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コラム

【第6話】この条件なら、買っていい ── 安心できる判断軸のつくり方

「買いたい気持ちはあるけど、やっぱり不安もある」

これは、相談に来られる方の多くが口にする言葉です。

  • 資金に余裕があるわけじゃない
  • 将来の働き方や収入も見えづらい
  • でも、賃貸にずっとお金を払い続けるのもどうなんだろう?
  • 実家に戻るかも知れない

そんなふうに迷っている人ほど、**“判断軸”**を持つことが大切です。

「これなら買っていい」と思える基準があれば、焦らず、自分のペースで住まいを選べるようになります。


そもそも「買う=正解」ではない時代

賃貸と持ち家、どちらが得なのか──。
そんな比較記事や動画を、きっとあなたも何度も目にしたことがあると思います。

そして、SNSやYouTube、著名なインフルエンサーの投稿など、
家を買うべきかどうかに関する“強い意見”に触れることも多いはずです。

でも大切なのは、「誰が言ったか」より「自分がどう感じるか」。

情報に触れること自体は悪くありません。
ただ、人の意見に惑わされすぎると、判断の軸が他人任せになってしまいます。

正解は、常に“人それぞれ”。

ライフスタイルも、働き方も、将来の展望も、人によってまったく違うからこそ、
「どっちが正解か」ではなく「自分にとって納得できるかどうか」が大切なのです。

昔は「家は早く買ったほうが得」とよく言われました。

でも今は、ライフスタイルも働き方も多様化していて、 「買うのが正解」とも「賃貸がダメ」とも一概には言えない時代です。

だからこそ大切なのは、

自分の今と将来に照らし合わせて、“納得できる条件”で買うこと

そのための“判断軸”を一緒に整理していきましょう。


判断軸①:家計への負担が“今も将来も”無理なく回るか

  • -月々のローン返済は、かつては「手取り収入の25〜30%以内」が目安とされていましたが、最近は50年ローンなど柔軟なプランも増えています
  • 将来の収入や支出を見越して、無理のない返済計画にできるか
  • 賃貸と比べて、月々の支出に見合う「暮らしの満足度」があるか
  • 固定資産税・修繕積立金・管理費などのランニングコストも含めて考える
  • 賃貸よりも高くなるなら、“その差額の価値”を見極める

👉 大切なのは「買えるかどうか」より「無理なく暮らせるかどうか」です。


判断軸②:将来的な資産価値があるか

  • 駅からの距離(徒歩10分圏内が理想)
  • 管理状態(管理組合が機能しているか)
  • 建物の構造と耐震性(旧耐震は慎重に)
  • 修繕積立金の額とその使われ方
  • 再開発エリアとの距離感や人気の動向

👉 将来売ることを前提にしなくても、“売れる前提で選ぶ”ことが安心につながります。


判断軸③:「暮らし方」に合っているか

  • 通勤時間や在宅ワーク環境はどうか?
  • 近隣の雰囲気、スーパーや公園などの生活利便性
  • 独身orパートナーとの暮らし方にフィットする間取りか

👉 家は「資産」であると同時に、「生活の舞台」です。
「暮らしに合わない物件」は、結局ストレスになり、資産価値にも影響します。


判断軸④:今の自分に“必要以上の広さ・スペック”を求めていないか

  • 「広い部屋がいい」→管理費・光熱費も上がる
  • 「築浅が安心」→価格が高く、割高なことも多い
  • 「新築がいい」→建物の質はむしろ下がっているケースもある

👉 見た目や言葉の印象で判断せず、「自分にとって必要なものは何か」を冷静に考えることが重要です。


買う・買わないを迷ったら、「将来の自分」が納得できるかで考える

買うか、買わないか──

この選択は“損得”だけでは割り切れません。
そして何より、未来のことは誰にも読めないからこそ、迷って当然です。

だからこそ、

「今の自分」だけでなく、「5年後・10年後の自分」が納得できるかどうかを判断軸にしてみてください。

それが、後悔しない家選びへの一歩になります。


次回予告

次回は、🔗【第7話】それぞれの“納得”が導いた選択── 「買ってよかった」人たちのリアル
実際に相談に訪れ、慎重に検討を重ねたうえで住まいを購入した3人の事例をご紹介します。


ご相談はこちらから

◎ 「自分にとって“買っていい条件”を整理したい」方へ → [無料相談はこちら]
◎ 判断軸を見直したい方に → [資金計画・エリア選定サポート]


著者プロフィール

柴田 光治
株式会社トラストリー代表。不動産・建築業界歴40年。
“損得”ではなく“納得”で家を選ぶ視点を伝えることを使命に、中古+リノベのリアルな価値を発信しています。


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