1. はじめに
不動産取引は人生の中でも大きな決断の一つです。しかし、近年の不動産市場は価格高騰や金利上昇の影響で、今までより慎重な取引が求められるようになっています。そんな中、信頼できる「不動産エージェント」を選ぶことが、後悔のない取引を実現するカギとなります。
「どの会社に頼むか」よりも、「どのエージェントに依頼するか」が大切です。
今回は、不動産エージェントの役割と、選び方のポイントについて詳しく解説します。
2. 不動産エージェントの役割とは?
「エージェント」とは「代理人」という意味を持つ言葉です。不動産エージェントは、売主や買主に代わって物件の取引をサポートするプロフェッショナルであり、単なる情報提供者ではなく、以下のような役割を果たします。
- 物件の選定や価格交渉:購入者の希望条件に合った物件を探し、市場価格を考慮しながら交渉。
- 資産価値のアドバイス:将来的な資産価値やリセールバリューを考慮した提案。
- 契約手続きのサポート:重要事項説明や売買契約の内容を理解しやすく解説。
- 住宅ローンや税金の相談:ローンの組み方や税制優遇の活用方法を助言。
- リノベーションの可能性の見極め:購入後のリノベーションを前提とした物件選定。
特に、日本の不動産業界は「大手仲介会社なら安心」というイメージがありますが、実際には担当者のスキルや誠実さが取引の成否を左右することが少なくありません。
3. 良い不動産エージェントの見極め方
良いエージェントに出会うためには、以下のポイントを意識しましょう。
✅ 誠実な対応をしているか?
囲い込みや両手取引(売主・買主の双方から手数料を得る)をしない透明性の高いエージェントを選ぶ。
✅ エリアの知識や経験が豊富か?
希望エリアの相場や物件の管理状態、将来的な資産価値を考慮したアドバイスができるかをチェック。
✅ 口コミや評判を確認する
Googleのクチコミや、実際に取引を経験した人の声を参考にする。
✅ 無理な営業をしない
「早く決めたほうがいいですよ」と不安をあおるような営業ではなく、納得のいくまでじっくり相談できるか。
✅ 片手仲介を重視しているか?
自社の利益よりも、顧客の利益を優先するスタンスを持っているかどうかを確認。
✅ 地元での評判はどうか?
特に地域密着で営業している会社なら、地元で必ず知っている方がいるものです。
✅ デメリットもきちんと伝えてくれるか
都合のいい情報だけでなく、お客様にとって不利になるような情報も正直に伝えてくれる。
また、最近は「担当者の顔が見える不動産会社」も増えており、担当者の実績や考え方を事前にチェックできるケースもあります。
4. 両手取引の問題点と市場の変化
日本の不動産業界における最大の問題点の一つが「両手取引」です。両手取引とは、売主・買主双方と契約を結び、仲介業者が双方から手数料を受け取る仕組みですが、以下のようなデメリットがあります。
- 売主側にとってのデメリット:囲い込み(意図的に情報を制限される)によって適正な価格での売却が難しくなる。
- 買主側にとってのデメリット:本当に条件の良い物件を紹介してもらえないリスクがある。
- 業者の利益優先の可能性:仲介手数料を両方から得るため、顧客の利益よりも自社の利益を優先する恐れがある。
アメリカでは、この利益相反を防ぐため、片手仲介(売主と買主のいずれか一方のみを担当)を原則としています。日本でも近年、不動産取引の透明化が進み、両手取引を禁止する動きが広がりつつあります。
アメリカでは昔から、「医者と弁護士とエージェントの友人(知人)を持つと、幸せな生活が送れる」と言われるほど、不動産エージェントの職業は信頼され、専門性が高いものと考えられています。
囲い込みの問題については、2025年から国交省により罰則規定が設けられたため、今後は改善に向かいそうです。
5. セカンドオピニオンを活用する
良い不動産エージェントを選んだつもりでも、「本当にこの判断でいいのか?」と迷うことは少なくありません。そんなときは、セカンドオピニオンサービスを活用するのも一つの方法です。
✅ セカンドオピニオンが役立つケース
- 提案された物件の価格が妥当かどうか知りたい。
- 住宅ローンの借入額が適正か判断したい。
- リノベーション向き物件かどうか見極めたい。
「不動産の専門家に、第三者目線でアドバイスをもらうことで、より納得感のある選択ができます。」
当社でも、セカンドオピニオンサービスを提供しておりますので、ぜひご相談ください。
6. まとめ
不動産取引は、物件の価格や条件だけでなく、信頼できるエージェントを選ぶことが最も重要です。
✅ 会社のブランドよりも、担当者の実力を重視する。
✅ 透明性の高い、片手仲介を行うエージェントを選ぶ。
✅ 納得のいく取引のために、セカンドオピニオンも活用する。
後悔しない不動産取引のために、自分に合った不動産エージェントを見つけてください!
深川くらし相談所のエージェント紹介はこちら👇
コメント