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コラム

売却してもそのまま住み続けられる!? 最近よく耳にするリースバックとは?

リースバックとは?

簡単に言うと、自宅を売却して現金化しても、そのまま同じ場所に住み続けられるサービスです。
住み続ける場合には、買取業者との間で賃貸借契約を締結していただきますので毎月の賃料が発生します。

住み慣れた自宅を離れることは、出来れば避けたい。
でも事情があって、早急に現金化したい。
自宅を売却して得た資金を早期に活用したい方にとっては嬉しいサービスですね。

では、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
もう少し詳しく説明していきましょう!

リースバックのメリットとは

メリットとデメリット

メリット1. 売却してもそのまま住み続けることができます。
長年住み続けたご自宅に住み続けられるのが最大のメリットです。

メリット2. 業者が買い取りますので即現金化も可能です。
資金の使途は問いませんので、原則自由です。
しかも直接買い取るので、ご近所の方に知られずに売却することが可能となります。

メリット3. 固定資産税などが必要なくなります。
所有ではなくなりますので、今まで支払い続けてきた住宅ローンはもちろん。固定資産税なども一切必要ありません。

メリット4. 引っ越し代や無駄な諸費用などは必要ありません。
新たな転居先を探す心配や引っ越し費用などの無駄な諸費用を抑えられます。

メリット5. 将来的に買い戻すことも可能なケースも。
売却したご自宅を、資金が出来た際に買い戻すことも可能です。
※買い戻しについては、取り扱いをしていない会社もありますのでご確認ください。

リースバックのデメリットとは

デメリット1. 毎月の賃料が発生します。
所有ではなくなりますので、新たな所有者と賃貸借契約を締結していただきます。
毎月の賃料につきましては、売却代金によっても変わってきます。

デメリット2. 住宅ローンの残債に注意が必要。
リースバックは買取の為、通常の売却相場よりも安く売却せざるを得ないのが一般的です。
住宅ローンの残債が多く残っている場合には売却自体が出来ない場合もあります。

デメリット3. 賃貸契約期間は永遠ではありません。
リースバックを行う会社にもよりますが、賃貸借契約期間に期限を設けるケースが一般的です。
賃料さえ払えば永遠に住み続けられるというわけでは無さそうです。

デメリット4. 売却代金は割安。賃料は割高。
リースバックの場合は、通常の仲介で売却するよりも買取価格が割安になってしまいます。
また、買い戻す際には売却した価格よりも高くなるケースも考えられます。
これはリースバックを取り扱う業者のリスクと利益を考えると、そうならざるを得ないようです。

デメリット5. 買取業者の選択肢が少ない。
リースバックを取り扱っている会社は少しづつ増えていますが、まだまだ積極的に行っている業者は少ないです。
まだまだ比較検討できるほどの選択肢も多くありません。

どのようなときに利用しているのか

犬と散歩する老夫婦

事例1. 事業資金を調達したい。
事業が行き詰ってしまい、早期に現金化が必要な場合に利用されるケースです。
自宅に限らず、所有する倉庫や工場、事業所などの事業資産のリースバックも取り扱っている会社もあります。
売却の後でもそのまま利用できますが、どれも賃貸借契約を締結しますので賃料が発生します。

事例2. 老後の資金に利用したい。
年金生活だけでは不安で、老後に余裕のある暮らしをしたい方など、まとまった資金を手にすることで安心して暮らしたい方など、老後の資金用途は様々です。

事例3. 相続資産整理の為
相続時の争いごとを起こさせないために、前もって自宅を売却してしまうケースです。
同居していた名義人が亡くなり、同居人はそのまま住み続けたい場合でも、兄弟がいたりすると遺産分割協議でもめるケースも考えられます。そんな時にリースバックにより売却代金を分配して争いごとを回避して住み続けることが可能となります。

事例4. ローン返済の為
住宅ローン以外にもカードローンや事業での借り入れの返済が苦しくなり、早期返済のためにリースバックを利用するケースです。

事例5. その他のケース
その他にも、病気やケガで休業しなくてはならず、収入が激減するのにも関わらず高額な治療費を捻出しなくてはいけなくなったケースや、離婚による慰謝料を捻出したいが、お子様の学校の関係でそのまま住み続けるためにリースバックを利用するケース。

などなど。
さまざまな用途に利用することが可能なため、昨今利用者はもちろんのこと参入するリースバック業者も増えてきています。

まとめ

リースバックを利用するケースは様々ですが、最大のメリットは何といっても売却した後でも「そのまま住み続けられる」こと。
逆を言えば、転居しても問題ない方にとっては、あまりメリットはありません。
リースバックのメリット・デメリットを理解したうえで、状況に応じて上手に利用してみてください。

弊社でも、ご自宅のご売却やリースバックの相談にも応じられますので、お気軽にお問い合わせください。

お問合わせ

【書いた人】柴田 光治

株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産深川studio 代表|深川くらし相談所 所長

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士、公認 不動産コンサルティングマスター
一般社団法人不動産エージェント協会 既存住宅流通活性化副委員長
不動産業界歴35年以上。一部上場不動産会社在籍中に執行役員として売買事業を統括し、主に不動産流通に関わる。
50代で今の会社を立ち上げ、地域密着型の不動産会社としてお客様に寄り添ったわかりやすい提案を身上とする。自らも築20年の自宅マンションをリノベーションした経験を持つ。

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