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コラム

『DIE WITH ZERO』に学ぶ、相続不動産の“持ち続ける”から“活かす”という選択

老後を豊かに過ごすために、いま住まいを見直す

「人生の最後にお金が残っていても、それを使えなければ意味がない」

これは、ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』が私たちに投げかける問いです。

これまで多くの人は、「老後のためにお金を貯める」「できるだけ資産を減らさず、安心して生きる」ことを目標にしてきました。しかし、この本では、それとは逆の発想が提案されています。

  • お金は未来に備えるためのものではなく、人生を楽しむために使うべきもの
  • 経験こそが人生の最大の資産であり、思い出を作ることが重要
  • 年齢によって楽しめることは変わるため、「いつ、何にお金を使うか」を考えることが大切

特に、年齢を重ねると「いつか旅行しよう」「老後に余裕ができたら好きなことをしよう」と考えがちですが、本書は「その時はもう遅いかもしれない」と警鐘を鳴らします。

この考え方は、私たちが向き合う「住まい」にも大きく関わります。

1. 「相続不動産」が負担になってしまう現実

60代単身女性のケース:母と同居していたマンションを相続

最近、60代の単身女性からこんなご相談をいただきました。

「母と一緒に暮らしていたマンションを相続しました。でも、このまま住み続けるのが本当にベストなのか悩んでいます。リフォームをしたくても、資金が限られていて…。」

お話を伺うと、

  • マンションの築年数が古く、リフォームにかかる費用が高額になりそう
  • 住み替えの選択肢を考えたことがなかった
  • 近年の不動産価格の上昇で、マンションの資産価値が大きくなっていた

という状況でした。

このように、相続した家を「とりあえず維持」している方は多いですが、実は、その家を“資産”として活かせる可能性があることに気づいていないことも。

この女性には、

  • リフォームして住み続ける場合の費用試算と工夫
  • 現在のマンションを売却し、利便性の高いエリアの中古マンションに住み替える選択肢
  • リースバックを活用し、住み続けながら資金を確保する方法

など、複数の選択肢を提案しました。

「家を守る」だけではなく、「家を活かし、自分の未来のためにどう使うか」を考えることが大切だと、改めて実感した相談でした。

日本では今、多くの人が「相続不動産」の扱いに悩んでいます。親から受け継いだ家があるものの、

  • リフォーム資金がない
  • 使わないが手放しづらい
  • 老後のために持ち続けるべきか悩んでいる

といった問題を抱えています。しかし、それを“守る”ことが本当に人生の豊かさにつながるのでしょうか?

さらに、長生きすること自体がリスクになる時代とも言われています。

  • 医療の進歩により、想定以上に寿命が延びる可能性がある
  • 生活資金が不足し、晩年に困窮するリスク
  • 住まいの老朽化や管理負担が増す

このような背景からも、「資産を減らさないこと」よりも「自分が快適に生きられる住まいに投資すること」が大切になってきています。

『DIE WITH ZERO』の考えをヒントに、老後の住まいをどうするか——「持ち続ける」以外の選択肢についても、考えてみませんか?

 

DIE WITH ZEROの本

2. 『DIE WITH ZERO』に学ぶ、“守る”老後から“活かす”老後へ

『DIE WITH ZERO』では、

  • お金は「残すため」ではなく「人生を豊かにするため」に使うべき
  • 住まいも、その時々のライフステージに合わせて最適化するべき

という考え方が提唱されています。

日本では「家は持ち続けるもの」という意識が根強いですが、

  • 体力があるうちに住み替え
  • 買い替えでより快適な住環境へ
  • リースバックやリバースモーゲージで資金を確保

といった選択肢も視野に入れるべき時代です。

3. 老後の住まい、「選択肢」を持つことが重要

✅ 高騰している不動産を売却してリサイズするメリット

現在、不動産価格が高騰しているエリアでは、所有している物件を売却することで想定以上の資金を得ることができるケースがあります。この資金を活用し、

  • よりコンパクトで管理しやすい住まいへリサイズ(例:広い戸建てからセキュリティの良いマンションへ)
  • バリアフリー設備の整った利便性の高いエリアへ移住
  • 余剰資金を老後資金や趣味、旅行に活用し、豊かな時間を過ごす

といった選択が可能になります。

長く住んだ家に愛着があるのは当然ですが、「自分にとってちょうどよいサイズの暮らし」を考え直すことも大切です。

住まいを見直すときの主な選択肢

選択肢 メリット デメリット
リフォームして住む 思い出を残せる/安心感 資金が必要/築古で限界も
住み替え(買い替え) 快適性アップ/利便性/安全性 手放す寂しさ/手続きの煩雑さ
リースバック/RM※ 住み続けながら資金調達が可能 制約あり/理解が必要

※RM=リバースモーゲージ

4. 「売らずに住み続ける」ための選択肢もある

リフォームや住み替え以外にも、以下のような選択肢があります。

✅ リバースモーゲージ

  • 自宅を担保にして融資を受け、老後資金に活用する方法
  • 利息のみ返済し、本人の死後に売却・精算
  • ただし、金利変動リスクや条件を確認する必要あり

✅ リースバック

  • 自宅を売却し、賃貸契約を結び、引き続き住み続ける方法
  • 一括で資金を得られる
  • 家賃の負担が発生するため、事前の計画が必要

5. 住まいの選択が、これからの暮らしを豊かにする

相続不動産を持ち続けるかどうかは、単なる資産の話ではなく、 「これからの人生をどう豊かにするか?」という視点が必要です。

「子どもに残すために」と思う方も多いですが、

  • 子ども世代は家を必要としていないケースも多い
  • 親が“楽しんで暮らしてくれた”方が嬉しいという声も多い

という現実があります。

6. 住まいの選択で、理想の老後を実現する

「住まいは守るべきもの」という考えから、「住まいを活かす」という発想への転換が、 これからの人生を豊かにする鍵になります。

✅ リフォーム不動産を運営する株式会社トラストリーでは、こんなサポートが可能です

  • 相続不動産のご相談(リフォーム・売却・住み替え)
  • 資産価値を考えた住まいのご提案
  • 住まいの選択肢を広げるお手伝い

あなたの理想の老後を実現するために、まずはお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

豊かな暮らしをデザインするリフォーム不動産 深川studio

リフォーム不動産 深川studioは、単なるリフォーム業者ではなく、「資産価値を考えた住まいの提案」を行う不動産会社です。

  • 住み続けるための最適なリフォーム提案
  • 資産価値を維持するリノベーションのアドバイス
  • 住み替え・売却の選択肢も含めた総合的な住まい相談

「家をただリフォームするのではなく、暮らしをより豊かにするための選択肢を一緒に考えたい」

そんな想いを持つ方々を、経験豊富なスタッフがサポートします。

▶︎ リフォーム不動産 深川studioの詳細はこちらリフォーム不動産 深川studio
▶︎ 運営会社 株式会社トラストリーについてはこちら株式会社トラストリー

リフォーム不動産深川studioの外観

著者:柴田 光治
株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産深川studio 代表|深川くらし相談所 所長
宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。
不動産業界歴38年以上。上場不動産会社で役員として売買事業を統括し、主に不動産流通に携わる。50代で独立し、地域密着型の不動産会社を設立。資産価値を考慮した住まい選びとリノベーションの提案を得意とし、お客様に寄り添ったサポートを提供。自身も築20年の自宅マンションをリノベーションした経験を持つ。

 

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