2025年、振り返ると今年も大きく動いた一年でした。
金利の上昇や地価の上昇、新たなマンション開発など、深川の街が徐々に変わっていく中で、私たちリフォーム不動産深川studio(株式会社トラストリー)が運営する地域メディア「深川くらし」も、新しい挑戦を続けた一年でした。
YouTubeチャンネルの本格始動、深川八幡祭りへの参加、北海道深川市との交流、BAR深川くらしの定期開催。チームメンバーも変わり、発信のかたちも大きく進化しました。
2025年を振り返ります。
文:柴田 光治(株式会社トラストリー 代表取締役 / リフォーム不動産深川studio)
チームの変化 – 新しい風が吹いた春
2025年4月、マネージャーとして会社を支えてくれた男性社員が家庭の事情で退社し、新たに女性スタッフが仲間に加わりました。
小さな会社を経営していると、一人ひとりの存在の大きさを痛感します。けれども小さな会社だからこそ、チーム全員で支え合い、着実に前に進んでいける。変化を恐れず、その中に新しい可能性を見出していく。
そんな姿勢を、改めて確認した春でした。
YouTubeチャンネル本格始動 – 動画で伝える深川の暮らし
2025年、私たちが最も力を入れたのが動画による発信でした。
4月にYouTubeチャンネル「深川くらし」を開設し、本格的にスタート。Instagram、X(旧Twitter)、TikTokでも動画コンテンツを積極的に展開。深川エリアの街の風景、お店紹介、街の人との対談、中古マンション購入やリノベーションに関する情報まで、さまざまな角度から深川の暮らしを伝えました。
なぜ、動画だったのか
私たちは江東区深川で不動産仲介業を営んでいますが、単に物件情報を発信するだけではありません。「この街でどう暮らすか」「どんな日常が待っているのか」。中古マンション購入を考える前に、まず暮らす街や私たちのことを感じてほしい。
そんな想いで「深川くらし」というメディアを2019年から運営してきました。そして2025年、その想いをより深く届けるために、動画という新しい言葉を手に入れたのです。
住宅ローン・資金計画の動画が好評
中でも反響が大きかったのは、ファイナンシャルプランナー(FP)の吉野さんとの対談動画です。
住宅ローンの金利選び、借入年数の考え方、キャッシュフローの重要性。日々お客様から聞かれる疑問に、プロの視点で丁寧に答える。営業トークではなく、本当に役立つ知識を届けたい。そう考えて作った動画です。

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北海道深川市との交流 – “ふたつの深川”が繋がった夏
「東京・深川」と「北海道・深川市」。
名前が同じ。それだけの偶然から始まったご縁が、2025年、リアルな交流へと発展しました。
7月、私たちは清澄白河の地元仲間たちと共に北海道深川市を訪れ、市長への表敬訪問や地域の方々との交流を重ねました。「深川」という名前は同じでも街の景色や事情はまったく違います。けれども「街を愛する気持ち」は、東京も北海道も同じでした。
この出会いは、後述する「BAR深川くらし」でも形になりました。清澄白河に位置する深川蒸留所のクラフトジンと、北海道・深川市の「ふかがわシードル」。二つの深川が、一つのグラスの中で出会う。
地名の偶然が、本当のご縁に変わった瞬間でした。
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深川八幡祭りに参加 – 地域の一員として
8月、私たちスタッフ全員で、深川八幡祭り・富岡八幡宮御本社二の宮神輿渡御に参加しました。深川エリアが、一年で最も熱く賑やかになる日。
担ぎ手同士の掛け声が一つになる瞬間。沿道から浴びせられる清めの水。重さ約2トンの神輿が、みんなの力で進んでいく。
そこには、深川という街が400年かけて育ててきた「人と人との繋がり」がありました。
なぜ、参加したのか
私たちは不動産会社ですが、それだけではありません。この街で商売をさせてもらっている者として、地域の一員として、地元のお祭りに参加することは自然なことだと考えています。
はじめて参加したスタッフも、心地よい疲れと達成感でとても喜んでくれました。
祭りが終わったあと、街を歩いていると「お疲れ様でした!」と何人もの方に声をかけられました。
顔を覚えてもらえる。街の一員として認めてもらえる。それは、どんな広告やマーケティングよりも価値のあることだと感じました。
BAR深川くらし – 月1回の居場所づくり
2025年7月、清澄白河のリトルトーキョーにある日替わり店長制のバー「あのひと」で、初めてのリアルイベント「BAR深川くらし」を開催しました。
なぜ、BARだったのか
私たちは、深川くらしのメディアを通じて毎日、深川エリアの情報を届けています。けれども、画面越しでは伝わらないものがある。実際に顔を合わせて話す。そんな場が必要だと感じていました。
平日の夜にもかかわらず、35名以上の方が来てくださいました。グラスに注がれたのは深川蒸留所のクラフトジンと北海道・深川市のシードル。フードは森下の人気店「NICO」の牛タンスパイスカレー。
「ずっとInstagramを見ていて…でも、中古マンション購入するかどうかはまだ決めてなくて」と話してくださった方が何人かいらっしゃいました。「何から始めていいか分からなかったけど、来てよかった」。
そんな言葉が、私たちの背中を押してくれました。
売り込むための場ではなく
私たちは「物件を売り込む(営業する)」ための場を作りたいのではありません。
「この街のことを知りたい」「家探しってどう始めればいいの?」そんな小さな疑問を気軽に話せる場所。それがリフォーム不動産深川studioの役割であり、「深川くらし」というメディアの存在意義だと考えています。
この取り組みは好評をいただき、以降月1回ペースで継続開催しています。毎回、新しい顔ぶれと常連の方が混ざり合い、自然と会話が生まれる場になっています。
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深川資料館通り商店街組合への加盟
2025年11月、リフォーム不動産深川studioは、清澄白河にある深川資料館通り商店街組合に正式に加盟しました。
これは地元に根を張る会社として、「この街の一員として、共に歩んでいく」という意思表示です。深川八幡祭りに参加し、イベントを支え、地域の方々と顔を合わせて挨拶を交わす。そんな”当たり前”を大切にしていく。
江東区深川で不動産業を10年近く営んできた中で学んだことがあります。商売をする上で、「街を好きでいること」ほど確かな土台はありません。
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不動産市場の変化。深川エリアの価格動向
地価・マンション価格の上昇が続く
2025年も深川エリア全体で地価の上昇が続きました。特に門前仲町駅周辺では年率6〜10%上昇。中古マンション価格も資材価格、人件費、物流コストすべてが上昇し、リノベーション費用も高騰しました。
越中島に建設中の野村不動産が開発する667戸マンション(2028年竣工予定)、門前仲町駅前再開発、ヤマタネの3万㎡超大規模開発が具体化。門前仲町・越中島エリアは、東京都心で注目される開発エリアとなっています。
「もう少し待てば中古マンション価格が下がるかも」
そう考えていたお客様にとっては、期待を裏切る結果だったかもしれません。

photo by yasuyuki deguchi
中古マンション×リノベーションという選択肢
だからこそ、私たちは誠実に向き合いました。
新築マンションが手の届かない価格になる中、適切に管理された中古マンションをリノベーションする賢さ。資産価値の本質は築年数ではなく管理状態と立地。50年ローンは若いうちにしか使えない特権。年収倍率ではなく未来の家計を見通すキャッシュフローという視点。
これらを、YouTube動画やコラムを通じて丁寧に伝え続けていきます。
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住宅ローン金利の変化 – 金利のある世界へ
2025年、日本は「金利のある世界」へと少しずつ舵を切り始めました。
長らく続いた超低金利の時代から、緩やかな金利上昇の局面へ。これは中古マンション購入の判断において無視できない変化でした。
「住宅ローン金利が上がるなら、今買わない方がいいのでは?」「変動金利は怖いから固定にすべき?」
こうした不安の声に、私たちはファイナンシャルプランナーの吉野さんと共に真摯に向き合いました。
大切なのは「固定 or 変動」という二択ではありません。暮らしの目的は何か。手元資金をどれくらい残したいか。返済計画に柔軟性を持たせたいか。住宅ローンの金利選びは、暮らし方の設計そのものです。
借入年数も同じです。長く借りることは「リスク」ではなく「戦略」。月々の返済額を抑えることで家計に余裕が生まれ、余裕があるときに繰り上げ返済すればいい。柔軟性こそが、これからの時代の武器になります。
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ジェントリフィケーションへの向き合い方 – 変化する街で守りたいもの
深川エリアでは各所で大規模開発が進行中です。特に門前仲町・越中島エリアでは3つの開発プロジェクトが動いています。
開発がもたらす「光」は確かに魅力的です。けれども、「影」も必ず伴います。
家賃・地価の上昇により長年住んでいた住民が住み続けられなくなること。老舗商店が家賃高騰で廃業すること。昔ながらの路地裏や商店街の雰囲気が失われること。新旧住民の間に分断が生まれること。
世界中の「クールな下町」で起きてきた「ジェントリフィケーション(都市の高級化)」。深川も、同じ道を辿るのでしょうか。
私たちにできること
開発の流れを止めることはできません。けれども、「どう開発するか」は考えられます。そして「何を守り、何を進化させるか」を一緒に考えることはできます。
地元商店を意識的に利用すること。深川八幡祭りや地域イベントに新しい住民も積極的に参加すること。地域の歴史を学び、次の世代に語り継ぐこと。
小さな行動の積み重ねが、街の未来を創ります。
伝統と革新の共存。それが、私たちが目指す深川の未来です。
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小さな不動産会社だからできること
2025年、私は改めて実感しました。小さな不動産会社だからこそできることがある。
私自身が直接お客様と向き合える。意思決定が速く、柔軟に対応できる。江東区深川という地域に根ざした長い信頼の積み重ね。一人ひとりに寄り添える時間。
そして何より、「売り込まない」ということ。
お客様のペースを尊重し、一緒に考える。焦らせず、急かさず、納得できるまで伴走する。中古マンション購入の契約が終わってからが、本当のお付き合いの始まり。
これは、大手不動産会社での役員経験も経て、自分で会社を立ち上げたからこそ、大切にできている姿勢だと思っています。
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2025年を振り返って – 出会った人たちの顔
振り返った時に残るのは、成約件数や売上などの数字のことではありません。
それは様々な場面で「出会った人たちの顔」です。
深川八幡祭りで一緒に神輿を担いだ地域の方々の笑顔。BAR深川くらしで初めて会った方の笑顔。北海道深川市の方々との温かい交流。中古マンション購入とリノベーションを一緒に進めたご家族の安堵の表情。YouTube動画を観て相談にきてくれたお客様。
私たちリフォーム不動産深川studioの仕事は、中古マンションを売ることではありません。
深川での暮らしを共に考え、街と人を繋ぐこと
だからこそ「深川くらし」というメディアを通じて、物件情報だけでなく、街の日常や暮らしの知恵、この街で生きる人々の声を伝え続けています。
それが、2025年を通じて再確認できた私たちの存在意義です。
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2026年へ – これからも深川と共に
2026年、深川エリアはさらに大きく変化していくでしょう。
けれども私たちのやるべきことは変わりません。
この街の「今」を丁寧に記録し続けること。変化の中で、何を守り、何を進化させるべきか一緒に考えること。中古マンション購入を検討されるお客様一人ひとりの暮らしに誠実に寄り添うこと。新しい挑戦を続けながら信頼を積み重ねていくこと。
そして何より、「深川を愛する気持ち」を次の世代に繋いでいくこと。
朝、富岡八幡宮の境内を散歩する心地よさ。いきつけの商店で何気ない会話をする。深川八幡祭りの日、街中に響く掛け声と太鼓の音。永代橋から眺める夕暮れ時の隅田川。
こうした日常が、10年後、20年後も続いていますように。
私たち「深川くらし」は、メディアとして、そしてリフォーム不動産深川studioとして、これからもこの街と共に歩んでいきます。
中古マンション購入を検討している方も、まだ考え始めたばかりの方も、ただこの街が気になっている方も。いつでも気軽に、私たちに声をかけてください。
2025年、本当にありがとうございました。株式会社トラストリーも2026年は10周年イヤーとなります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
柴田 光治
株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産 深川studio / 深川くらし
リフォーム不動産 深川studioについて
私たちは東京都江東区深川で中古マンション購入+リノベーションをワンストップでサポートする地域密着の不動産会社です。門前仲町駅、清澄白河駅、森下駅、住吉駅、木場、東陽町駅など深川エリアを中心に、お客様の理想の暮らしを実現するお手伝いをしています。
「深川くらし」は、この街での暮らしを伝えるために私たちが運営する地域メディア。中古マンションを探す前に、まず街を知ってほしい。そして住んでからも。
そんな想いで、日々発信を続けています。
アクセス・営業情報
📍 所在地: 東京都江東区深川2-29-5
🚇 最寄駅: 門前仲町駅(東京メトロ東西線・都営大江戸線)、清澄白河駅(東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線)
🌐 Webサイト: 深川くらし | リフォーム不動産 深川studio
📺 YouTube: 深川くらしチャンネル
📷 Instagram: @fukagawa_kurashi
🐦 X (Twitter): @fukagawakurashi
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この記事は、2025年の一年間を振り返り、リフォーム不動産深川studio代表としての想いを綴ったものです。これからも、街と人を繋ぐメディアとして、丁寧な発信を続けてまいります。








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