東東京を歩き回った果てに辿り着いた、深川エリア。駅も隅田川も近い「理想の家」を手に入れるまで【お客様インタビュー#8】

右も左もわからない! 知らないワード続出の、初めての物件購入。相談する不動産会社次第では、ゴールまでの道のりが、大きく変わってしまうこともあるのです。

「リフォーム不動産 深川studio」で深川エリアに物件を購入・リノベーションされた方の連載インタビュー。今回お話をうかがったのは、リフォーム不動産で、中古物件を購入された、Kさんご夫婦です。

Kさんご夫婦は、リフォーム不動産へ初来店後、約2カ月でスピード成約を果たしました。清澄白河駅からも近く、日当たり良好。築42年の2LDKの物件です。検討から購入まで、スムーズに進んだのかと思いきや、お話を伺うと、長い長い道のりの末に、やっと辿り着いた理想の物件でした。

二人のイラスト

14年住んだ街の変化が、引っ越しのきっかけに

 

−− ご来店から短期間で、物件購入を決められたそうですね。

Kさん(妻):私たちの場合、リフォーム不動産へ辿り着くまでが、ものすごく長かったんです。どの街に暮らすかも、検討に検討を重ねて、結果的に深川エリアへ辿り着きました。

 

−− では、引越しの経緯から、詳しくお聞かせください。

ここ(清澄白河)に住むまでは、14年間、新小岩の賃貸物件で暮らしていました。新小岩を選んだ理由は、大きく3つありました。職場へのアクセスがいいこと、家賃の相場が都心に比べて抑えられること、水辺が近くにあって過ごしやすいこと。住んでいた家は、駅から17分の立地でしたが、心地よいロケーションでしたね。

photo:新小岩 荒川河川敷の風景

 

−− のんびりと過ごせる風景は、東東京ならではの良さかもしれませんね。では、なぜ新小岩から出ようと?

夫の勤務先が移転して、仕事場へアクセスしづらくなったことが理由のひとつです。それから、街の風景がどんどん変化していったことも、離れるきっかけになりました。

14年間で、ケーキ屋も天ぷら屋も、お気に入りの酒屋も……どんどん店が閉じていって。4つあった銭湯も、全てなくなってしまいました。

新小岩は、都心部に比べてもゆとりがあって、ふっと肩の力が抜けるところが気に入っていましたが、駅前にタワーマンションが建つ計画を耳にして「あぁ、もうこの街を出てもいいかも」と考えるようになったんです。

 

ピンとくる街がみつからない!

 

−− その後、引越しの候補地は、どのように探しましたか?

引っ越し先については、最初、夫と私で意見が分かれて。夫は渋谷勤務だったので、アクセスの良い西東京に住みたい。一方私は、新小岩の雰囲気が気に入っていたので東東京に住みたい、と。

最終的には、折衷案として「渋谷にアクセスしやすい半蔵門沿線で家を探してみよう」ということになりました。位置条件の他に、ふたりの共通の理想としては「散歩して愛着を持てる街、ずっと住みたくなる街」という点も重視しました。

 

−− このタイミングで、清澄白河も候補に挙がったんですか?

いえ。もちろん、隅田川が近くにあって、素敵な街だなぁとは思っていたんですけど、手の届かない雲の上の存在というか……家賃が高くて住むのは難しいだろうと思い込んでいたんです。なので、この時点では、全く視野に入れていませんでした。

それで最初は、水天宮近辺に目星をつけたんですけど、こっちの方が思った以上に家賃が高くて、すぐに諦めて……。物件相場が全く分からなかったんです。

 

−− なるほど。次は、どのあたりを検討されたんですか?

今度は、物件相場が抑えられる場所を前提にして、曳舟、押上、菊川あたりの物件を内見しました。数週間に渡って、10件以上内見したと思います。中でも押上は、水辺でローケーションも良くて、雰囲気の良いお店もあって。ただ、駅前は賑やかだけど、少し離れると賑わいはなくて、街に少し寂しさが漂ってい他のが気にかかったんです。自分たちが長く住めるかというと、なかなかイメージが湧かず……。

その後も、半蔵門以外に複数路線が走っているエリアへ条件を広げて、住吉や菊川方面も見てみました。これから活気付いていく街なのかもしれませんが、今の私たち二人の生活には少し違う気がして。ピンとくる物件以前に、気に入る街に、なかなか出会うことができませんでした。

 

まさかの審査落ち!ショックのやけ酒

 

−− なかなか深川エリアに辿り着きませんね(笑)。

ここでやっと深川エリアに辿り着くんです(笑)。あまりにも気にいる街がなかったので、ふたりで会議をしたんです。路線図を広げて、どのあたりが良いんだろう? と。 ここで初めて「清澄白河と門前仲町の間はどうかな」と深川エリアが会話に出てきたんです。

仙台堀川沿いの桜並木写真

photo:仙台堀川沿いの桜並木。自然が多いのも深川の魅力の一つ

今まで、駅単位で街を探していたんですけど、「エリア」で探す発想はあまりなくて。深川エリアは、川に囲まれていて、下町で、新しい店も古い店も混在していて、街に元気があるじゃないですか。物件相場が高いイメージはありましたけど、たまたま出ている物件の中で、手の届きそうなものがあって「これならいけるかも?」なんて話をしたんです。

 

−− ついに深川エリアで、物件探しがスタートしたんですね。

はい。会議した次の日に、目星をつけた物件を外から見に行ってみようと、さっそく行ってみたんです。環境も日当たりも良くて「ここに決めよう!」と、即決断して。住宅ローン審査を通してもらおうと、頼りにしていた不動産屋に相談したんです。

当時頼りにしていた不動産屋は「これなら審査も通ると思います」と言ってくれたので、安心して準備を進めました。ただ、書類を書いている途中で、初めて知る単語もたくさんあったんですけど、その時はあまり深く考えもしませんでした。今になって思えば、もっと突っ込むべきだったんですが、その時は信頼していたので、おんぶにだっこ状態で。

急いで書類を提出して、あとは結果を待つだけのところまで、なんとか辿り着きました。不動産屋が最善策を取ってくれたのだから、審査は通るだろうと思い込んでいたんです。ところが、落ちたと連絡がきて……。電話をもらった時、ちょうどふたりで南千住で飲んでいたところだったんですが、ショックのあまり、浅草へ移動して、ベロベロになるまでやけ酒しました(笑)。ふたりとも、サラリーマンで、健康で、当然のようにローンを組めると思っていたから、全てを否定されたような気持ちになって。「あぁ、私たちはもう家を買えないんだ」とかなり落ち込んでしまいました。

夫婦で訪れた居酒屋でショックを受けてるイラスト

フラれた恋人に会いに行くような気持ちで、再び深川エリアへ

 

−− ショックな審査落ちを経験しましたが、その後も深川エリアで物件探しを?

正直、私はフラれた恋人に会いに行くみたいで、深川エリアに対して、心が折れていたんです(笑)。でも夫がこのエリアをすごく気にいって「東東京なら、この街しかない!」とまで言い切っていました。結局、審査落ちの翌日、二日酔いの体で深川エリアを歩いたんです。私も、改めていい街だなーと見直しはじめました。それから、何度も深川エリアへ訪れるうちに、だんだん街への愛着が芽生えて、夫と同じように、この場所に住みたいと強く思うようになりました。でも一度審査に落ちているので、どうやったら住めるのか……悩みに悩んでいましたね。

 

−− リフォーム不動産へ訪問したのもこのタイミングだったんですか?

はい、2021年12月頃のことです。でも最初から目指して行ったというよりは、清澄白河方面の不動産屋へ行く途中にたまたまみつけたんです。
「あ、『深川くらし』を運営してる不動産屋だ!」と驚いていたら、「え、あのサイト?」みたいに、夫もびっくりしていて。

私はよくチェックしているサイトだったのですぐにピンときたんですけど、話を聞いたら、実は夫も「深川くらし」のことをチェックしていたみたいで。それぞれ別のルートでリフォーム不動産に辿り着いていたんです。それで、もともと約束のあった不動産屋での要件を早々に切り上げて、その日のうちに、リフォーム不動産へ訪問することにしました。

リフォーム不動産を訪れた時のイラスト

−− リフォーム不動産の印象はいかがでしたか?

第一印象は、まず「ていねい」! 急いで内見の約束を取り付けるんじゃなくて、まずはお話を聞かせてください、とカウンセリングのように話を聞いてくれました。近くの物件について相談すると、即座に答えてくれたので「このエリアに強いんだな」とすぐにわかって安心したのも覚えています。

不動産屋ならではの緊張感もなくて、同じ目線に立って一緒にやっていきましょう、というスタンスが好印象でした。

これまでに、頼りにした不動産屋の中には、頭金について尋ねられて「用意していない」と伝えたきり連絡が途絶えてしまったところもいくつかありました。それに比べるともう、オアシスみたいで。迷い猫みたいにウロウロしていた私たちに、光が差した瞬間でした。

リフォーム不動産の店内写真

photo:リフォーム不動産の店内はゆったりとくつろぎながら相談できるオアシス

 

−− オアシス!2回目の来店ではファイナンシャルプランナー(以下、FP)とお話しされたんですよね?

はい。こういう相談の場は初めてで、もう目から鱗の連続でした! ローンをいくら組めるのかは、サイトでシミュレーションできても、生涯で本当に返せるのかは、確信が持てなくて……。FPのアドバイスでは、そういう不安が払拭されましたし、これまで通らなかったローンの審査をどうしたら通るのかも一緒に考えてくれたのが非常に頼もしかったです。

 

長い長い旅路の終わり

 

−− 深川エリアで、内見はいくつされたんですか?

4件見ました。リフォーム不動産が「ここはどうですか?」といくつかおすすめしてくださったので、とても助かりましたね。どれに決めても良いなと思うくらい、全て良い物件でした。逆に、自分たちが良いと思った物件でも「この広さは必要ないのでは?」とズバッと断言してくれることもあって。「良い物件であっても、私たちには合うかどうかは別」という視点で、アドバイスをしてくださったので、ますます信頼度が高まりました。

 

−− では最終的な、物件の決め手は?

2022年1月頃、リフォーム不動産がLINEで現在住んでいる物件を教えてくれました。売りに出たばかりの物件で、もう見た瞬間に「すぐ売れちゃうな」と思いました。駅にも隅田川にも近い立地で、日当たりも申し分ないし、2LDKの広さがある。深川エリアの中でも、特に隅田川近くに住みたいなと思っていたのですが、まさか清澄白河の駅近くで、こんないい物件が出るなんて、驚きました。週末に内見するのでは先約が入ってしまうと踏んで、平日の夜でしたがすぐに内見しました。

内見してみると、間取りがかなりユニークだったり、窓が多かったり、意外な特徴にも愛着が持てました。念のため、土日も再度内見したんですが、その時には同じ時間帯で3組も見学している方たちがいて。すぐに購入を決断しました。

案の定、他のお客さんからも申込みが入ったようでしたが、売主の担当者が、柴田代表の昔ながらの知り合いだったこともラッキーでした!

これまでの書類でダメだったところも改善して、頭金も準備した上で、アドバイスに沿って審査に出しました。結果、リフォーム不動産のサポートのおかげで、過去に落ちた銀行でかつ、いい条件でローン審査も通ったんです!なかなか実感が湧かず「長い旅路がこれで終わるのか」と、本審査が通るまで、ドキドキし続けました。

窓の多い室内写真

photo:角部屋で窓が多く明るい室内

毎日「この家、最高〜」と呟いちゃう

 

−− 本審査も通って無事にこの物件にお住まいになられた訳ですが、お部屋の中で特に気に入っている部分があれば、教えてください。

もう毎日、「この家は最高だな〜」と言いながら、ふたりで乾杯しています(笑)。図面だけ見た時にはわからなかったけど、住んでみたら、どの部屋も過ごしやすいんです。収納が多くて、床に無垢材が使われていたり、コンセントの位置も欲しいところにちゃんと配置されていて、リノベーションの上手さが全体的に光っています。北側の部屋がすごく明るくて、暖かいのもお気にりいのポイントです。東京スカイツリーも見えるんですよ。

とにかく居心地が良くて、これまで以上に家で食事をする機会が増えました。今は、家で過ごす時間が、毎日楽しみで仕方ないです。

室内写真

photo:床には無垢材を使用

 

まずは歩く。悩んだら、リフォーム不動産を頼ろう

 

−− 深川エリアでの暮らしは、いかがですか?

何気ない風景に、癒されることが増えました。川とお寺が多くて、春はそこらじゅうで桜が咲いているので、びっくりしました。家の近くの清洲橋を眺めるのが好きで、仕事帰りにあの橋を見ると「ただいま」と言われているような、ほっとした気持ちになります。

隅田川に架かる清洲橋からライトアップされた新大橋、東京スカイツリーを望む

photo:清洲橋 by fuka_photo

あとは、人のあたたかさは、暮らしてみるまでわからなかったかもしれません。このマンションの住人のみなさんも、とても親切です。引越しの挨拶がなかなかできなかった方へ、手紙でご挨拶をしたら、手紙で返事がきたこともありました。「ここはいい場所です。私は清洲城って呼んでます」って書かれていたのですが、本当に住み心地が良すぎて、お城みたいなんです(笑)。 

 

−− お気に入りのお店があれば、教えてください。

お酒が大好きなので、日本酒を買いに「いまでや」へ、たまに行きます。あとは、駅前にできた「eman」。とても美味しいスペイン料理のお店で、人気なのでまだ一度しか行けて無いんですけど、近々また行きたいですね。

 

−−  深川での暮らしを満喫されていますね! これから深川エリアで物件を購入する方へアドバイスをお願いします。

そうですね、まずは、リフォーム不動産を頼ってみてください! 最終的に深川エリアで物件が決まらなくても、リフォーム不動産に相談するのが、一番スムーズだと思います。それから、街をじっくり歩いてみてほしいです。深川エリアは、広範囲なので、あちこち歩いて地区ごとの違いを体感した方が良いと思います。

あとは、物件購入まで長い時間がかかったからこそ、焦らず探すことの大切さもお伝えしたいです。一生の買い物ですし、満足するまで、とことん探す。良いところには昔から続くいいマンションがちゃんとあるはずなので、「深川くらし」がおすすめしている物件を、ぜひチェックしてみてほしいです!

深川エリアの地名イラスト

−− では最後に、リフォーム不動産に今後期待したいことを教えてください!

みなさんおっしゃっている通り、このままでいてほしいです(笑)。あとは駅前店なんて作ってみるのはどうですか? いろんな方にリフォーム不動産の存在を知ってもらいたいので、支店を増やしてもらいたいんです。

それから、今まで以上に深川エリアの良さを、発信していってもらいたいです。清澄白河も森下も、友人に聞いても歩いたことがない人も多くて。家に友人を招くと、「イメージが違った!」と驚かれることもあります。深川エリアのこれまでのイメージにとらわれない、街の魅力を、伝えていってほしいです。

>>> K様が深川のまちを楽しんでいる様子はこちらからご覧になれます!
Instagram @fukagawa_zumai


あとがき

Kさんご夫婦がお住まいになられているマンションは、レトロでかわいらしい外観で、お部屋はそのイメージを生かしつつも暮らしやすい機能的な作りになっていました。これは、みんな一目惚れしてしまうだろうなぁと、内見時の人気にも納得です。いろんな街を歩いて見て回ったからこそ、おふたりがお話しされる深川エリアの良さにも説得力がありました。お話を伺って、もっとこのエリアを歩きたくなりました。

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取材・著・写真・イラスト
鳩白方はるか(鳩)
フリーランスの編集・ライター。清澄白河で猫とともに暮らしている。あだ名は「鳩」 好きな食べ物はカツオのたたき
https://note.com/tyorehato

ライターの鳩さんが、清澄白河で中古マンション購入からリノベーション、実際に暮らすまでを綴った「リアル体験記」は、以下のリンクからご覧ください。
◆ リアル体験記【中古マンション購入編】
◆ リアル体験記【リノベーション編】

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