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コラム

「この街は伸びる、と直感した」不動産歴40年のプロが語る、江東区・深川の本質的な価値


今、私は清澄白河と門前仲町の間、江東区深川に拠点を持っています。

自宅は千葉の外房にあり、ここ深川には仕事の拠点として事務所を構え、賃貸でも暮らしています。2つの場所を行き来する生活です。サラリーマン時代には、門前仲町に1年間の単身赴任もしていました。

この街とは、もう何十年もの付き合いです。

関わり続けているからこそ、プロの目だけでなく、住む人間としての目でも、この街を見てきました。今回は、私がこれまで書いてきたコラムの総括として、「なぜ私は深川に賭けているのか」を正直にお話しします。

鳥肌が立った、あの夏の記憶

サラリーマン時代、かれこれ17,8年前のことです。当時、門前仲町に1年間の単身赴任をしていました。今から16、7年前のことになります。ある夏の日、駅前のビルの上から、富岡八幡宮の例大祭を見ていました。

お神輿が通りを進み、担ぎ手の掛け声と豪快な水しぶき、見物客の熱気が一体になったあの光景を見た瞬間、理屈抜きに鳥肌が立ちました。

私の出身は池袋。お祭りが大好きで、子供の時に担いでいたお神輿を思い出したのです。

「いつかこのお神輿を担ぎたい。この街に関わりたい。」

それが、すべての始まりでした。その時は不動産のプロとして深川を見ていたわけではなく、ただ一人の人間として、この街の「空気」に打たれたのです。

✏️ 柴田の所感

富岡八幡宮の例大祭は「深川八幡祭り」とも呼ばれ、3年に一度の本祭りでは水をかけながら神輿を担ぐ「水かけ祭り」として江戸三大祭りのひとつに数えられます。この祭りが今なお続いているという事実が、深川という街の底力を示していると私は思っています。祭りが生きている街は、人の繋がりが生きている。

江戸三大祭・富岡八幡宮例大祭(水かけ祭り)で神輿を担ぐ熱気あふれる風景

深川の魂が躍動する「水かけ祭り」。この熱気が街の絆を支えています。

直感の正体① 若い人が「消費」ではなく「創る」街

街が伸びる時、必ず若いクリエイターの動きがあります。代官山、中目黒、蔵前。いずれも最初は「ちょっと不便な古い街」でした。若い人たちが安めの家賃を求めて集まり、自分たちの文化を作り始めた。それが気づいたら街のブランドになっていた。

清澄白河がそれらと決定的に違うのは、「運河と材木倉庫」という代替不可能な空気があることです。水辺の風景も、古い倉庫の天井高も、よそに移植できるものではありません。その唯一性が、文化を長く根付かせているのだと思います。

2015年にブルーボトルコーヒーが日本1号店をこの地に選んだのは偶然ではないと感じています。あの選択が街のイメージを変え、世界中のコーヒー好きの目に「清澄白河」という地名を刻みました。今も古い倉庫や長屋がカフェやギャラリー、おしゃれなショップに生まれ変わり続けているのは、この街の文化的な土壌が本物だからです。

📖

深川の建物文化と歴史 → 江戸の長屋暮らしに学ぶ住まいの価値

直感の正体② 東京の重心が、東に動いている

不動産の世界に長くいると、都市の「重力」の変化が感じられるようになります。私の幼少期は、三大副都心の新宿、渋谷、池袋を中心に、長年「西高東低」と言われてきた東京の地価構造が、今まさに大きく変わろうとしています。

🏗️ 築地市場跡地

約23haの超大型再開発。新スタジアム・ホテル・商業施設が集積する東京最大級の開発案件

🚇 有楽町線延伸

豊洲〜住吉間の新線が江東区を縦断。東陽町・住吉など周辺エリアの利便性が大幅向上

🌊 湾岸・豊洲の成熟

豊洲・晴海・有明の都市インフラが整い、臨海エリア全体の生活利便性が急上昇中

これらは個別のプロジェクトではありません。東京の東側全体が、次の10〜20年で更に大きく変わるという構造的な変化です。その中心軸に江東区・深川エリアがある。

清澄白河駅から半蔵門線で大手町まで7分、表参道まで直通。門前仲町は東西線も使えて、JR京葉線の越中島駅も近い。先あの年都心からの交通利便性に、開発の追い風が加わっています。

📖

📖

築地跡地の全容 → 築地市場跡地の巨大再開発

📖

資産価値の構造を読む → 深川の不動産価値と再開発を読む

直感の正体③ 子育ての「地力」は都内屈指

街が長期的に人を引き付け続けるかどうかは、「子育て世代が選ぶかどうか」で決まります。子育て世代が集まる街は、10年後も20年後も活力を保ち続ける。その点で、深川・清澄白河は強い。

🌿 暮らしの環境チェック

🏞️

近隣に大型公園が複数。木場公園(約24ha)・清澄公園・猿江恩賜公園など、都内でも有数の「公園密度」を誇ります。週末に車なしで緑と水辺に出られる環境は、子育て世代に直接響きます。

🏥

江東区の子ども医療費助成。中学3年生まで医療費が無償。都内他区と比較しても手厚い支援制度が整っています。

👨‍👩‍👧

30〜40代人口比率が高い。江東区の30〜40代は全人口の約32%(江東区統計より)。子育て世代が多く住む街は、保育施設・学校・商業施設が子ども視点で充実していきます。

🛡️

治安の良さ。清澄白河エリアは路上犯罪件数が都内でも低水準。「子どもを安心して外で遊ばせられる」という声をお客様からよくいただきます。

そして何より、この街には「人が子どもに優しい空気」があって、盆踊りや餅つきなど老若男女が楽しめるイベントもたくさんあります。それは下町の文化がそうさせているのかもしれません。数字では出ない、でも確かに感じられるものが、ここにはあります。

直感の正体④ 数字に出ない価値。下町の人の繋がり

再開発で街が変わっていく中で、失われていくものがあります。人と人の繋がり、商店街の顔なじみ、祭りで生まれるコミュニティ。多くの再開発された街で、それが消えていきました。

深川はちがいます。

江戸時代から続く商人の街として水運で栄え、東京大空襲でも焼け残った清澄長屋が今もカフェとして現役で、富岡八幡宮の祭りが400年近くも続いている。この街には「記憶」が生きています。

私が当時ビルの上から見た例大祭の光景は、江戸の昔から変わらない人々の喜びでした。その連続性が、深川という街の「芯」を作っています。芯のある街は、どんな時代の変化にも流されない。

💡 「人の繋がり」が長期的な資産価値を守る

不動産の価値を長期的に守るのは、実は「住民のコミュニティ」です。管理組合が機能するのも、街が荒れないのも、住民同士の信頼関係があるから。下町のコミュニティ文化は、不動産投資の観点からも本質的な強みです。

この街の恩恵を最大限に受ける「今の選択肢」

この街を信じているからこそ、「ここに住むためのリアルな手段」を一緒に考えたいと思っています。

ここまで話してきた深川の魅力を、最大限に享受するにはどうすればいいか。答えはシンプルです。

新築マンションの都心供給は激減し、東京23区の新築平均価格は1億3,000万円を超えました(不動産経済研究所調べ)。新築という選択肢が、多くの方にとって現実的でなくなっている今、「中古マンションを賢く選んでリノベーションする」ことが、この街で暮らすための最も合理的な答えになっています。

でも、「中古は不安」という方も多いでしょう。だから私はこれまで、その不安を一つひとつ丁寧に解いてきました。

📚 深川くらしのコラムで、不安を一つずつ解消する

直感は、確信に変わった。でも一番大切なのは、話せる人が近くにいること

あのビルの上で鳥肌が立った日から、ずっとこの街が気になり、今では実際に体感しています。変わったものも、変わらなかったものも、伸びた場所も取り残された場所も、目撃者として見てきた上で言えることがあります。

「深川はまだこれからだ。」

若い文化はまだ育ち続けています。周辺の開発はこれから本格化します。下町の記憶は、新しい住民に引き継がれています。この街の最良の時代は、まだ先にあると思っています。

だから、私はここにいます。

✏️ 柴田からのメッセージ

信頼できる人と、正直に話すことが、一番の近道。

買う買わないの前でいい。「この街ってどうなの?」「うちの予算で何ができる?」「築30年って本当に大丈夫?」。そんな気軽な話から始めてください。悩んだ時に話せる相手が近くにいる。それだけで、家探しは変わります。

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よくあるご質問

Q.清澄白河はなぜ人気の街になったのですか?
A.2015年にブルーボトルコーヒーが日本1号店をこの地に開いたことが転機です。それ以前から運河沿いの倉庫・長屋をリノベしたカフェやギャラリーが点在していましたが、ブルーボトル以降に世界規模で注目を集めました。代官山や中目黒と異なるのは、水辺の風景と古い建物の天井高という「移植できない唯一性」があること。それが文化を長く根付かせています。

Q. 門前仲町・清澄白河エリアなど深川エリアの不動産価値は今後上がりますか?
A.複数の構造的な要因が重なっており、中長期的な上昇が見込まれます。築地市場跡地の約23haにおよぶ大型再開発、門前仲町周辺の大型開発、有楽町線の豊洲〜住吉間延伸、湾岸エリアの成熟。東京の重心が西から東へ移動するトレンドの中心軸に江東区・深川があります。

Q.深川・江東区は子育てしやすい環境ですか?
A.都内でも子育て環境が充実したエリアのひとつです。木場公園(約24ha)・清澄公園・猿江恩賜公園など大型公園が徒歩圏に複数あり、江東区は中学3年生まで医療費が無償。30〜40代人口が全体の約32%と子育て世代の比率が高く、治安も良好です。

Q.深川・清澄白河で中古マンションを買うメリットは何ですか?
A.東京23区の新築マンション平均価格が1億3,000万円を超えた今、新築という選択肢は限られています。一方でこのエリアには築年数は古くても管理・修繕状態の良い中古物件が多く、リノベーションと組み合わせることで新築同等の住環境を低コストで実現できます。エリアの将来性を考えると、資産性の観点でも合理的な選択です。

Q.深川はなぜ「下町の人の繋がり」が残っているのですか?
A.江戸時代から続く商人の街として水運で栄えた歴史があり、富岡八幡宮の例大祭(深川八幡祭り)が400年近く続いています。急速に再開発が進んだエリアと異なり、古い建物・商店街・お祭りという「街の記憶」が継承されてきたことが、コミュニティの連続性を守っています。

Q.清澄白河と代官山・中目黒の違いは何ですか?
A.代官山・中目黒が「消費する街」として成熟したのに対し、清澄白河は今も若いクリエイターなどが「創る」プロセスにある街です。加えて、運河・倉庫・公園という景観的な唯一性があるため、ブランドが他の場所に複製されにくい。街としての「芯」が強いのが最大の違いです。

Q.深川・清澄白河エリアの交通利便性はどうですか?
A.清澄白河は半蔵門線と都営大江戸線の2路線が利用でき、半蔵門線で大手町まで7分、表参道まで直通。近くの門前仲町は東西線もあり、森下まで行くと都営新宿線が利用できます。都心主要エリアへのアクセスは都内でも上位クラスです。

著者:柴田光治
株式会社トラストリー 代表 / 宅地建物取引士・2級FP技能士
不動産・建設業界歴40年超。バブル崩壊・リーマンショック・東日本大震災を経験。サラリーマン時代の門前仲町単身赴任中に富岡八幡宮の例大祭と出会い、この街への関与を誓った。現在は千葉・外房の自宅と深川の事務所・賃貸拠点を行き来する2拠点生活を送る。「深川たてもの相談所」を運営し、管理組合運営・大規模修繕工事へのアドバイスも手掛ける。業界仲間とのシアトル不動産研修では現地のエージェントと意見交換し、日本の住宅文化との違いを肌で感じた。

本コラムは不動産購入を検討されている方への情報提供を目的としております。個別の物件判断・投資判断については専門家へのご相談をお勧めします。

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