小さな工夫と大きな収納で、60m2が広々空間に。清澄白河で叶えた、理想のリノベーション【お客様インタビュー#13】

「5階ですけど、ここからの眺めは空が広くて、想像以上に明るいんですよ」清澄白河駅からほど近い11階建てのマンション。大通りに面しており、車の騒音が気になるかと思いきや、意外にも静か。リビングに面したベランダの窓から見えるのは、下町風情溢れる穏やかな景色と、ぽっかり広がる青い空。のんびりとした時の流れに、都会の真ん中にいることすら忘れてしまいそうです。

「リフォーム不動産 深川studio」で深川エリアに物件を購入・リノベーションされた方の連載インタビュー。今回お話をうかがったのは、リフォーム不動産で、清澄白河駅周辺に中古物件を購入、リノベーションされた、Sさんご夫婦です。

Sさんは、夫と現在1歳半のお子さんと3人暮らし。もともと深川エリアにお住まいで、近所で物件を探していました。リフォーム不動産で物件購入を検討していることを相談してみると、急いで今後を決めなくてはならない事情が判明。期限も迫る中で、ベストを探ったリノベーション。どのようにして理想の住まいにたどり着いたのか、リアルな体験談を伺います。

ご家族のイラスト

|リミットは3カ月。「購入か賃貸か」の迷いから「購入」を決めるまで

 

–– まずは物件を探し始めたきっかけを教えてください。

おしゃれなお部屋やインテリアを見るのが好きで、リノベーションへの憧れがありました。子どもが生まれて、そろそろ引っ越しを…と思い立ったものの、私たちが物件購入できるのかもわからなかったので、ざっくばらんに相談してみようと、2022年の秋にリフォーム不動産へ問い合わせてみました。「ファイナンシャルプランナーへの相談も無料」と書かれていたので、それも決め手のひとつになりましたね。

 

–– リフォーム不動産は、以前からご存じだったのですか?

はい。「深川くらし」のSNSをチェックしていましたし、散歩の途中でお店の前を通ったことがありました。通りに面した窓に貼ってある物件情報を見て「相談してみたいなぁ」と思いつつも、ふわっとした希望の段階では、なかなか踏み切れなくて。それでまずはZoomでのオンライン相談を希望してみたのです。

清澄白河のマンション:リノベーションされたモダンなリビング

–– 実際に相談してみて、印象はいかがでしたか。

Zoomでお話しして、私たちのような状態でも相談して良いのかと安心したので、次は店舗で相談をしてみることにしました。子どもが小さいので、ゆったりくつろげるソファがあって、とても助かりました。お散歩のような感覚でお店に行けたのも、ありがたかったです。

 

–– ファイナンシャルプランナーの相談はいかがでしたか。

もともと「物件購入ができるのか」を相談するつもりだったのですが、いざ相談してみると私たちの年齢と育休による一時的な収入減の関係で、ペアローンを組むなら、年末までに物件購入しないと金額に大きな差が出てしまうとわかり、検討段階から一気に「物件を購入する」へと舵を切ることになりました。

購入自体は、想定以上の予算を組んでも大丈夫と安心できましたし、今後の生活や教育費に関しても、一つひとつ解決策を提示してくださったので、相談してよかったなと思っています。

–– 秋頃にご相談をされたということは、決断までに3カ月ほどしかなかったのですね。

 

|「悪いところがない物件」決め手は、先回りした間取りのイメージ!

 

–– 物件の希望条件について教えてください。

高橋(森下駅方面)の賃貸で暮らしていたのですが、借りていた物件が70m2もあり、広々とした空間に慣れていたので、まずは同じくらいの広さを条件に挙げました。それから、子どもの保育園から徒歩10分程度の距離にあること。いくつかエリア外も内見してみましたが、最終的にはマストの条件になり、清澄白河駅周辺に絞られていきました。途中、予算の都合でリノベーション済み物件も検討したのですが、その空間でゆったりと暮らすイメージが湧かず。リノベーションは必須条件であることを再確認しました。

–– 内見はいくつされましたか?

全部で6件くらいでしょうか。保育園の近くに絞ってからは、3件ほど見たと思います。

 

–– 現在のお住まいの決め手は何でしょう。

ここは保育園からも近いですし、日当たりも良くて、悪いところがほとんど見当たらなかったんです。ただ、広さが60m2しかなくて、2LDKの少し変わった間取りで。この家で快適に暮らすイメージが、なかなか湧かず。もう一件見てから決めようとギリギリまで悩んだのですが、期限も迫り「年内にここよりも良い物件が出てくるとは限らない」と、思い切って決めました。

 

–– 物件との出会いは、タイミングもありますよね…! 

そうですね。でも私たちが悩んでいる時、部屋の間取りを変更した際のイメージを、リフォーム不動産の担当者と施工会社が先回りして用意してくれたのです!イメージを見せていただいたおかげで、安心して、物件の購入に踏み切れました。

 

|広々としたリビングダイニングと収納の秘密

 

–– 希望よりも狭い60m2の物件と伺いましたが、数字以上に広く感じます。

リビングとダイニング、和室を仕切っていた壁を取り払い、ベランダ面からの採光を生かした間取りにしていただいたおかげです。廊下をつくったり、採光を玄関や廊下にもとるために、部屋に窓を取り付けたりと、細かなアイデアのおかげで、広々と感じられる住まいが実現しました。

清澄白河のマンション:丸みを帯びた開口部のキッチン

–– 施工会社からの提案はいかがでしたか。

私たちの希望に対して、的確に意図を汲み取ってくださったので、コミュニケーションがとてもスムーズでした。施工会社の担当者もお子さんがいらっしゃるので「玄関に可変式の靴棚を採用すれば、ベビーカーを置けますよ」「ゆくゆくは電動自転車の充電に必要だから、玄関にもコンセントがあると便利ですよ」など、私たちの目線に立った具体的なご提案をしていただき、非常にありがたかったです。

玄関にある見せる収納

–– 子育てに優しい提案、とても嬉しいですね。収納スペースも気になっていました。

全体を広々と感じられるようにしつつ、収納をたっぷりとるために、リビングの奥にウォークスルークローゼットやキッチン奥にパントリー、ダイニングなど細かなすき間のスペースに棚を設けたのもポイントです。

清澄白河のマンションリノベ:ウォークスルークローゼット

–– キッチンは壁で仕切られていたので、以前は昼間でも暗かったと伺いました。

そうなんです。カウンターにすることでかなり明るくなって、満足しています。

清澄白河のマンションリノベ:壁面タイルのかわいいオープンキッチン

料理が好きで、ずっとキッチンにいるので、以前よりも広く、使いやすいようアレンジしていただきました。キッチンで作業をしながら、ダイニングやリビングを見渡せて、育児の視点からも助かっています。キッチンのタイル選びは、リノベーションの中でも特にこだわったポイントかもしれません。

キッチンにあるレトロ感があってかわいい照明

photo: この照明、いるのかな?と不思議に思っていたライトも、実際にキッチンで作業をしていると手元の明かりが必要だとわかり、設計士の配慮に思わずうなったそうです

 

–– 他にもこだわりを教えてください。

アイアン(黒色)の家具が入ることがわかっていたので、それに合わせてライトレールやドアノブなど細かなパーツ部分を黒色に統一しました。

清澄白河のマンションリノベ:モダンなドアノブ

それから、風呂場と洗面所は、他に比べると力を入れなくても良いかな?と思っていましたが、結果的には好きなクロスやタイルを選ぶことで、オリジナリティを出すことができたのも、嬉しかったです。

 

–– 予算の都合で諦めた点はありますか?

他の部分を優先したため、ヘリンボーンの床とオールステンレスのキッチンは諦めました。ただ「こういう手もあるよ」という施工会社の提案がすばらしくて、今のところ不満はありません。

 

–– 実際に住んでみて感じる変化や、住んでよかった!と思うポイントについても教えてください。

想像以上にリビングからの眺望が良くて気に入っています。クッションソファに座って、ゆったり床で過ごす時間が増えました。

インテリア:リビングに置かれたかわいいクッション

それから賃貸物件に住んでいたときはご近所付き合いはほとんどなかったのですが、このマンションに引っ越してきてから、声をかけていただくことも多くなって、下町文化を実感しています。

他の部屋もファミリーが多いのか、お隣の方も「なんでも聞いてくださいね」とおっしゃってくださったり、雰囲気の違いを感じます。今年は富岡八幡宮の本祭があるので、どんなふうにこの町と関わっていけば良いのか模索しながらも、今から楽しみです。

 

|あらためて感じる下町「深川エリア」の魅力

 

–– もともと高橋にお住まいということは、深川エリアが気に入っていらっしゃったのでしょうか。

そうですね、利便性の面で言うと、夫の勤め先に近いことと、飲食店が多いけどどこか静かな雰囲気が気に入っています。

 

–– 近所のお気に入りのお店はありますか。

休日の朝は、子どもと一緒にブルーボトルコーヒーへお散歩することもあります。子ども向けのドリンクで、温かいスチームミルクにココアパウダーがかかった「ベビチーノ」があるんですよ。リビングに置いている植物を購入した花屋のLUFFも、お気に入りのスーパー青葉も、以前より家から近くなって、近所のおでかけの選択肢がぐっと増えましたね。

 

–– 全体を振り返って、大変だったフェーズはどのあたりでしたか?

資金計画から引き渡しまで、全てを年内に終えるところまでは、バタバタしていました。振り返ってみると、小さな子どもを連れてショールームへ行くのも、なかなか大変でしたね。どんなにイメージを固めていても、自分たちで細かなパーツまで選ぶとなると、全く時間が足りなくて。

清澄白河のマンションリノベの室内

–– 最後に、これから物件購入やリノベーションを検討する方へメッセージをお願いします。

もともと部屋やインテリアのアイデアをSNSで収集していたおかげもあって、時間が限られている中でもスムーズにリノベーションまで進められたのかな?と思います。リノベーションを検討されている場合は、日頃から好きな部屋のテイストやイメージを集めるようにすると、いざ相談してみよう、というタイミングで、慌てなくてもすむかもしれません。

 

—————————————–

あとがき

ちょうど我が家と同い年くらいのお子さんがいらっしゃるSさん。お部屋のつくりは、子育ての視点からもとても勉強になるデザインばかり。ウォークインクローゼットも、カウンターキッチンも、子どもが生まれた後で「あぁすればよかった〜」と後悔したポイントでした。小さなお子さんがいらっしゃる中での物件購入・リノベーションは大変なことも多いかと思いますが、お話を伺うととても楽しそうでした。同じような境遇のご家族にぜひ知っていただきたい事例です!

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取材・著・写真
鳩白方はるか(鳩)
フリーランスの編集・ライター。清澄白河で猫とともに暮らしている。あだ名は「鳩」 好きな食べ物はカツオのたたき
https://note.com/tyorehato

ライターの鳩さんが、清澄白河で中古マンション購入からリノベーション、実際に暮らすまでを綴った人気の「リアル体験記」は、以下のリンクからご覧ください。
◆ リアル体験記【中古マンション購入編】
◆ リアル体験記【リノベーション編】

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