは、不動産以外のことも相談できるんですか!

もちろん! 生涯の不安に関することなら、何でもご相談いただけます。結婚や出産、転職についてのご相談も多いですよ。一度不動産のご相談をいただいた方から、後々、お子さんの進学にともなう資金について、ご相談をいただいたこともあります。ライフプランは変化するのがあたりまえなので、最初のご相談から内容が変わってしまっても大丈夫です。

 

–– なんと頼もしい! 吉野さんは、現在代理店に所属されていると伺いました。フリーランスに近い働き方と思いますが、これまでは、どんなお仕事をされてきたのでしょう。

もともとは、大手不動産会社にFPとして勤めていました。証券会社の内定もありましたが、お客さまの人生における大きな買い物をまかせていただけられるのは夢がある、という先輩の言葉が胸に響いて、不動産業界を選びました。

その後は、より長くお客さまとお付き合いをしたくて、大手生命保険会社へ転職。不動産に比べると、保険は人生のトータルプランニングに関わるので、同じようなタイプのご相談でも、提案の幅がぐっと広がりましたね。

それからは、お客さまにとってより最適なプランをお届けしたい思いから、自社商材に縛られずご提案できる代理店の所属に至ります。現在は、30以上の保険商材を扱っているのですが、その分の研修を受けなくちゃならないのが、もう大変でした(笑)。

–– 吉野さんは、FPとしてのご経験も豊富な上に、プライベートでは2児の父! 20代にして既に2回も住宅購入を経験されていると伺いました。

実は今、3回目の購入検討中です(笑)。「FPだから自分の人生もやっぱり計画どおりなのか?」と尋ねられますが、未来予知ができるわけではないので、もちろん予想外のこともたくさんあります。ただ、ハプニングに遭遇したときの判断に迷わないよう、現在地と目的地と、そこに向かうまでの最適なルート、そうしたポイントは抑えているつもりです。

 

内見前に相談したほうがよいってホント?

 

–– リフォーム不動産では「FPによる無料相談」を受けることができますね。

はい。物件購入の場合ですと「適切な予算が知りたい」「ローンの頭金はどれくらい入れるのがベストか?」「共働きだけど今後出産を経たらどうすればよいか?」「夫婦で物件購入する際に、ローンはどう組むのがよいか?」など、よくご質問をいただきます。

あとは最近多いのが、リノベーションのご相談ですね。予算を気にして本当にやりたかったことを諦めてしまう方もいらっしゃると思いますが、最初にお金の整理をしておけば、実現可能なラインがしっかり見えてくるので、余裕をもって臨めるようになります。

お客さまそれぞれが異なる悩みをお持ちですが、みなさん共通して「安心」を探していらっしゃるのかな、と思いますね。

 

–– 最初にリフォーム不動産に訪れた際に、FP相談のご提案をいただきました。いきなりだなぁと身構えてしまい、お断りしたのですが、あのとき相談しておけばよかったです(笑)。やはり、内見などの具体的な検討へ入る前に、FPに相談した方がよいのでしょうか? タイミングが気になります。

そうですね。お客さまへ説明するときは、よく「物件の購入の軸は左脳と右脳の2つの軸がある」というお話させていただきます。

 

–– 左脳と右脳、ですか?

左脳というのは、損益など数字で管理する指標。右脳は、逆に数字で計れないようなワクワク感などの例えです。物件購入における「内見」や「リノベーション」は、右脳を刺激されるプロセスですよね。一方で、予算オーバーしないか? 合計でいくらかかっているか? のように、左脳が働くプロセスもありますよね。

左脳でも右脳でも「この家を選んでよかった」と自信を持って言えるような家探しこそが本当の意味での幸せな物件購入だと思います。ですので、内見へ進む前にご相談をいただけると、先に左脳が安心できるようになる。すると、右脳に素直になって、わがままな家探しができるようになるし、家探し自体が楽しくなっていく。

 

–– 論理でも感情でも納得のいく家探しができるようになるから、早い段階での相談がおすすめなのですね!

そのとおりです。あとは、私自身、物件を見るのが大好きでして(笑)。ケースによっては、内覧のチェックポイントを整理してお伝えすることもありますし、エリアによっては、「この時間帯はバスが混むだろう」「ネットスーパーの配送エリアに入っているかどうか調べたほうがよい」など、過去の知見に基づいて広い視野でアドバイスができるので、内見前に一度ご相談いただけるとよいのかなと思っています。

 

夫婦のお財布が別々でも相談できるの?

 

–– 何を相談したらよいかわからない、なんて場合でも参加してよいのでしょうか。

全く問題ありません!  むしろそういう方にこそ、お気軽に参加いただきたいのです。そもそも「相談」といっても、今私がインタビューをお受けしているような感覚で、私がお客さまにあれこれヒアリングさせていただくような時間ですから、悩まなくても大丈夫ですよ。

 

–– ホッとしました。ちなみに夫婦で金銭管理が別々の場合も、相談して平気でしょうか?

もちろんです。お互いがどれくらい稼いでいるのかわからないご夫婦って、たくさんいらっしゃるんですよ。互いに全てを開示することができなくても、私が間に入ることによって、共通の目標と共有管理のお財布を設定できることもあります。

 

–– それこそ、第三者であるFPの吉野さんにご相談するメリットのひとつですよね!

そのとおりです。中にはご相談が終わったあとにお客さまから「家を買ったら自分のお小遣いがなくなると思っていたけど、相談して、そうじゃなくても大丈夫とわかり安心した!」 なんて声をいただくこともあります。私が間に入ることによって、貯蓄の管理をここまでするなら安心、と夫婦それぞれに思えるようになったようです。

住宅ローンは、短距離走ではなく、長距離走なので「窮屈な思いをしないでこの家が購入できる」というラインが見えるようになってくると、お客さまの顔がパァッと明るくなりますよね。

–– 相談の時間で、お客さまに必ずお伝えしていることはありますか?

どんな方にも「お金の基本」はお伝えさせていただきます。例えば「住宅」「教育」「老後」の「人生の3大支出」。どれも時間の経過で、どんな方にも必ずやってくる支出で、1000万円以上のお金がかかるといわれています。

そのあとのお話は、人によって分岐が異なりますが、東京は地方出身の方も多く暮らしていらっしゃるので、IターンやUターンなど移住に関するお話になることもあります。

あとはどんな方にも「将来ここまでお金を管理すれば安心ですよ」というラインを、責任をもってお伝えしていますね。どこまでお金を管理したら困らないか、お客さまが一番知りたいのはその点に尽きると思うので「絶対に大丈夫です」と言い切れるところまで調査して、ご提案します。

 

ぶっちゃけ、最大のメリットは何?

 

–– 吉野さんのご相談は複数回に渡って行われると伺いました。

そうですね。1回目の相談は、ゴールについてヒアリングします。2回目以降はそこまでの道筋を計画します。「貯蓄をどこまでやったらOK」とわかったら、具体的な手法と、無駄があれば削減したほうがよい項目をお伝えします。ローンは、借りられる金額と、返せる金額が異なるので、お客さまが無理なく返済できるしくみを整えていきますね。

 

–– 正直、FPに相談をすると、金銭面から自分たちの理想のプランを「できません」と判断されたり、諦めたりすることになるのではないか?と懸念を抱いてました。

たしかに、否定的なイメージを持たれている方も多いかと思います。ただ私は、お客さまに楽しい家探しをしてもらいたいなと思っているので、基本的にはお客さまの理想を優先します。仮に予算がオーバーして諦めなくてはならないような場合、実現するための別の方法を一緒になって考えますね。実現するために必要な家計のやりくりについてアドバイスすることが多いです。

 

––具体的にはどんなアドバイスをされるのですか?

例えば、生命保険はローンを組むことによって、金額を削減できることもあるのです。住宅ローンは現在金利が低いこともあり、100万円を上乗せで借りると、月々約2800円追加で払う必要があります。でも、月々1万円の生命保険料を削減できれば、400万円ほど住宅ローンの余力が生まれるんですよ。そんなふうにして、お客さまの叶えたい理想に近づくためのアドバイスを重ねていきます。

 

–– 自分では決してわからない部分を教えてくださるのは非常にありがたいです! ずばり、FP相談をすることの最大のメリットって何でしょう。

お客さまが、ご自身の判断に自信を持てるようになることが、最大のメリットではないでしょうか。不動産会社やFPが良し悪しを判断するのではなく、お客さま自身が判断して納得して、選択できるようになる。それが物件購入のような大きな買い物において、最も幸せな状態だと思うんですよね。

この金額で本当によかったのだろうか? と不安を抱えながら過ごすのではなく、物件を購入した後も、自分の選択はまちがっていなかった! と胸を張って言えるようになるはずです。

吉野さんが考える「豊かさ」って?

 

–– FPの吉野さんから見て、リフォーム不動産はどんな不動産屋だと思いますか?

人柄というか、とにかく店柄がよいですよね(笑)。一般的な不動産屋は、お客さまとは売買のみの関係で、それから先は疎遠になってしまうことが多いもの。そんな事情もあり、お客さまに、判断を迫りがちだと思います。

ところがリフォーム不動産は、長くお客さまとお付き合いされる前提だから、きちんとご要望に耳を傾けて、じっくり判断をされている。つい営業目線になってしまいがちなシーンでも、お客さま目線で考えているのがわかるので、私としても、一緒に仕事をしていて安心できます。

 

–– 最後に、お客さまへ一言お願いします。

お客さまには、とにかく悩みを抱えこまないでいただきたいです。この家を選んでよいのか? このままの金銭管理でよいのか?  不動産に関わらず、人生設計において「不安だけど聞く先がない」というときに、私にご相談いただきたいです。

私が判断するのではなく、お客さま自身で判断できるようになるための「ものさし」をお渡しするので、物件購入でも金銭管理でも、きっとご安心いただけるようになると思います。

FPが語る「豊かさ」といえば「経済的不安のない状態」と思われがちですが、私は「将来の選択肢が増えること」だと思っています。例えば、家を住み替えるとか、お子さんがふたりのつもりが3人目が生まれた、とか。大きな変化があっても別の道があるから大丈夫と安心できる状態が「豊か」だと思うのです。お客さまが少しでも選択肢を増やして、豊かさをお持ち帰りいただけるように、これからもがんばります。

–– 吉野さんにお話を伺って、これから人生で迷うようなことがあれば真っ先に相談したいと思いました。今日は貴重なお話をありがとうございました!

取材・著・写真
鳩白方はるか(鳩)
フリーランスの編集・ライター。清澄白河で猫とともに暮らしている。あだ名は「鳩」 好きな食べ物はカツオのたたき
https://note.com/tyorehato

ライターの鳩さんが、清澄白河で中古マンション購入からリノベーション、実際に暮らすまでを綴った人気の「リアル体験記」は、以下のリンクからご覧ください。
◆ リアル体験記【中古マンション購入編】
◆ リアル体験記【リノベーション編】

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