──都心で“古くていい”が選ばれる時代に
2025年5月に放送されたTBSテレビ『マツコの知らない世界』。
この番組で特集された「ヴィンテージマンションの世界」は、多くの視聴者に“古くても価値のある住まい”という視点を届けました。
登場したのは「川口アパートメント」など、都心の高級マンション群に加え、江東区のカーサ第一亀戸のようなローカルエリアの物件。築年数は古くとも、美しい外観や確かな管理体制によって、いま再び脚光を浴びているのです。
新築マンションの価格が高騰を続ける中、「古くていい」住まいを選ぶ人が増えています。
今回はその背景と、ヴィンテージマンションが持つ本質的な魅力を紐解いていきます。
ヴィンテージマンションとは?
──法的定義はなくとも、共通する“価値”がある
「ヴィンテージマンション」は法律で定義されている言葉ではありません。
しかし不動産業界では、おおむね以下のような特徴を備えた物件を指して使われています。
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築30年以上が経過している
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駅近や都心部など、立地に恵まれている
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建築当時の意匠・設計が高評価されている
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修繕・管理が適切で、清潔感や品格が保たれている
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市場でも人気があり、価格が下がりにくい
たとえば、秀和レジデンスシリーズに代表される、白い塗り壁と青い瓦屋根。
シャンボールシリーズ、川口アパートメント、広尾ガーデンヒルズなども、いずれも“建物そのものに価値がある”物件として、多くの支持を集めています。
なぜ、いま再び注目されているのか?
──時代が求め始めた「古さの価値」
● 新築価格が、もはや“手が届かない”水準に
東京23区の新築マンションは、平均で1億円を超えるエリアも。
特に駅近・広さ・眺望などを求めると、新築では現実的に手が届かない人も多くなっています。
その一方、築年数は経過していても立地と管理が良い中古物件であれば、コストを抑えながら“価値のある暮らし”を実現できる選択肢になります。
● 住まいの“欧米化”が進んでいる
欧米では、築100年を超える建物がリノベーションされながら資産として売買され続けています。
これは、日本のように「築年数=価値の減少」という発想が主流ではないからです。
欧米でヴィンテージ物件が評価される理由:
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「住宅=資産」という意識が浸透している
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長期メンテナンスと法制度が整っており、長く住むことが前提
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歴史ある建築デザインが“文化財”として評価されている
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リノベ前提で内装を自分好みに変えるのが当たり前
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親から子へ“住まいを住み継ぐ”文化がある
✅ 比較:日本と欧米の住宅観(今まで)
視点 | 欧米 | 日本 |
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住宅の考え方 | 資産・住み継ぐもの | 消耗品・一生もの |
評価基準 | 立地・管理・建物の修繕履歴 | 立地・築年数重視 |
リノベ文化 | 自由に刷新が前提 | 新築の代替としての手段 |
建物寿命の意識 | 100年超でも価値あり | 築30年超=価値減少が前提 |
こうした価値観の変化が、日本でも都市部を中心に広がりつつあります。
江東区にもある“本物”──秀和深川森下町レジデンスの魅力
都心の高級エリアに限らず、江東区のような“下町”にもヴィンテージマンションは存在します。
その代表格が「秀和深川森下町レジデンス」。
小名木川沿いに建ち、白い塗り壁と青い瓦屋根が映える佇まい。
アーチ状のエントランスと赤レンガの縁取りが、時代を超えた風格を感じさせる。
塗り壁の凹凸や質感はひとつとして同じものがなく、“手仕事の美”を感じさせる。
都心へのアクセスも良く、周囲は落ち着いた住宅街。
まさに“静かに、上質に暮らす”ことを求める方にとって、知る人ぞ知る選択肢です。
「住まい」であり「資産」であるという考え方
ヴィンテージマンションが選ばれる背景には、暮らしの満足度だけでなく、将来手放すときの資産価値も見据えた選択があると感じます。
もちろん、すべての築古マンションが価値を保つわけではありません。
しかし、管理の質・立地・建物の魅力がそろっていれば、築40年でも「高く売れる」ケースは実際にあります。
次回予告──ヴィンテージ×リノベという贅沢な選択
今回は「ヴィンテージマンションとは何か?」という本質に迫りました。
次回はさらに踏み込み、「古くて良い建物を、自分らしくリノベして住む」という視点から、実際の費用感や注意点、成功事例などをご紹介します。
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