「20代で買って正解!」「住宅ローンは資産形成の武器」
そんな言葉が、今やSNSやYouTubeで当たり前のように飛び交っています。
若い世代にとって、“家を買う”という行為は、これまで以上に身近で現実的な選択肢になってきました。
でも、その一方で──
誰の言葉を信じればいいのか?
という“迷い”を抱えている人も、確実に増えています。
勢いがあることは、悪いことじゃない
若い人には、勢いがあります。決断力も行動力もある。
不動産のような大きな買い物では、その勢いが突破力になることも確かです。
そして、仮に失敗しても、やり直すチャンスが十分にあるのが若さの強み。
リスクを取ることは、人生を切り拓く“原動力”にもなります。
だからこそ私たちは、「若いうちに家を買うのは悪いことではない」と本気で思っています。
ただ──
勢いだけで“良さそうに見える情報”に飛びつくのは、危険です。
情報は多い。でも、「判断する力」が育っていない
今の時代、ネットで調べれば、どんな情報でも手に入ります。
- 不動産インフルエンサーの解説
- 人気YouTuberの家購入ストーリー
- SNSで話題の「○○すれば資産倍増」系ポスト
確かにそれらは、知識として役に立つものもあります。
でも、情報があふれすぎて、何が正しいのか、何を信じるべきか、
“自分で判断するための基準”を持っていないと、振り回されるだけ なのです。
誰に相談すればいい?──その人は、売らなくても助言してくれますか?
家を買おうと思ったとき、最初にするのは「誰かに話すこと」。 多くの場合、それは家族かもしれません。
でも、いざ「家を買おうと思ってる」と伝えると、心配されることが多いのではないでしょうか?
- 「まだ早いんじゃない?」
- 「ローンって大丈夫なの?」
- 「本当に必要?」
その心配は、あなたを止めたいからではなく、
“ちゃんと考えて選んでほしい”という願いから来ているもの です。
だからこそ、「自分は誰に相談すればいいか」を冷静に選ぶことが、すごく大事なのです。
家を買おうと思ったとき、まず誰に相談するか。
それが、その後のすべてを決めると言っても過言ではありません。
そして多くの場合、その相手は──結局は「これまで一度も会ったことのない他人」であることがほとんどです。 でも、その“他人”が、あなたの未来を真剣に考えてくれる存在になることもあります。
だからこそ、その人を“誰にするか”という選択が、何よりも重要なのです。
- 不動産会社?
- リノベ会社?
- インフルエンサー?
- 建築士?
- ファイナンシャルプランナー?
いろんな選択肢がある中で、ひとつの基準になるのが、
「この人は、私が“買わない”選択をしても、ちゃんとアドバイスをくれるか?」
という視点です。
もし「今買ったほうがいいですよ!」としか言わない人なら、少し距離を置いてみるのもひとつです。
もちろん、私たち自身も「今買ったほうがいい」と本気でお伝えすることはあります。
ただしそれは、“売るため”ではなく、“その人にとってベストな選択肢だ”と判断したときだけです。
たとえば、良質な物件がたまたま市場に出ていて、
- 予算内で条件に合っていて、
- 金利状況や市場の流れも味方していて、
- その人の働き方や人生設計にも合致している──
そんな“いま動く理由がしっかりある”状況なら、 だからこそ、私たちは「買うならまず相談から」を推奨し、実践しています。
なぜ相談から始めるのか──それは、まだ“他人”である私たちのことを、まず知ってもらいたいからです。
どんな価値観で、どんな視点で、あなたに向き合っているかを知ってもらわなければ、信頼も納得も生まれないと考えています。
私たちが本当に伝えたいのは、**「“買う前に相談する”ことこそが、後悔しない選択の第一歩」**ということです。 「今買ったほうがいいですよ」と、むしろ自信を持って背中を押すこともあります。
大切なのは、その言葉の“背景”に納得できるかどうかです。
判断を支えてくれるのは、“人”です
アメリカには、こんな格言があると言われています。
“In life, it’s essential to have a trusted doctor, lawyer, and real estate agent.”
(人生において、信頼できる医師、弁護士、そして不動産エージェントを持つことが重要だ)
それだけ、不動産は“人生に深く関わる選択”であり、 その相談相手が誰かというのが、将来に大きな影響を与えるということ。
どれだけ本を読んでも、どれだけ情報を集めても、 最終的に私たちの背中を押すのは「誰かの言葉」だったりします。
だからこそ──
“正しい情報”以上に、“信頼できる人”を見つけることが大事。
あなたの話を聞いてくれて、あなたの価値観や将来の暮らしを一緒に考えてくれる人。
そんな人に出会えたら、きっと「買っても後悔しない判断」ができるはずです。
自分の価値観を否定せず、迷いに寄り添い、ときには「今じゃなくていい」と言ってくれる人。
そんな存在がそばにいたなら──「家を買うこと」は、もっと前向きで、安心できる選択になるはずです。
迷ったときに必要なのは、「情報」より「信頼」です
これは私たち自身が、長年の仕事の中で確信していることです。
「買うべきかどうか迷っている」とき、必要なのは、情報の量ではありません。
“この人に聞けば、自分にとっての正解が見えてくる”
そう思える人と出会えたとき、 初めて「納得して家を買う」というステージに立てるのだと思います。
次回予告
次回は、🔗【第6話】この条件なら、買っていい ── 安心できる判断軸のつくり方
様々な情報が飛び交う中、どんな人に相談するのが良いのかを考えていきます。
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著者プロフィール
柴田 光治
株式会社トラストリー代表。不動産・建築業界歴40年。
“損得”ではなく“納得”で家を選ぶ視点を伝えることを使命に、 中古+リノベのリアルな価値を発信している。
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