「便利な場所には住みたいけれど、最近はどこも高くなりすぎて…」
そんな声を、最近ますます多く聞くようになりました。
特に、湾岸エリアや都心部では、「ここはもう手が出ない」と感じる方も少なくありません。
では、そのすぐ近くにある“下町”エリアには、どんな可能性があるのでしょうか?
今回は、“再開発エリアの隣にある下町”という、見落とされがちな選択肢についてお話しします。
再開発エリアは魅力的。でも、もう“現実的じゃない”?
豊洲、晴海、日本橋、八重洲エリア…。
街が新しく生まれ変わっていく様子には、確かにワクワクさせられます。
駅直結の商業施設、タワーマンション、整備された公園。
便利で、美しく、誰もが「住んでみたい」と思うような街。
でも、ふと物件価格を見てみると──
7,000万、8,000万…どころか、1億円超えも当たり前。
僕たちのところにも、「物件は見ているけど、価格が現実的じゃなくて…」とご相談に来る方が増えています。
実はその“すぐ隣”に、暮らしやすい場所がある
ここで注目してほしいのが、再開発エリアの「すぐ隣」にある、いわゆる“したまち”エリアです。
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豊洲の隣には門前仲町、木場、森下
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日本橋の隣には浜町、人形町、東日本橋、小伝馬町
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月島・晴海の隣には佃、勝どき、新川
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八重洲の裏側には、茅場町や新大橋通り周辺
これらのエリアは、都心アクセスが抜群でありながら、価格は比較的落ち着いていて、
何より、暮らしの“ちょうどよさがある場所です。
「資産性」と「暮らしやすさ」のバランスがいい場所
再開発エリアのような派手さはないかもしれません。
でも、したまちにはこんな強みがあります。
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スーパーや商店街が歩いて行ける距離にある
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古くからの住宅地で、街としての“厚み”がある
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人の顔が見える暮らしが残っている
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都心まで電車で10分以内という立地条件
さらに言えば、こうした“地に足のついた場所”は、
将来的にも安定して売却や貸し出しがしやすい傾向があります。
実際に、したまちエリアで中古+リノベをされたお客様が、5〜6年後に別エリアに住み替える際、
スムーズに買い手が見つかったというケースもありました。
“地味だけど強いエリア”を選ぶという考え方
僕たちしたまちリノベでは、「再開発エリアがダメ」とは思っていません。
でも、「もう手が届かない」「生活の実感が湧かない」と感じたときこそ、
そのすぐ隣に目を向けてみてほしいと思っています。
再開発エリアは、“点”で価値が上がる場所。
したまちは、“面”として暮らしの歴史が積み重なってきた場所。
この“積み重なり”のある街には、住んでみないと分からない強さと安心感があります。
まとめ:「目立つ場所」より、“残る場所”を選ぶ
再開発の熱気に惹かれるのは、自然なことです。
でも、住まい選びは“見栄え”だけじゃなく、「暮らしが続くかどうか」「価値が落ちにくいかどうか」を見て判断することが大切です。
目立つ場所より、残っていく場所を選ぶ。
それが、これからの時代にふさわしい選択かもしれません。
【著者紹介】
柴田 光治
株式会社トラストリー代表 https://trustory.jp/
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー
江東区・中央区・墨田区・台東区を中心に、“地に足のついた暮らし”と“将来の安心”の両立を目指した住まい選びをサポートしています。
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そんな疑問がある方は、“したまちリノベ無料相談”をご利用ください。
【次回予告】
次回のコラムでは、「住み継ぐという選択」をテーマに、
相続や親世代の家をどう活かすか?リフォームや住み替えのリアルをお届けします。
🔗“住み継ぐ”という選択。相続とリフォームのリアルストーリー
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