今、私は清澄白河と門前仲町の間、江東区深川に拠点を持っています。
自宅は千葉の外房にあり、ここ深川には仕事の拠点として事務所を構え、賃貸でも暮らしています。2つの場所を行き来する生活です。サラリーマン時代には、門前仲町に1年間の単身赴任もしていました。
この街とは、もう何十年もの付き合いです。
関わり続けているからこそ、プロの目だけでなく、住む人間としての目でも、この街を見てきました。今回は、私がこれまで書いてきたコラムの総括として、「なぜ私は深川に賭けているのか」を正直にお話しします。
サラリーマン時代、かれこれ17,8年前のことです。当時、門前仲町に1年間の単身赴任をしていました。今から16、7年前のことになります。ある夏の日、駅前のビルの上から、富岡八幡宮の例大祭を見ていました。
お神輿が通りを進み、担ぎ手の掛け声と豪快な水しぶき、見物客の熱気が一体になったあの光景を見た瞬間、理屈抜きに鳥肌が立ちました。
私の出身は池袋。お祭りが大好きで、子供の時に担いでいたお神輿を思い出したのです。
「いつかこのお神輿を担ぎたい。この街に関わりたい。」
それが、すべての始まりでした。その時は不動産のプロとして深川を見ていたわけではなく、ただ一人の人間として、この街の「空気」に打たれたのです。
富岡八幡宮の例大祭は「深川八幡祭り」とも呼ばれ、3年に一度の本祭りでは水をかけながら神輿を担ぐ「水かけ祭り」として江戸三大祭りのひとつに数えられます。この祭りが今なお続いているという事実が、深川という街の底力を示していると私は思っています。祭りが生きている街は、人の繋がりが生きている。

深川の魂が躍動する「水かけ祭り」。この熱気が街の絆を支えています。
街が伸びる時、必ず若いクリエイターの動きがあります。代官山、中目黒、蔵前。いずれも最初は「ちょっと不便な古い街」でした。若い人たちが安めの家賃を求めて集まり、自分たちの文化を作り始めた。それが気づいたら街のブランドになっていた。
清澄白河がそれらと決定的に違うのは、「運河と材木倉庫」という代替不可能な空気があることです。水辺の風景も、古い倉庫の天井高も、よそに移植できるものではありません。その唯一性が、文化を長く根付かせているのだと思います。
2015年にブルーボトルコーヒーが日本1号店をこの地に選んだのは偶然ではないと感じています。あの選択が街のイメージを変え、世界中のコーヒー好きの目に「清澄白河」という地名を刻みました。今も古い倉庫や長屋がカフェやギャラリー、おしゃれなショップに生まれ変わり続けているのは、この街の文化的な土壌が本物だからです。
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不動産の世界に長くいると、都市の「重力」の変化が感じられるようになります。私の幼少期は、三大副都心の新宿、渋谷、池袋を中心に、長年「西高東低」と言われてきた東京の地価構造が、今まさに大きく変わろうとしています。
🏗️ 築地市場跡地
🚇 有楽町線延伸
🌊 湾岸・豊洲の成熟
これらは個別のプロジェクトではありません。東京の東側全体が、次の10〜20年で更に大きく変わるという構造的な変化です。その中心軸に江東区・深川エリアがある。
清澄白河駅から半蔵門線で大手町まで7分、表参道まで直通。門前仲町は東西線も使えて、JR京葉線の越中島駅も近い。先あの年都心からの交通利便性に、開発の追い風が加わっています。

街が長期的に人を引き付け続けるかどうかは、「子育て世代が選ぶかどうか」で決まります。子育て世代が集まる街は、10年後も20年後も活力を保ち続ける。その点で、深川・清澄白河は強い。
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そして何より、この街には「人が子どもに優しい空気」があって、盆踊りや餅つきなど老若男女が楽しめるイベントもたくさんあります。それは下町の文化がそうさせているのかもしれません。数字では出ない、でも確かに感じられるものが、ここにはあります。
再開発で街が変わっていく中で、失われていくものがあります。人と人の繋がり、商店街の顔なじみ、祭りで生まれるコミュニティ。多くの再開発された街で、それが消えていきました。
深川はちがいます。
江戸時代から続く商人の街として水運で栄え、東京大空襲でも焼け残った清澄長屋が今もカフェとして現役で、富岡八幡宮の祭りが400年近くも続いている。この街には「記憶」が生きています。
私が当時ビルの上から見た例大祭の光景は、江戸の昔から変わらない人々の喜びでした。その連続性が、深川という街の「芯」を作っています。芯のある街は、どんな時代の変化にも流されない。
不動産の価値を長期的に守るのは、実は「住民のコミュニティ」です。管理組合が機能するのも、街が荒れないのも、住民同士の信頼関係があるから。下町のコミュニティ文化は、不動産投資の観点からも本質的な強みです。
この街を信じているからこそ、「ここに住むためのリアルな手段」を一緒に考えたいと思っています。
ここまで話してきた深川の魅力を、最大限に享受するにはどうすればいいか。答えはシンプルです。
新築マンションの都心供給は激減し、東京23区の新築平均価格は1億3,000万円を超えました(不動産経済研究所調べ)。新築という選択肢が、多くの方にとって現実的でなくなっている今、「中古マンションを賢く選んでリノベーションする」ことが、この街で暮らすための最も合理的な答えになっています。
でも、「中古は不安」という方も多いでしょう。だから私はこれまで、その不安を一つひとつ丁寧に解いてきました。
あのビルの上で鳥肌が立った日から、ずっとこの街が気になり、今では実際に体感しています。変わったものも、変わらなかったものも、伸びた場所も取り残された場所も、目撃者として見てきた上で言えることがあります。
「深川はまだこれからだ。」
若い文化はまだ育ち続けています。周辺の開発はこれから本格化します。下町の記憶は、新しい住民に引き継がれています。この街の最良の時代は、まだ先にあると思っています。
だから、私はここにいます。
信頼できる人と、正直に話すことが、一番の近道。
買う買わないの前でいい。「この街ってどうなの?」「うちの予算で何ができる?」「築30年って本当に大丈夫?」。そんな気軽な話から始めてください。悩んだ時に話せる相手が近くにいる。それだけで、家探しは変わります。
いきなり問い合わせるのは、ちょっと勇気がいりますよね。それで大丈夫です。
まずはSNSのフォローやLINEの登録だけでも。街の空気、私たちの目線、日々の発信。それを見てから、気が向いた時に声をかけてください。
買う買わないの前に、相談できる人が近くにいます。
どんな入口でも、ここから始められます。
本コラムは不動産購入を検討されている方への情報提供を目的としております。個別の物件判断・投資判断については専門家へのご相談をお勧めします。



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