お子さまの成長とともに、住まいの安心・安全面は非常に重要なポイントになります。小さな子どもがいる家庭では、日々の暮らしの中で「安全に過ごせる環境」を整えることが求められます。
本記事では、住まいの防犯対策、室内環境の健康管理について詳しく解説し、子育て世帯が住まい探しをする際のポイントをお伝えします。安全で快適な住環境を整えるための参考にしてください。
【前回の振り返り】
第一話では、「間取りが家族の未来を変える!」 というテーマで、子どもの成長に合わせた住まいの間取りの考え方についてお話しました。就学前・学童期・中学生以降のライフステージごとに最適な住環境を整えていくことが、子育てしやすい住まい選びのポイントです。
【1】万が一に備える!セキュリティ面のチェックポイント
子育て家庭にとって、防犯対策は最も優先すべきポイントのひとつです。家の周囲や建物の管理状況を把握し、安心して暮らせる住環境を選びましょう。
◇ マンション vs. 戸建て、防犯の視点からの比較
- マンションのメリット:オートロックや防犯カメラが設置されていることが多く、不審者が侵入しにくい。
- マンションのデメリット:人の出入りが多く、入居者以外の侵入に気づきにくい。
- 戸建てのメリット:住人以外の出入りが少なく、不審者の動きに気づきやすい。
- 戸建てのデメリット:防犯対策を自分で整える必要がある。
◇ 防犯面で確認すべきポイント
(1)共用部の管理状況
- オートロックの設置場所:エントランスだけでなく、エレベーターや駐輪場にもセキュリティ対策が施されているか確認。
- 防犯カメラの有無:死角になりやすい場所(駐車場・ゴミ捨て場・エントランス付近)にカメラがあるか。
- 共用部の清掃・管理状況:手入れが行き届いているマンションは、管理がしっかりしている証拠。
(2)宅配ボックスの設置
共働き世帯が増える中、留守中の荷物受け取りのために宅配ボックスの有無は重要です。
- 玄関先で直接受け取らなくてもよいので、安全性が向上。
- 宅配業者を装った不審者の接触を防ぐことができる。
(3)立地と周辺環境
- 人通りの多い通りに面しているか:通行人が防犯対策の一環となる。
- 街灯が十分に設置されているか:夜間の安全性を向上。
- 学校や公園が近いか:子どもの通学や遊び場の安全性を確認。
【2】室内環境と健康管理 〜シックハウス症候群を防ぐ〜
子どもが長時間過ごす室内環境の健康管理も重要です。特に、「シックハウス症候群」と呼ばれる化学物質による健康被害には注意が必要です。
◇ 2025年のシックハウス症候群の現状と対策
近年は建築基準法の改正により、有害物質の使用が大幅に規制され、新築住宅ではリスクが大幅に低下しています。しかし、高気密・高断熱住宅の増加により、換気不足による室内空気のこもりが新たな課題となっています。また、新しい家具や内装材からも化学物質が発生するため、適切な対策が必要です。
(1)換気と湿度管理を徹底する
- 24時間換気システムを適切に運用し、空気の入れ替えを定期的に行う。
- 適度な湿度(50%前後)を維持し、カビ・ダニの繁殖を防ぐ。
- 窓を開けての自然換気を習慣化し、化学物質を室外へ排出。
(2)低VOC(揮発性有機化合物)製品を選ぶ
- 「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)」認定の建材や家具を使用する。
- 珪藻土や漆喰などの自然素材を取り入れ、室内の空気を清浄化する。
- 新築やリフォーム直後は、しばらく換気を強化し、化学物質の影響を減らす。
【3】まとめ 〜家族が安心して暮らせる住まいを選ぼう〜
お子さまの成長を考えた住まい選びでは、防犯対策と室内環境の安全性が非常に重要です。
◇ 住まい選びのポイント
✅ マンションと戸建ての防犯メリット・デメリットを比較する
✅ オートロック・防犯カメラ・管理状況をチェックする
✅ 人通りや街灯の有無など、立地条件を確認する
✅ 室内の空気環境を整え、シックハウス対策を考える
当社では、子育て世帯が安心して暮らせる住まい選びをお手伝いしています。「どんな住まいがいいの?」というお悩みも、お気軽にご相談ください。
東東京・下町エリアには、子どもがのびのびと育つ環境が整った物件が多数あります。あなたとご家族にぴったりの住まいを、私たちと一緒に見つけませんか?
次回記事:子育て環境と住まい探しのポイント 第二話「安心安全の住まい」
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【著者プロフィール】柴田 光治
株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産深川studio|深川くらし相談所 代表
宅地建物取引士、2級FP技能士
不動産業界歴38年。大手不動産会社役員として主に売買事業を統括し不動産流通に関わる。その後複数の会社役員を経て株式会社トラストリーを立ち上げ、地元密着型の不動産会社としてお客様に寄り添ったわかりやすい提案を身上とする。
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