「広い家に住みたい」。かつて、そんな憧れが住まい探しの出発点だった人も多いかもしれません。
でも、いまはどうでしょう?都心の住宅価格が高騰する中、「広さよりも心地よさを大事にしたい」と考える人が増えてきました。
本当に豊かな暮らしって、面積の広さだけでは測れない。
むしろ、“ちょうどいい広さ”を、自分の暮らしにフィットさせていくことで、人生の質がぐっと高まることもあります。
東京の下町、たとえば門前仲町や清澄白河などの駅がある深川では、そんな“広すぎない理想の暮らし”を叶えている人たちが少なくありません。
このコラムでは、そうした住まい方の魅力を、街の空気感とともにお伝えしていきます。
■ 広さより「余白」がある暮らし
「狭いけど、なんだか落ち着く」。
そんな空間に出会ったことはありませんか?
間取りや面積以上に、人の気持ちを左右するのが「余白」です。
余白とは、たとえば家具を詰め込みすぎないこと。
収納を工夫して“見せないスペース”を作ること。
窓からの光や風の通り道を意識すること——。
そうした「空間の使い方」を意識することで、暮らしに心の余裕が生まれます。
広ければいい、ではなく、“自分にちょうどいいサイズ感”で、自由に工夫できる空間。
それが今、多くの人が求めている“豊かな住まい”なのかもしれません。
■ 駅近より「寄り道が楽しい街」
住まい探しの条件で、「駅から徒歩○分」を重視する人は多いと思います。
でも、深川エリアのような下町に住む人たちの中には、駅近より“街の楽しさ”を優先する人も少なくありません。
例えば、商店街でのおしゃべりや、古くから続く和菓子屋さん。
川沿いのベンチでコーヒーを飲む時間や、ふと入ったギャラリーでの出会い。
そういった“寄り道”が日常の中にある暮らしは、駅近の便利さとはまた違う、豊かさを与えてくれます。
■ 自分に合ったサイズ、自分に合った空間
夫婦ふたりの暮らしに、3LDKは必要でしょうか?
在宅ワークが中心なら、1部屋をオフィスにできるようなレイアウトの方が心地よいかもしれません。
子どもが巣立った後なら、広すぎる住まいはむしろ手に余る存在に。
“広すぎない”住まいは、管理しやすく、掃除もしやすく、暮らしやすい。
深川エリアには、築年数の経過した中古マンションでも、リノベーションによって“自分サイズ”の住まいを叶えている方がたくさんいます。
大切なのは、「今の自分たちにちょうどいいかどうか」という視点です。
■ 現代に蘇る“江戸長屋”の思想
実はこうした「ちょうどいい広さ」「ちょうどいい関係性」という考え方は、江戸時代の“長屋暮らし”にも通じます。
壁一枚隔てた暮らしの中で、干渉しすぎず、でも困った時はお互いさま。
「必要十分な空間」「顔の見える暮らし」——
まさに現代の都市生活に欠けがちな、“ちょうどいい距離感”と“あたたかさ”がそこにはありました。

江戸深川資料館内 写真:フカフォト
深川には、そうした江戸の名残を感じさせる街並みや人のつながりが今も息づいています。
「広くなくても、ここなら安心して暮らせる」。そんな声が聞こえてくるようです。
■ まとめ:「住まいは、広さではなく“感じ方”で選ぶ」
広い家に住むことが必ずしも正解ではない。
“心地よさ”という新しいモノサシで住まいを選ぶ人が増えている今、
下町という選択肢が、現実的で、そして豊かな暮らしへとつながっているのかもしれません。
東京・下町、深川エリアには、「ちょうどいい」が詰まった住まいと街が広がっています。
あなたにとっての“理想のサイズ感”、見つけてみませんか?
最後に:自分らしい暮らし、深川から始めてみませんか?
「広さ」にとらわれない、“ちょうどいい”暮らしを叶えたい方へ。
東京深川・清澄白河エリアの中古マンション+リノベーションなら、無理なく、自分らしい空間をつくることができます。
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✔️ はじめての住まい購入に不安がある
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次回は、住まいを「投資」として考えるべきか、それとも「生活の舞台」として捉えるべきか。
不動産における“ふたつの目線”について掘り下げます。
▶ 第2話はこちら:「住まいは“投資”か、“生活の舞台”か。ふたつの目線を持つということ」(※公開後リンク挿入)
【著者プロフィール】柴田 光治
株式会社トラストリー 代表取締役 リフォーム不動産深川studio|深川くらし相談所 代表
不動産業界歴38年。大手不動産会社の役員として主に売買事業を統括し、主に不動産流通に関わる。その後複数の会社役員を経て株式会社トラストリーを立ち上げ、地元密着型の不動産会社としてお客様に寄り添ったわかりやすい提案を身上とする。
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