近年、新築マンションにこだわらず、中古マンションを購入してリノベーションを検討する方が増えています。メディアやSNSで紹介されるおしゃれなリノベーション事例を見て、「自分もこだわりの空間を作りたい!」と考える方も多いでしょう。
しかし、リノベーションにはいくつかの注意点があります。計画を誤ると予算オーバーや予想外のトラブルにつながることも…。そこで今回は、中古マンションを購入してリノベーションを検討する際に押さえておきたいポイントを解説します。
1. リノベーションのこだわりを整理しよう
メディアに掲載されるリノベーションされた室内の写真は、どれもこだわりがあってデザインも素晴らしいお部屋ばかりです。
もちろん費用をかければ誰もが羨むような室内に出来るのがリノベーションの魅力でもありますが、値上がりの続く中古マンションの購入金額と併せると大変高額なお買い物になりますので、冷静な判断が必要です。
リノベーションの魅力は、自分のライフスタイルに合った理想の住まいを実現できること。しかし、こだわりすぎると予算が膨らみ、資金計画が崩れてしまうことがあります。
✅ ポイント
- 優先順位を明確にする:水回りや内装のグレードアップは特にコストがかかりやすいため、どこにこだわるかを事前に整理。
- 住宅ローンの活用を検討:現在はリノベーション費用も住宅ローンに組み入れられますが、借入額が増えるため、無理のない返済計画が必要。
- 冷静な判断を:デザインの魅力に惹かれすぎず、長期的な視点でリノベーション計画を立てる。
2. 購入からリノベーションまでをワンストップで提案できる会社を選ぶ
中古マンションの購入からリノベーションまでは、さまざまなハードルをクリアしていかなければいけませんので、会社選びも重要となってきます。
中古マンションの購入とリノベーションには多くの手続きが必要です。不動産仲介会社・リフォーム会社・金融機関などを自身で個別に手配すると、時間がかかるだけでなく、スムーズに進められない可能性もあります。
ワンストップで対応できる会社なら、物件探し・資金計画・リノベーション計画を一貫して進められるため、スピード感を持って購入を決断できます。
✅ ポイント
- ワンストップ会社のメリット:
- 物件見学時にリノベーションの概算見積もりが出せる。
- 住宅ローンの事前審査がスムーズ。
- 物件購入後のプラン変更にも柔軟に対応。
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3. ワンストップ会社の特徴を見極めよう
ワンストップ対応の会社といっても、それぞれ得意分野が異なります。
主なワンストップ会社の種類
タイプ | 特徴 |
---|---|
① 不動産仲介がメイン | 不動産の資産価値を重視。リノベのコスト管理が得意。 |
② リノベーションがメイン | デザイン重視の提案が得意。ただし、工事費用が高くなりがち。 |
③ 不動産+リノベの両方を重視 | バランスの取れた提案が可能。ただし、対応できる会社は少数。 |
「どちらも得意です!」と言われることもありますが、実際にはどちらかに強みがあるケースがほとんどです。施工事例や担当者の話を聞きながら、自分に合った会社を選びましょう。
それでも迷ってしまう方にとっては簡単に言ってしまうと、リノベーションのデザインなどにこだわりを持っている方は②の会社を、そんなにこだわりが無ければ①の会社を選んでみるのが良いかもしれません。
特にリノベーションのデザインを重視する方にとっては、その会社の施工例などからデザインの特徴を見極めるのは重要な要素となってきます。
デザインは設計士やデザイナーそれぞれのセンスの部分もあるので、自分たちにあったテイストを実現できそうなリノベーション施工会社選びは大事になってくるのだと思います。
デメリットとしては、デザインを重視していくと金額が高くなりがちということ。
リノベーション工事がメインの会社の場合、不動産の価格よりもリノベーション工事金額を重視したいので、案外過剰な提案をしがちです。
会社によっては、金額の安い工事は請け負わないこともありますし、そもそもの工事単価が一般的に高いこともあるので注意が必要です。
4. これだけは避けたい最大の注意点
一番やってはいけないことは何か。
それは総予算のうち、リノベーション工事金額の割合が嵩んでしまい、大事な資産であるはずの購入物件(不動産)を妥協し過ぎてしまうことです。
リノベーションのこだわりに気を取られすぎて、物件の条件を妥協しすぎてしまうことだけは避けましょう。
❌ 失敗例
- 「デザイン重視で、駅から遠い物件を選んでしまった…」 → 通勤時間が長くなり、ストレス増。
- 「内装にこだわりすぎて、築年数や管理状態を見落としてしまった…」 → 修繕費用がかさみ、維持が大変。
- 「個性的すぎるリノベをしてしまい、将来的に売却しづらくなった…」→ リセールにも考慮する。
リノベーションは、暮らしやすさと資産価値のバランスを考えながら進めることが大切です。
✅ 解決策
- エリア・築年数・管理状態をしっかり確認する
- リノベーションの方向性を明確にし、費用のかけすぎを防ぐ
- 将来的な売却を見据えたリノベ計画を立てる
あとがき
中古マンション購入+リノベーションは、自由度が高く、自分らしい住まいを実現できる魅力的な選択肢です。しかし、計画を誤ると「こんなはずじゃなかった…」という後悔につながることも。
まずは信頼できる不動産会社やリノベーション会社を見つけ、無料相談やセミナーを活用して情報収集することが成功への第一歩です。
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そんな方は、ぜひ専門家に相談しながら、理想の住まいづくりを始めてみてください!
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(2025.2.21 一部修正)
【著者】柴田 光治
株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産深川studio 代表|深川くらし相談所 所長
宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士
不動産業界歴38年以上。一部上場不動産会社在籍中にグループ企業役員として売買事業を統括し、主に不動産流通に関わる。50代で今の会社を立ち上げ、地域密着型の不動産会社としてお客様に寄り添ったわかりやすい提案を身上とする。自らも築20年の自宅マンションをリノベーションした経験を持つ。
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