~FPと不動産のプロが語る、これからの家の買い方~
文:柴田 光治(リフォーム不動産 深川studio/深川くらし相談所代表)
■ はじめに
「東京に、このまま住み続けられるだろうか?」
最近、弊社にご相談に来店されるお客様から、この言葉を聞く機会が急激に増えました。
物価、家賃、住宅価格、リノベ費用から金利まで上昇し、
“東京に住むコスト” が年々重くのしかかっているからです。
一方で、働く場や教育環境、文化的魅力に溢れる東京で暮らす価値は変わりません。
だからこそ今、住まい選びには、昔とは違う判断軸=「お金の正しい考え方」が必要になっています。
このテーマを深掘りするため、弊社ではファイナンシャルプランナーの吉野さんと住宅ローン・金利・借入年数・キャッシュフローについて徹底的に語り合い、前後編に分けてYouTube動画を公開しました。
■ YouTube動画(前編・後編)
まずはこちらをご覧いただくと、この記事がより立体的に理解できます。
▶ 前編:
【知らないと損する住宅ローン】金利の対策と“賢い買い方”
https://www.youtube.com/watch?v=fc1PE3JuBXk
▶ 後編:
【予算が上がる理由】キャッシュフローと借入年数で“買える家”はこう変わる!
https://www.youtube.com/watch?v=qedg-1czX48
■ FPの吉野さんってどんな人?という方へ
動画で話してくださっているファイナンシャルプランナー・吉野さん の考え方は、深川くらしの取材記事でさらに深く知ることができます。
「そもそも、どうして家を買う前にFPに相談すると失敗しにくいの?」
「家計の整理ってどこから始めればいいの?」
……そんな疑問に答えた “保存版インタビュー記事” です。
▶ 教えて吉野さん!
物件購入を検討するとき、ファイナンシャルプランナーに相談したほうがよい理由を聞いてみた
https://f-kurashi.tokyo/fp-interview/
■ 1. 「家が買えない」のではなく、「判断が難しい」時代
SNSやYouTubeのおかげで、住宅に関する情報は誰でも簡単に手に入ります。
しかし、むしろ情報が増えすぎて、それを精査するのも大変な時代。
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固定金利がいい
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変動金利がいい
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今は買うべきじゃない
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リノベ済を選ぶべき
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築古は危険
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借入期間は短いほうが安全
……と、真逆の意見が同時に流れてくる のが今です。
結果、多くの人が迷い、決められないまま時間だけが過ぎていく。
ですが、FPの吉野さんは動画の中でこう言っています。
「正しい答え」は人によって違う。
大事なのは “正しい判断方法” を持つこと。
そしてその判断の軸となるのが キャッシュフロー(家計の未来予測) なのです。
■ 2. “年収倍率”では買えない理由
判断基準は「年収 × 何倍」ではなく「未来のお金」
昔は「年収の5~7倍までが購入価格の目安」と言われました。
しかし、今の東京では、その基準はほぼ意味を持ちません。
理由は単純。
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物件価格だけが異常に上がった
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家計の支出の構造が変わった
-
リノベーション費用も上がった
- 金利水準も違う
だからこそ大事なのは、未来のお金の流れ(キャッシュフロー)を全体で見ること。
後編の動画では、「収入×10倍で審査が通るか」ではなく、「未来の家計が破綻しないか」で考えるべきだ、と徹底解説しています。
■ 3. 借入年数は“リスク”ではなく“戦略”
「35年は長くて危ない」
「40年、50年ローンなんてもってのほか」
……これは完全な誤解です。
実は、 借入期間を伸ばすほうが家計は安定しやすい のです。
● ① 月々の負担が下がり、家計が安定
● ② 教育費ピークとも重なりにくい
● ③ 手元に資金が残り、暮らしの余裕が生まれる
● ④ 繰り上げ返済すれば“短く借りたのと同じ”
動画でも吉野さんが明言していましたが、借入期間は「リスク」ではなく「選択肢を広げるための戦略」 です。
■ 4. 金利の選び方は「固定 or 変動」ではない
『家計の目的に合わせて選ぶ』
前編の動画の内容を一言でまとめると、こうなります。
金利の選び方は、暮らし方の“目的”で決めるべき。
固定金利があなたに合うのか、変動金利が合うのか。
これは「リスクが怖い/怖くない」ではなく、
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どれくらい家計に余力を持たせたいか
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手元資金を残す必要があるか
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返済計画を柔軟にしたいか
といった“暮らしの設計”の問題なのです。
■ 5. 「東京で暮らす」には、資産価値の視点も欠かせない
ここ東京下町・ 深川のように“価値観の合う街を面的に探す”
予算が伸びにくい今こそ、マンションの資産性 も非常に重要です。
ただし資産性=都心3区だけではありません。
深川くらしで繰り返し発信しているように、
清澄白河・門前仲町・森下・木場・住吉。。。のような
「適度な都心距離 × 文化 × 治安 × 人の距離感」が揃った街は、価格が落ちにくいのです。
これは不動産会社としての実務経験からも間違いありません。
■ 6. 結論
家は「買う/買わない」ではなく、“どう判断するか” がすべてを決める。
今回の動画とこの記事で伝えたいのは、まさにこの一点です。
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借入年数
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金利タイプ
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資産価値
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キャッシュフロー
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暮らしの優先順位
これらを“点”ではなく“線”でつないで判断する。
それが 後悔しない家の選び方 です。
■ もっと深く学びたい方へ(おすすめリンク)

▶ YouTube 前編:金利の選び方・住宅ローンの基礎
https://www.youtube.com/watch?v=fc1PE3JuBXk

▶ YouTube 後編:借入年数とキャッシュフローの話
https://www.youtube.com/watch?v=qedg-1czX48

▶ FP吉野さん インタビュー記事(深川くらし)
https://f-kurashi.tokyo/fp-interview/
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