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コラム

【第2話】リノベ済み物件って本当にお得? ── 見た目に惑わされない“中古マンションの見極め方”

最近、20〜30代の方から「リノベ済みの物件って安心ですよね?」「初期費用を抑えられてお得そう」といった声をよく耳にします。

たしかに、内装がすでに新しく、キッチンやお風呂も新品同様。
すぐに住めて、手間がかからないという魅力があります。

でも、ちょっと待ってください。

リノベ済み=安心・お得、とは限らない

今回は、リノベ済み物件を検討する際に知っておくべき“落とし穴”と、後悔しないためのチェックポイントについて、できるだけわかりやすくお伝えします。


リノベ済み物件が人気の理由

  • 内装がすでにおしゃれで綺麗
  • 自分でリノベ計画を立てる手間がない
  • 費用感が明確で、予算の見通しが立てやすい
  • すぐに引っ越せる

とくに忙しい共働き世代や、はじめての住宅購入の方にとっては、「わかりやすくて安心感がある」買い方に見えるのも無理はありません。


でも、リノベ済みには“見えないリスク”も

どんなに内装が綺麗でも、それだけでは安心できません。

見た目は新品でも、建物自体の“寿命”や“管理状態”が悪ければ、将来的な資産価値は下がりやすくなります。

以下のような点は、購入前に必ずチェックしておく必要があります:

🔍 チェックポイント例:

  • 築年数と耐震基準(1981年以降の“新耐震”かどうか)
  • 管理状態(管理会社の評判・修繕履歴・清掃状況)
  • 修繕積立金が極端に安くないか(=将来値上げや修繕遅れのリスク)
  • 階数や方角、眺望・通風(実は売却時に影響しやすい)

つまり、「おしゃれな内装=良い物件」ではなく、「建物全体として価値があるか」が大切なのです。


「安いリノベ」は、実はコストを抑えすぎていることも

なかには、コストを抑えるために、

  • 表面だけ張り替えて配管などは手をつけていない
  • 設備が安価な仕様で数年後に劣化する
  • 工事内容の説明が曖昧で保証もついていない

といったケースもあります。

買った直後は綺麗でも、数年後にまた修繕が必要になれば、その分費用もかさみます。

長く暮らすつもりで買ったのに、「思ったよりメンテナンス費がかかる…」という相談も実際にあります。

🔧 コスト高時代の「見た目だけリノベ」に注意

最近では、新築マンションでも価格を抑えるために仕様がチープになってきています。
同じように、リノベ済み物件でも「表面だけ仕上げて売れる状態にする」という、“コスト重視の割り切り”が広がっています。

つまり、「リノベ済み=質が高い」とは限らず、中身が伴っていない物件もあるということです。

そして、その良し悪しを見抜けるかどうかは、実は通常の不動産仲介では難しいこともあります。

内装の素材や工事の質、給排水や断熱の状態まで見通せるのは、リフォームや建築の知識を持っているからこそ。

私たちは、不動産とリノベーションの両方を手がけてきたからこそ、“見た目の奥にあるリスク”を冷静に見極めてご提案できます。


資産価値の視点で見ると…

もちろん、リノベ済み物件の価格が一概に割高とは言えません。

物件によっては、工事費が適正で、売主の利益も最小限に抑えられており、
「リノベ済みの方が、購入後に余計なコストがかからず、結果的にお得だった」というケースもあります。

重要なのは、“その価格が妥当かどうか”を見極めることです。

リノベ済み物件は、見た目は整っていても、
「誰かが一度手を入れた中古」=再販時に“リノベ済み中古”としての魅力が薄れる可能性があるということ。

次の買い手が「すでにリノベされているけど、自分好みじゃない」と感じれば、価格は思うようにつかないこともあります。

また、リノベ済み物件の価格には、

内装工事費 + 売主(業者)の利益

が乗っているため、「中古を買って自分でリノベする」より割高になることもあります。


じゃあ、リノベ済みはダメなの?

そんなことはありません。
良質なリノベ済み物件ももちろんありますし、
条件が合えば「すぐに暮らせる+資産価値もある」物件に出会える可能性もあります。

大切なのは、“その物件がリノベ済みかどうか”ではなく、
「その建物・その立地・その管理状況」が信頼できるかどうか

そして、それを一緒に見極めてくれるプロに出会えるかどうかです。


まとめ:見るべきは、内装ではなく「物件そのものの価値」

リノベ済み=安心・お得、という思い込みは、時に判断を曇らせます。

住まいは人生で一番大きな買い物のひとつ。
だからこそ、見た目の印象やキャッチコピーではなく、
「長く暮らせるか」「将来売れるか」という視点を忘れずに選んでいただきたいと思います。


次回予告

次回は、買っていい人、やめたほうがいい人 ──「買うべきか迷っている人」が持つべき視点とは?
「そもそも今、自分は家を買うべきなのか?」と悩む方に向けて、
買ってもいい人・やめておいた方がいい人の特徴、そして判断の軸をやさしく解説します。


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著者:柴田 光治
株式会社トラストリー代表。不動産・建築業界歴40年。
20代で自身も中古マンションを購入し、損得を超えた“自分らしい暮らし”の大切さを実感。
「持ち家は月額いくらの暮らしに投資するか」という視点を持ち、日々の暮らしの質と将来の資産価値の両立を目指した提案を続けている。
現在は東東京エリアを中心に、中古マンション購入+リノベーションを一貫してサポート。
“地に足のついた家選び”を信条に、個別相談やコラム発信を行っている。

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