中古マンションの購入を成功させるために最も大切なのは、フラットな視点で相談できる信頼できる専門家を見つけることです。本来であれば、不動産仲介業者がその役割を担うべきですが、実際には消費者の期待に十分応えられていないケースが多いのが現状です。
そこで今回は、中古マンション購入の窓口となる不動産仲介会社の役割を解説しながら、失敗しないための不動産会社の活用法について考えてみます。
1. 「不動産会社の選び方」の振り返り
前回の「第四話:不動産会社の選び方」では、信頼できる不動産会社を選ぶためのポイントを解説しました。
✅ 売り手・買い手どちらの利益を優先する会社かを見極める
✅ 透明性のある情報提供をしてくれる会社を選ぶ
✅ 物件のリスクやデメリットも正直に伝えてくれるかをチェックする
✅ 担当者の経験・知識・姿勢を確認する
今回の第五話では、こうした視点を踏まえた上で、不動産会社をどのように活用すべきかを深掘りしていきます。
2. 中古マンション購入の窓口「不動産仲介業者」とは?
中古マンションを購入する際、多くの場合「不動産仲介会社」が売り手と買い手の間に立ち、取引を仲介します。仲介会社の関与の仕方には、以下のようなパターンがあります。
- 両手取引(1社が売り手・買い手の双方を担当)
- 片手取引(異なる2社がそれぞれ売り手・買い手を担当)
新築マンションの場合は、売主であるデベロッパー(または販売代理店)が直接販売を行うため、取引の構造が異なります。そのため、中古マンション購入では、仲介会社の選び方が重要になります。
3. 仲介業者の「調整型」と「エージェント型」の違い
仲介会社には、大きく分けて「調整型」と「エージェント型」の2種類があります。
エージェント型(買い手の利益を優先)
エージェント型の仲介会社は、買い手の利益を第一に考え、物件のリスクや欠点も率直に伝えてくれます。顧客に寄り添ったアドバイスをしてくれるため、信頼できるパートナーとなります。
調整型(売買成立を優先)
一方で、調整型の仲介会社は、自社の利益や早期成約を優先しがちです。買い手のニーズと物件がマッチしていなくても指摘しないケースがあり、結果として満足度の低い取引になってしまう可能性があります。
残念ながら、日本では「調整型」の仲介会社が多いのが現実です。そのため、不動産会社を選ぶ際には慎重に見極める必要があります。
4. セカンドオピニオンの活用
不動産以外の業界では「セカンドオピニオン」の重要性が広く認識されています。これは、より良い決断をするために、専門家の意見を複数得るという考え方です。
不動産売買は「人生で最も高額な買い物」とも言われるため、セカンドオピニオンを取り入れるべきです。例えば、以下のような方法があります。
- 不動産取引経験者に相談する(家族や知人に経験者がいる場合)
- 不動産鑑定士や専門家に意見を求める
- 信頼できる不動産会社の無料相談を活用する
「この物件を買って大丈夫?」と不安に思ったとき、1社の意見だけで決めず、別の視点からも意見を聞くことが重要です。
深川くらしのセカンドオピニオンサービス
「深川くらし」では、不動産売買やリフォーム等を検討されている方のためにセカンドオピニオンサービスを提供しています。購入を検討している物件について、プロの視点から資産価値やリノベーションの可能性をアドバイスし、不安を解消します。
✅ 物件の資産価値や管理状況の分析
✅ リノベーションの可能性と費用の試算
✅ 不動産業界やリフォーム業界についてのアドバイス
購入を決断する前に、第三者の意見を取り入れることで、より納得のいく選択が可能になります。気になる物件がある方は、ぜひ「深川くらし」のセカンドオピニオンサービスをご活用ください。
5. まとめ
中古マンションの購入には、不動産仲介会社の活用が不可欠ですが、その選び方を間違えると後悔することになります。
✅ 信頼できる「エージェント型」の不動産会社を選ぶ
✅ 売り手・買い手の双方の立場を理解し、バランスの取れた判断をする
✅ セカンドオピニオンを活用し、慎重に判断する
当社では、宅地建物取引士をはじめ、一級建築士・行政書士・司法書士・税理士・ファイナンシャルプランナーと連携し、お客様が安心して住まい探しができるようサポートしています。
不動産購入の判断に迷ったら、まずは無料相談やセミナーにご参加いただき、私たちが信頼に値するかどうか確かめてみてください。
次回は「第六話:内見時のチェックポイント」について詳しく解説します。
【著者プロフィール】柴田 光治
株式会社トラストリー 代表取締役
リフォーム不動産深川studio|深川くらし相談所 代表
宅地建物取引士、2級FP技能士
不動産業界歴38年。大手不動産会社の役員として主に売買事業を統括し、主に不動産流通に関わる。その後複数の会社役員を経て株式会社トラストリーを立ち上げ、地元密着型の不動産会社としてお客様に寄り添ったわかりやすい提案を身上とする。
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