住宅購入に向けて、はっきりとした期限を設けて探している方は意外と少ないように感じます。
ここでは、不動産購入なんて自分には関係のない話だ(実家も賃貸です。)と思ってきた私が、不動産業界に転職したことをきっかけに知った購入についての知識の中で、一番感銘を受けたダンシンについてのお話をしたいと思います。
目次
『ダンシン』とは?
ところで皆さま、「ダンシン」という言葉を聞いたことはありますか?
おそらく普段の日常生活の中では聞きなれない言葉なのではないでしょうか。少なくとも私は聞いたことがありませんでした。
ダンシンとは、『団体信用生命保険』の略称。生命保険の名称です。では、団体信用生命保険ってどんな生命保険なのでしょうか。
『団体信用生命保険』とは?
団体信用生命保険とは、住宅ローンを利用する際に付帯される、住宅ローン専用の生命保険です。融資を受けるほとんどの場合で加入が必須(※)になっており、この健康上の問題で団体信用生命保険に加入できないと住宅ローンが組めないというケースもあったりします。
内容としては、住宅ローンを借りた債務者が亡くなってしまったり高度障害になってしまった場合(※2)に、保険会社が残りのローンを支払ってくれるというもの。普通の生命保険との違いは保険金の受取人が住宅ローンの債務者ではなく融資をした金融機関である点で、最悪の事態が起こってしまった際に、住宅ローンの残債がゼロになるというものです。
ふむふむ、なるほど。そんなものがついているのか…
では、それがあることでどんなメリットがあるのか?
この団体信用生命保険があることのメリットを目の当たりにした時、私は『近い将来、実家を買いたい!』と思うのでした。
※:フラット35でローンを組んだ場合は、団体信用生命保険への加入は任意です。
※2:金融機関ごとに条件があります。
ここがすごいぞダンシン!① 賃貸にはない安心感
住宅を購入して団体信用生命保険に入っていれば、例えば主債務者であるご主人様に万が一のことがあった時、保険金をローンの返済に充てることが出来るので残されたご家族に返済の負担がかかることはありません。
賃貸の場合はそのようなものはなく、いかなる場合でも住み続けているうちは毎月毎月家賃を支払わないといけないわけで、家計の収入が減ってしまったのにある程度まとまった金額を支払い続けるのは結構苦しいのではないでしょうか。
また定年後、どれくらいもらえるか分からない年金生活に突入した時にも同じ苦労が想像できます。できればのんびり暮らしたいのに、家賃を支払うせいでゆとりが無くなってしまうことは避けたいですよね。
私の場合一人っ子なので、将来の両親のことを思うと心配でならないのです。何かあっても安心して住み続けることのできる家を用意してあげたい。そのほうが私も安心です。
ここがすごいぞダンシン!② 今入っている生命保険の見直しができる
人生の中で1番多く支払うお金は住宅費用ですが、2番目は保険料だそうです。私はまだ20代で結婚もしていないので毎月の保険料はそこまで高い印象はありませんが、年齢や家族構成によっては、かなりの金額を毎月支払われている方もいます。
では、団体信用生命保険の保険料っていかほど?
実は、団体信用生命保険の保険料は住宅ローンの金利に含まれていることが多いので、保険料としてはかなり割安!
しかも、住宅費用分は自動でカバーしてくれているので、現状で支払っている保険料を見直し、保険料の負担を軽くすることも出来ます。お金も心も、ゆとりワンダーランド!となるわけです。
浮いたお金で毎月の外食をちょっぴり贅沢にできそう…
ここがすごいぞダンシン!③ 宣告されただけで保険金がおりることも!
最近の団体信用生命保険は、各金融機関ごとに様々な特徴があるようです。中には癌(がん)と宣告されただけで残債がゼロになる。また7大(銀行によっては10大)疾病になってしまった場合も残債がゼロになる。のように、バリエーションもたくさん。さらに安心感が高まりますね!
※金利上乗せや加入時の年齢など、一定の条件があります。
まとめ
団体信用生命保険(略してダンシン)、いかがでしたか?
賃貸との1番の違いと言っても過言ではないのではないでしょうか。
また、住宅ローンのご返済には期限があり(80歳になるお誕生月まで)最長35年借りられますが、実際に80歳まで支払い続けるというのは考えにくいですよね。『いつまでに買うか』と考えると難しくても、『いつまでに払い終えたいか』という視点に切り替えてみると考えやすくなります。
例えば60歳までに完済したい場合、繰り上げ返済をするにしても25~30代前半が余裕をもって返済できる年数です。返済の期間が短くなればその分毎月の負担は増えてしまいますし、ページ上部でも申し上げた通り、健康でないとローンが組めない場合があることも考えると、いつかって、割と今かもしれません。
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