子育て環境と住まい探しのポイント第一話「間取り」

「もうすぐ子どもが生まれる」「子どもが進学する」といった理由で住み替えを検討されるお客さまは多数いらっしゃいます。

しかし、「子育てに適した住まい」「子育てしやすい環境」について十分に理解されている方はあまり多くありません。

そのため、いざ住み替えてみると不便を感じてしまうといったケースが少なくありません。

今回から連載を開始する記事シリーズでは、「子育て環境と住まい探しのポイント」と題し、子育て世帯が住まい探しで注意すべきポイントについて考えてみたいと思います。

第一話となる今回は「お子さまの年代別住まいの環境」をテーマに、住まいの子育て環境・マンションの選び方について考えてみたいと思います。

一話から順を追って解説していきますので、ぜひ一話から最終話まで読み進めていただき、子育てに適した住まい選びのポイントについて理解を深めていただければと思います。

<就学前>安心して過ごせる環境づくり

就学前のお子さまは動きが活発・好奇心が旺盛で、少し目を離しただけでヒヤッとしたという経験をお持ちの方も多いことと思います。

かといって自由に動き回れず、好奇心を損なうような環境は好ましくありません。

安全を確保しつつも好奇心がすくすく育つような住まい環境が就学前の子育てには適していると言えるでしょう。

例えば、オープンキッチンであればお子さまの様子を見ながら調理することができますので、子育てママも安心です。

お子さまが少し大きくなれば会話をしながら作業ができたりもしますよね。

お子さまをのびのびという意味では、マンションであれば1階を選ぶと、階下の入居者に迷惑をかける心配がありません。

専用庭があれば目の届く外でお子さまを遊ばせることも可能です。

2階以上のフロアの場合は、畳やカーペットはフローリングに比べて音を吸収するため階下に音が伝わりにくくなりますので、和室などのある間取りも意外とおすすめです。
せっかくフローリングにしたのに、階下への音を気にしてフローリングの上にカーペットを敷かれているという声も耳にします。

<学童期>お子さまの自立を見守る

小学校に通う年齢になると、お子さまの自立を見守ることが重要になってきます。

住み替えのお客さまから「子ども部屋を持たせたい」「子ども部屋を持たせることで自立心を養いたい」というご要望をいただくことが多いのもこの年代です。

子ども部屋のある間取りを選ぶ際は、子供の成長に合わせて間取りを変化させることができる仕様であれば使い勝手が良くなるでしょう。

例えば、間仕切りによって2人1部屋から1人1部屋に変えるといった臨機応変な活用が可能です。

その一方で、家族が一緒に団らんするスペースづくりも重要になります。

昨今では、子ども部屋とは別にお子さまがリビングで勉強や調べ物をするちょっとした学習スペースを確保したものが間取りのトレンドとなっています。

自室で過ごす時間だけでなく、リビングで家族の気配を感じながら時間を過ごすことで、リラックス・集中力が向上し、学習効率が上がるという効果もあるようです。

また、小学校ぐらいの年代からお子さまの荷物が増え始め、収納が徐々に手狭になっていきます。

物件の収納力にも注目して住まい探しを進めることをおすすめします。

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<中学生〜>家族が顔を合わせる機会の創出

お子さまが中学生以上のご年齢になると、行動範囲・交友関係が広がり、少しづつ在宅時間が減少していきます。

多感な時期ということもあって家族のコミュニケーションが減少していきますので、子さまの時間・空間を尊重しつつ、家族と一緒に過ごしてほっとできる場所も確保することを意識しましょう。

・リビングを通って外出する動線

思春期になると無口になり、在宅時は自室で過ごす時間が増加します。

受験等、勉強に集中できる場としても個室を確保し、お子さまのプライバシーに配慮する間取りを意識するようにしましょう。

その一方で、家族のコミュニケーションを取るために自室から外出する際はリビングを必ず通る動線を敷くというのもの一つの方法です。

両親がお子さまの部屋にわざわざ出向くことなく、お子さまが帰宅してきた際やキッチンに飲み物を取りに来た際に自然な会話のきっかけが生まれるでしょう。

・洗面台を2つ設置し、朝時間を共有

親子が顔を合わせる機会を自然に創出するためには、朝時間を上手に共有することもきっかけの一つとなります。

お子さまが歯を磨いたり顔を洗っている際、洗面台が2つ並んでいれば自然にコミュニケーションをとることができるはずです。

日常生活の中で家族がいるという安心感を与える貴重な機会として有効に活用したいところですね。

<まとめ>子育て環境と住まい探しにおける「間取り」のポイントとは?

ここまで、子育て環境と住まい探しのポイント「間取り」について考えてみました。

これらのポイントを押さえて、ライフステージの変化があっても快適に住み続けることができる住まいを選ぶようにしましょう。

そして、子育て環境が充実した住まいを実現するためのポイントはまだまだ沢山ありますので、それらのポイントについてもしっかりと把握することが重要です。

当社では、お客様に無理に物件をおすすめすることはしておらず、まずはお客様の実現したい暮らし・住まいをお伺いした上で、それに最適な物件とリノベーションをご提案する方法を採用しています。

子育て環境の充実した住まいを実現するためのアドバイス・サポートをさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください!

深川には子育て環境に適した公園がたくさんあります。

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【著者プロフィール】柴田 光治
株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産深川studio|深川くらし相談所 代表

宅地建物取引士、2級FP技能士
不動産業界歴35年。大手不動産会社在籍中に執行役員として主に売買事業を統括し不動産流通に関わる。その後複数の会社役員を経て株式会社トラストリーを立ち上げ、地元密着型の不動産会社としてお客様に寄り添ったわかりやすい提案を身上とする。
https://note.com/k_shibata

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