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コラム

初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント第二話「資金計画」

1. はじめに

近年、ライフスタイルやライフステージに合わせた住まい方として、中古マンションを購入し、リノベーションを施して暮らす方が増えています。

しかし、不動産購入もリノベーションも初めてという方にとっては、購入費用と施工費用の両方を考慮しなければならず、単純な不動産購入以上に資金計画が重要となります。

この連載シリーズでは、中古マンションを購入してリノベーションをしたいと考えている方向けに、そのプロセスや方法についてポイントを絞って解説しています。

今回は「資金計画」について、予算と費用の相場、資金計画の立て方などについて詳しく解説していきます。


1.5 第一話の振り返り

第一話では、中古マンション購入+リノベーションを成功させるために重要な「心構え」について解説しました。

主なポイント:

  1. 長期的な視点を持つ
    • 物件選びの際は、現在のライフスタイルだけでなく、将来の変化も見据えることが大切です。
  2. 優先順位を決める
    • 「駅近」「広さ」「リノベーションの自由度」など、自分にとって譲れない条件を明確にすることが重要です。
  3. 資金計画をしっかり立てる
    • 購入費用だけでなく、リノベーション費用や諸費用も含めた総額を把握し、無理のない予算を立てることが必要です。

第一話をまだお読みでない方は、ぜひご確認ください!

第一話「心構え」を読む


2. 予算と費用の相場

中古マンションの購入とリノベーションを検討する際、最新の市場動向を把握することが重要です。2025年1月に発表した、アットホーム㈱のデータによると、首都圏の中古マンション1戸あたりの平均価格は4,200万円で、前月比1.8%、前年同月比8.2%の上昇となっています。

特に東京23区では、平均価格が初めて6,000万円台に達し、価格上昇が顕著です。また、品川区のマンション価格は直近1年間で約16.5%、直近3年間で約23.0%の上昇を見せています。

このような価格上昇の背景には、都心部の富裕層向け物件の需要増加が影響しており、都心と郊外で価格差が広がる傾向が見られます。

リノベーション費用に関しては、物件の広さや内容によって異なりますが、スケルトンからの平均的なリノベーション費用は1㎡あたり15万円から20万円とされています。ただし、昨今の建材価格の高騰や施工費用の上昇により、予算を超えるケースも増えているため、余裕を持った資金計画が求められます。相場


3. 資金計画の考え方

資金計画を立てる際は、「総予算=自己資金+借入金」という考え方が基本になります。

(1)自己資金の洗い出し

まず、自分が持っている資産(現金・預金・株式・投資信託など)のうち、住宅購入資金に充てられる金額を整理しましょう。

自己資金なし(頭金0円)のフルローンも可能ですが、月々の返済額が増えるため、貯蓄額と今後の生活費を考慮した上で予算を決めることが大切です。

(2)借入金と月々の返済額

住宅ローンの借入金額を決める際は、「借りられる額」と「返済できる額」を混同しないことが重要です。

一般的に住宅費の適正額は年収の30%以内とされていますが、自身のライフスタイルや将来のプランを考慮し、無理のない範囲で月々の返済額を決めましょう。

返済額の目安は、現在の住宅費(家賃など)+住宅用資金 - 住宅維持費(管理費・固定資産税など) で算出できます。

4. まとめ

ここまで、「資金計画」について、予算と費用の相場・資金計画の立て方などを解説しました。

ポイントは以下の2点です。

  1. 中古マンションリノベーションは当初予算を上回るケースが多い。
    • 最近では不動産価格の上昇や建築資材価格高騰の影響で、予算と費用の乖離が進んでいる。
  2. 資金計画は「総予算=自己資金+借入金」のバランスを見極めることが重要。
    • 月々支払える金額を事前に把握し、無理のない返済プランを立てる。

当社にお問い合わせいただいたお客様の中には、資金計画と総費用の乖離が想定よりも大きく、住み替え計画を見直すケースも増えています。

こうしたミスマッチを防ぐためにも、まずは資金計画について不動産会社に相談することをおすすめします。

当社では、お客様のライフスタイルや将来設計を考慮した最適な物件とリノベーションプランをご提案しています。

無料相談・資金計画シミュレーション実施中!

オンライン相談やセミナーも開催しておりますので、ぜひお気軽にご参加ください。

次回は、「物件選び」 について詳しく解説していきますので、お楽しみに!

第三話「物件選び」を読む

【著者プロフィール】柴田 光治
株式会社トラストリー 代表取締役 リフォーム不動産深川studio|深川くらし相談所 代表
宅地建物取引士、2級FP技能士
不動産業界歴38年。大手不動産会社の役員として主に売買事業を統括し不動産流通に関わる。その後複数の会社役員を経て株式会社トラストリーを立ち上げ、地元密着型の不動産会社としてお客様に寄り添ったわかりやすい提案を身上とする。

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