ここまで7話にわたって、“騙されないための家選び”をテーマに、 不動産の見方や判断軸、相談相手の選び方、そして納得して買った人たちのリアルを紹介してきました。
最終話では、少し立ち止まってこう問いかけてみたいと思います。
「買わない」という選択肢も、本当にダメなのか?
買わないことに罪悪感を抱く必要はない
SNSでは「20代で家を買いました!」という投稿が目立ち、 YouTubeでは「家を買わないと損!」というタイトルが並びます。
そんな空気のなかにいると、
- 買ってない自分は遅れている?
- 今買わないと損してしまう?
- 勢いで買ったほうがいいのかも?
そんな焦りが生まれるのも無理はありません。
でも本来、住まいはライフスタイルの延長線上にあるもので、
「買う」も「買わない」も、どちらも選択肢として自然なこと。
買わない理由が“何かが足りない”のではなく、 「今の自分に合っていないから」と言えるなら、十分に健全な判断なのです。
大切なのは「自分の選択だった」と言えるかどうか
買っても、買わなくても。
一番大切なのは、誰かに言われたからではなく、
「自分で考えて、自分で選んだ」と胸を張れること。
それがあってこそ、たとえ状況が変わっても後悔しづらくなります。
- 「あのときは買わない選択がベストだった」
- 「今回はやめたけど、また考えるときがくる」
そんなふうに、“選ばなかった自分”を肯定できる人は、 いずれ“納得して買える人”にもなれると思っています。
私たちは「売らないこと」を勧めることもあります
私たちは不動産会社ですが、「今は買わないほうがいいですね」とお伝えすることもあります。
- 資金に無理がある
- 将来の見通しが立っていない
- 他の選択肢を十分に検討していない
そんな状況では、あえて背中を押さない。 それが、本当にその人の人生を大事にする仕事だと思っているからです。
不動産は、人生の“土台”になるもの。
だからこそ、「無理に買わせないこと」も、私たちの大切な仕事の一部なのです。

リフォーム不動産深川studioの外観
買う・買わないを超えて、「相談から始める」を当たり前に
情報があふれる時代だからこそ、 「すぐ買う」か「ずっと迷う」の2択ではなく、
「まずは相談する」という中間地点を、もっと当たり前にしたい。
- 住まいを考えはじめたとき
- 迷ったとき
- 焦ったとき
- 誰かに話したくなったとき
そんなタイミングで、ふらっと相談に来てくれる方が増えたら、 私たちはそれだけで嬉しいのです。
「納得して選ぶ人」が増えれば、社会はもっとよくなる
騙されないように、焦らされないように。
そしてなにより、自分で考えて、自分で選ぶ人が増えれば──
きっと、社会全体も変わっていくと思っています。
“買う自由”と同じくらい、“買わない自由”も守られていること。
そのうえで、ある日「やっぱり買おう」と選んだなら。
それはきっと、焦って手に入れたものよりずっと、価値があるはずです。
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著者プロフィール
柴田 光治
株式会社トラストリー代表。https://trustory.jp/
不動産・建築業界歴40年。
“損得”ではなく“納得”で家を選ぶ視点を伝えることを使命に、 中古+リノベのリアルな価値を発信している。
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