中古住宅を購入して、リノベーション。自分たちの暮らしにフィットする住まいの選択肢として、一般的になってきました。リフォーム不動産で家探しを行い、フルリノベーションを実施したFさんご家族は、前の住まいでもリノベーションを経験し、今回が2回目。
2人のお子さんが大きくなったとき、どんなふうに部屋の使い方を変えていくか。さらにその先、いつか売却するときに価値を維持できるのはどんな家か。将来を長く見据えて、物件選びとリノベーションをされているのが印象的でした。
「リフォーム不動産 深川studio」で物件を購入・売却・リノベーションされた方の連載インタビュー・第22弾です。「いつかリノベーションをしてみたい」と思ったことがある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
■家族の将来を考えた、住み替えの選択
―まずは、今回新たに家を購入することになった経緯を教えてください。
以前も、中古マンションを購入し、リノベーションして住んでいました。約60平米で、寝室の1部屋以外は広いワンルームという変わった間取りでした。
引っ越しを考えた一番の理由は、息子と娘の独立した部屋があったほうがいいと考えたこと。今は小さいからいいけれど、将来的に必要になるだろうと。
前の家が気に入っていたこともあり、今回も新築を買うイメージはあまりなくて。せっかくならリノベーションがしたいと思っていました。
―深川エリアにこだわりはあったのですか?
前の家は南砂、その前は森下と、ずっと江東区に住んでいます。
引っ越しを決めてから、ほかのエリアも含めて検討はしていて、実家のある千葉方面に内見に行ったこともありました。
ただ、住み慣れた江東区でいい家が見つかるのであれば、それが一番いいなと思っていて。ある日、リフォーム不動産が運営する「深川くらし」に興味のある新着物件が載っていたので、問い合わせをしてみました。
―以前からリフォーム不動産のことは知っていたのですか。
もともとコラムを読んでいたりと、存在は知っていました。自分たちが気に入っているエリアに根をおろしている印象を持っていたので、気軽に問い合わせることができましたね。
スムーズにご対応いただいて、最終的には木場駅近くの今のマンションを見つけることができました。
■長い目で見た家選び
―現在の物件の決め手はなんだったのでしょう?
まず、ベランダからの視界がひらけていて、電車が走る様子や運河が見える景色がとても気に入りました。
勝手がわかるエリアにあることに加えて、まだ築20年ほどだったことも大きいポイントです。前の住まいは築年数が経っていたことが、売却時にネックになった印象だったので。ここなら、仮に10年後に売るとなってもまだまだ価値は維持できると判断しました。
大型の商業施設も近いし、マンションの管理もいい。当初は駅からの距離がやや遠いことが懸念事項だったのですが、実際に住みはじめるとほぼ一本道で、途中に商業施設もあるので、あまり気になりません。
さらに将来的には、すぐ近くに有楽町線が延伸して駅ができる予定もあって。そうなるとリセールバリューもかなり見込めるんじゃないかと考えました。
―将来的な売却も視野に入れて選んだのですね。
ここは70平米ほどあって、子どもが大学生や社会人になって独立したら、もう少し小さい家に移ってもいいかなとも思っていて。
リノベーションも、売却を見据えてあまり奇抜な間取りにならないように意識しています。
間取りを考える際には、20年くらい先までシュミレーションして考えました。何年後にみんなが何歳になっているか、そのときに各部屋をどう使うか。たとえば、現在の寝室と書斎は将来の子ども部屋に、ファミリークローゼットが併設した部屋は夫婦の寝室になる予定です。
そんなふうに、今後の使い方のイメージを組み込んで設計してもらいました。
■リノベーションのこだわりは、スッキリ感!
―リノベーションのポイントを教えてください。
前の家は、収納で空間を区切る家で、”見せる収納”が中心でした。ただ、子どものものも多いし、どうしてもごちゃごちゃして見えてしまう。今回は隠せるようにしたいと考えました。
―扉はどこも引き戸で、建具がない仕様ですね。すべてシームレスな美しさがあります。
スッキリ感は特にこだわったポイントです。表に出るものが少ないことでスッキリ見えますし、建具やデザインで迷ったときは、「どちらがよりスッキリ見えるか」というのが判断軸でした。
前回のリノベーションで後悔したポイントを解消していった部分も多いです。
たとえばエアコン。前の家は空間の目立つところに配管が出てしまっていて、それがずっと気になっていたんです。なので今回は、先に壁の中に配管を引いて、空間内に露出しないかたちにしました。
―たしかに!空間に馴染むものになっていますね。
反省は活かしつつ、前回良かった部分は引き続き取り入れています。
リビングの小上がりは、子どもの遊び場や読書スペースとして気に入っていたので、今回もつくることにしました。
■自由さとリセールバリューのいいバランスを
―今回の住み替えのなかで、特に大変だった部分はありますか?
リノベーションは全部大変でした。1回の打ち合わせを2〜3時間、半年くらい打ち合わせ期間があって。自分たちも住みたい家のイメージを持っていたので、自ら図面を描いてみたり、毎日のように考えていた期間でしたね。
前のリノベーションは、ある程度プランがあってその中から選ぶスタイルだったんですが、今回は1から10まで自分たちで選ぶことができる。
好みを反映できる良さもありながら、すべて決めていく過程は大変でした。
キッチンの扉の枠の色のような、細かい仕様も自分たち次第。床も、サンプルはサイズが小さいから、実際に全面に貼ったらどうなるか想像しにくい。
大変ではあったけれど、最終的に間取りの収まりや使い勝手の良さ、スッキリ感はうまくいったように感じています。
―これから購入・リノベーションを検討する方にアドバイスがあれば教えてください。
せっかくだからやりたいことを、やりたいようにやったらいいと思います。実際に住んでいて、既製品では得られない高い満足度があると実感しています。
あとは、リセールも考えて購入するのをおすすめしたいですね。リノベーションは間取り次第でリセールしにくくなってしまうので、やりたいこととのバランスが大切かなと。物件自体の価値も含めて、総合的なバランスで選べるといいと思います。
この家は、もともと眺望も気に入って選んだのですが、実際に引っ越してみると朝焼けが想像以上にきれいに見えて。自宅からこんな景色を見られる幸せを噛み締めています。
最初は懸念事項も多少はあったけれど、それ以上にここを選んでよかったと思えることが多い。こういった自分のお気に入りポイントのツボを抑えていたら、ほかの条件を少し緩めて検討しても、結果的に満足のいく選択ができると思います。
―最後に、リフォーム不動産での家選びの感想を教えてください。
物件探しからリノベーションまであわせてお願いできたことは、スムーズでよかったです。ローンや契約のことなど、それぞれの工程で調整が必要なことに関して、事情を知ったうえで相談できたのがよかったです。
内見、契約、その他各フェーズで時間を要することもあったのですが、アットホームな雰囲気をつくっていただいたので、子連れでも安心してのぞめました。
初回の相談後は主にLINEでやりとりをしていくので、こちらの質問などにもすぐに回答をいただけたりと、フットワーク軽くご対応いただけたことが、とてもありがたかったです。
あとがき
年月を重ねるなかで、ライフスタイルは変わっていくもの。それに合わせて部屋の使い方をうまく変えたり、思い切って住み替えたり。
住みはじめてからも、自分たちらしい住まいの探求は続いていくように感じました。
家の購入となると身構えてしまいがちですが、思っているよりも軽やかに、最初の一歩を踏み出してみるのもよさそうです。
まずはリフォーム不動産にぜひ相談に訪れてみてください。
■担当スタッフより
もともとリノベーションをご希望されていたFさまご家族。エリアと広さ、築年数など、なかなか悩むポイントが多いなかで、家族のこれからを考えた素敵なお家にお住み替えされました。
購入と売却、そしてリノベーション、どれもしっかりご検討いただきながらも、考え方の芯をもってご決断されていたのが印象的でした。中でもリノベーションは前回の経験を活かしながら、担当の設計士と二人三脚で納得いくまで相談をして作り上げたそうで、将来のお子様の成長が楽しみになる内装です。
これからもご家族皆さまが笑顔あふれる日々を過ごされますよう、お祈りしております!
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