資産価値の見かた。
『どんな条件で物件探ししてますか?』と聞くと、『資産価値が落ちにくい物件が良いです。』と返ってくるお客様が多いように思います。これから住むところを探しているのに、住んだ後のこと(売却したり賃貸に出したりする?)を考えるなんてなんだか不思議ですね。
今回はその【資産価値】についてのお話です。
例えば物件の販売図面を見た時、どの項目が資産価値に関係あるでしょうか。
・築年数
・立地(駅距離)
・眺望(写真があれば)
・向き etc…
きっと多方面に指標があって、総合的な資産価値として見られるかと思います。
でももう一つ、上記以外の点でも大きく資産価値を左右するポイントがあります。
それは『管理体制(総戸数に対しての管理費や修繕積立金の額・大規模修繕工事の実施歴など)』です。
築年数が古いというだけで『これはダメ』と決めつけないで欲しい!もしかしたら築年数を超えるほどの影響力が管理体制にはあります。
例えば、築10年で総戸数30戸程度のマンション(管理費月額19,000円・修繕積立金月額17,000円)と、築37年で総戸数200戸のマンション(管理費月額9,000円・修繕積立金月額10,000円)があったとします。
築年数だけで見れば、前者の方が新しいし良いかなと思いますよね。
でもよく見てみたら、管理費などのランニングコストが全然違う(総戸数が少ないと、1戸当たりの負担が大きくなります)。貯まり方も総戸数が多い方がスムーズだろうし、今までの積立金もある。前者のマンションで築年数が経ったら、さらに値上がりする可能性も考えられる…
など、一概に築年数だけでは判断できないのです。
築年数がある程度経っていても、管理組合などが活発動き、『資産価値を高めよう!』と大規模修繕工事を定期的に行ったりしているケースはたくさんあります。
気になる物件があった際は、是非そのマンションの『長期修繕計画表』を見てみてください。
担当者に言えば資料を用意してくれるはずです。
ついでに『駅距離』についてもちょっとだけ。
駅から5分の物件と15分の物件では、価値(価格)が大きく違います。
もちろん資産価値が高いのは駅から5分の物件ですが、考えてみてください。
駅から15分の物件はそもそもそれなりに安いんです。
将来売却の時に、『購入時と比べてどれくらい価値が下がったか』という視点で見たら、駅5分だろうが15分だろうがだいたい同じくらいの割合で下がっていくことが予想できます。
資産価値。
大事なポイントですが、そこに縛られすぎないように物件を比較検討してみてください。
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