アースカラーの壁面とインテリア、個性的な木目のフローリングで統一された2LDK。1年前、清澄白河駅近くに完成したお部屋は、深川エリアへの愛とリノベーションのこだわりが満載でした。
「リフォーム不動産 深川studio」で深川エリアに物件を購入・リノベーションされた方の連載インタビュー。今回お話をうかがったのは、清澄白河駅近くに中古物件を購入したYさんカップル。2LDKのリノベーションしたお部屋に、パートナーと愛犬の2人と1匹で暮らしています。
Yさんカップルは、初めてリフォーム不動産へ訪問したとき、物件を購入するかまだ「考え中」の段階でした。そこから時間をかけて内見を重ねるうちに、中古物件購入とリノベーションの意思を固めていったのだそうです。Yさんのお住まいで、深川エリアに中古物件購入を決めた理由や、リノベーションのこだわりなど、詳しくお話をうかがいます。
イラスト:Yさんカップルと愛犬のコロ助
目次
「いろんな家を見てみたい」軽い気持ちで相談へ
−− Yさんは、今の家に住む前、どちらにお住まいでしたか?
実は、もともと深川エリアに住んでいたんです。職場へのアクセスを重視してこのあたりに住むようになったのが6年くらい前。最初は木場駅近くの賃貸で2年、その後、門前仲町駅近くの賃貸に引っ越して3年を過ごしました。
−− どういった経緯で、リフォーム不動産へ訪問したのですか?
リフォーム不動産の隣にあるスーパーによく通っていて、その帰り道に彼女とふたりで「この店、おしゃれだね」と話をしていたんです。もちろん、物件購入にもリノベーションにも憧れはありましたが、訪れたときは「家を買うぞ! 」と決めていたわけではありません。どちらかというと「いろんな家を見てみたい」という軽い気持ちで、最初の一歩を踏み出しました。
「プライベートで、先輩や友人たちが続いて物件を購入し始めたことも後押しになった」とYさん
−− リフォーム不動産ではどのような相談を?
「そもそも30代前半で物件購入するものなの? 」など最初は気になったことをあれこれ質問してみました。そのときファイナンシャルプランナーのセミナーを勧められて、2回目の訪問時には、将来かかる費用や資産形成についてのレクチャーを受けました。
リフォーム不動産へ訪れたあとは、「このあたりで暮らし続けるなら、どんな家に住みたいか? 」という視点で近所を散歩するようになりましたね。マンションの外観から雰囲気を想像したり、その周辺環境から暮らしを想像したり。そういうことをしているうちに、ますます物件購入への興味が高まって、リフォーム不動産へ再訪問したんです。
新築も違うエリアも見たうえで、清澄白河の中古物件を購入
−− そのあといくつか内見されたんですか?
6件くらい内見しました。初めて見学した物件は、門前仲町駅近くの築年数もかなり経った中古マンション。そのときは新築も視野に幅広く検討するつもりでしたが、初めて中古物件を見て「マンションが古くても全然OK! むしろリノベーションっておもしろそう! 」と気持ちがぐいっと傾きました。
その後、住吉や勝どきの新築物件も見学したんですが、画一的な間取りが、私たちにはしっくりこなくて。「家を買うのなら、まるごと好きなテイストにしたい! 」という思いが、ますます強くなりました。
−− 最終的な希望物件の条件は?
清澄白河駅周辺でペット可であること。最初はエリアにも希望がなかったので広範囲で物件を探していましたが、いくつか物件を見るうちに、犬の散歩もできる木場公園の近くかつ、清澄白河駅周辺が第一候補になったんです。あとは、トータルの予算と広さの希望も出しました。写真:木場公園。清澄白河側には東京都現代美術館もある
逆に重視しなかったのは、眺望です。間取りや築年数もリノベーション前提だったので、そこまで重視しませんでした。
−− 現在お住まいの物件との出会いを教えてください。
この物件は、最後に内見した物件なんですが、実はこのひとつ前に見た物件で購入を決めたかったんです。ですが、私の優柔不断もあり…… 結局購入に至らず(笑)。その経験もあり、この物件に出会ったときは「もうチャンスはないかもしれない!」とかなり焦りました。
−− 購入の決め手は?
毎回図面にリノベーション後のイメージを描きながら物件を見学していたんですが、この物件は特にイメージをつけやすかったんです。あとは、ベランダが広かったこと、奥に納戸があること……決め手になる点があったというよりは、悪い点がほとんどなかったことが、一番のポイントでした。最後は、担当の浅野さんに「また買い逃してしまうかもしれませんよ! 」と後押しされて、やっと購入を決意したんです(笑)。
写真:内見時のリビングの状態
広さ重視の工夫が光る、こだわりリノベーション
−− リノベーションの予算を教えてください。
物件+リノベーションのトータルで予算を決めていたので、リノベーションの予算はガッチリ決めていません。最初にリノベーションの見積もりをしたときは、たしか600万円くらいでしたが、理想を積み上げていった結果、結局900万円になりました。1000万円かかるかもと覚悟はしていましたが、トータルの予算でオーバーしてしまったのは反省です。
−− リノベーションで特にこだわった部分は?
一番のこだわりは、彼女のアイデアが詰まった玄関です。廊下の面積をできるだけ減らして、玄関の土間を広くしました。この広さならベビーカーもすっと入れるし、ふたり並んで靴を履くこともできます。
最初は玄関のすぐ横にある部屋の一部を壊して、部屋側に向かってスペースを拡げることも考えたんですが、それだとスペースがもったいないなと思い始めて。結局、玄関と部屋を隔てている壁を20cmくらい部屋側にずらして、玄関のスペースを拡張したんです。
写真:右のポスターを飾っているあたりが20cm広げたスペース。上がり框(あがりがまち:玄関ホールと土間の段差部分)を斜めにカットしたことでより広さを感じられる
−− お部屋の中で、特に気に入っている場所は?
気に入っている場所は、ワークスペースとウォークインクローゼットですね。リノベーションする前からここには大きめのウォークインクローゼットが付いていたんですが、4畳半に拡げました。クローゼットの入り口を扉ではなく衝立で仕切ったのも、開放感があって気に入っています。他の物件で同じようなつくりのウォークインクローゼットを見て「これは取り入れよう! 」と心に決めていたアイデアなんです。
写真:寝室に衝立を設置。左奥にウォークインクローゼット
−− ワークスペースはリビングにありますが、こちらも低い壁で仕切られたオープンなつくりですね。
最初は窓付きの小部屋をイメージしていたんですが、予算的に断念しました。結果的にオープンスペースに変更しましたが、今はこのスペースに大満足です。壁があったらリビングがもっと狭く見えたかもしれません。もともと家で仕事をするときや本を読む時間のためにつくった場所ですが、現在は週3回くらい、ここで仕事をしています。
写真:抜け感のあるワークスペース リモートワークも捗りそう
ワークスペースはもともと、片側をPCを置くデスクスペース、もう片側をDJスペースにする予定でしたが、DJ機材の奥行きがあったので、DJスペースをリビングのドア横に移したんです。
ドア横のスペースは、浅野さんが「ここに設置するのはどうですか? 」と提案してくださった場所。最初は「え、こんな狭いところ? 」と不安だったんですが、結果的には大正解でした(笑)。高さを何センチにするとか、機材を埋め込むのはどうするかとか、細かなところはリフォーム会社の担当者が丁寧に考えてくれました。
−− 個人的には、洗面所もホテルみたいですてきだなと思ってました。
もともとは洗濯機横がリビングに抜ける通路だったんです。そこを思い切って壁面収納にしました。あとは洗濯機を隠したかったので全体を木枠で覆い、全体的に木の要素でまとめています。細かな部分でいうと、床もクッションフロアではなく、他の部屋と同じフローリングに統一しているんです。
写真:2人並んでも余裕のある大きな鏡と広々と使える洗面台。鏡面裏にライトが設置されている
−− リノベーションで諦めた部分や最後まで悩んだ部分があれば教えてください。
まず諦めた部分でいうと、トイレはもともと設置されていたものを使っています。本当はタンクレスのトイレに変更したかったんですが予算の都合で断念しました。あとは倉庫になっている玄関横の部屋。この部屋は、床や壁などを他の部屋と揃えたくらいで、大きな改修はしていません。どちらも追々変更することもできるので、リノベーションの優先順位を下げました。
写真:トイレは備え付けのもの。背面のトイレットペーパーストッカーなど、細かな部分にも工夫が
最後まで悩んだ部分といえば、キッチンのタイルです。いまだに「あっちの色でもよかったなぁ」と思うこともあります(笑)。最終的に白いタイルに決定しましたが、期限ギリギリまで、バリエーションを検討しました。
色では、キッチン奥のパントリーの壁の色もかなり悩みましたね。最後はリフォーム会社の担当者が黒をおすすめしてくださったので、なんとか決められました。印象的に「重くなるかな? 」と不安もありましたが、キッチン空間がパントリーの壁の色で締まったのでとても気に入っています。リフォーム会社の方が、自分たちでは思いつかなかったアイデアをどんどん提案してくださったので、細かな部分や悩む場面でとても助かりました。
写真:キッチン奥には大型のパントリーを設置
変化し続ける街だから、住んでいて飽きない
−− 深川エリアの魅力はどんなところでしょう?
ひとつは都心に近いのに自然豊かなところ。出張が多いので東京駅までタクシーで15分程度の距離はとてもありがたいです。しかも、このあたりは緑が多いですよね。川や公園がたくさんあるので、どこを歩いていても気持ちがよいんです。私たちは木場公園が好きで、よくランニングをしています。
もうひとつの魅力は、街がどんどん変化するところです。深川エリアは、古くからある「下町」の文化を残しつつ、新しい店がどんどん生まれています。いつも新鮮な発見があるので、暮らしていて飽きません。今の家に住んでからは、これまで以上に街を散策して、より変化を楽しむようになりました。
−− よく行くお店などはありますか?
タイ料理の「MAKIN」はよく行きますね。あそこのガパオは絶品です! 多い時は週2回くらいテイクアウトしているかもしれません。あとは犬と一緒に立ち寄れるコーヒーショップ「iki Espresso」、ランニングの帰りにたまに寄るフルーツサンドの「HAGAN」……あとは、このあたりにいくつもあるパン屋です。常にどこかの店のパンが家にあるのが、密かな朝の楽しみになっています。また近所にカフェができるみたいで、今から楽しみです。
>>> Y様のInstagram(清澄白河コロスケ)で、実際に立ち寄ったお店情報を見ることが出来ます
自分たちの「理想の家」をイメージする
−− リフォーム不動産と一緒に深川エリアで家づくりをしてみて、いかがでしたか?
リフォーム不動産は、とにかくなんでも親切!特に担当だった浅野さんはめちゃくちゃ優秀で、優柔不断な私たちに、メリット・デメリットをハッキリとアドバイスしてくれたので、何度も救われました(笑)。リノベーションしたい人、深川エリアに住みたいという人には、自信を持ってリフォーム不動産をおすすめします。
写真:趣味のDJスペースにはアナログのレコードがぎっしり。オリジナルのスペースを作れるのもリノベーションの魅力
−− 最後に中古物件の購入・リノベーションを検討中の方にアドバイスをおねがいします!
これからリノベーションする方は、できるだけたくさん「理想の家のイメージ画像」を集めてみてはいかがでしょう。わたしたちは画像検索アプリ「Pinterest」を使って、各部屋やパーツのイメージを集めました。美容室と同じで「こんな感じ! 」と理想を口で伝えるよりも、写真を見せたほうが的確にイメージが伝わるのでおすすめです。自分たちの頭で考えたイメージに対して、リフォーム不動産にアドバイスをいただきながら、一緒に理想の家をつくっていく。中古物件のリノベーションをするなら、その過程を楽しんでほしいなと思います。
白方はるか(鳩)
フリーランスの編集・ライター。清澄白河で猫とともに暮らしている。あだ名は「鳩」 好きな食べ物はカツオのたたき
https://note.com/tyorehato
ライターの鳩さんが、清澄白河で中古マンション購入からリノベーション、実際に暮らすまでを綴った「リアル体験記」は、以下のリンクからご覧ください。
◆ リアル体験記【中古マンション購入編】
◆ リアル体験記【リノベーション編】
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