家を買おうと思ったとき、最初に頭に思い浮かぶ気持ちは、
「損はしたくない」じゃないでしょうか。
それも無理はないと思います。
いま、家の価格は本当に高くなりました。
新築は手が届かない。中古マンションだって、ちょっといいなと思うと5,000万、6,000万は当たり前。
だからこそ、みんな慎重になります。
「この物件、本当に買っていいんだろうか?」
「あとで価値が下がったりしないだろうか?」
私たちも、日々お客さんと話していて、その“迷い”をすごく感じます。
「自分らしく暮らせるか」と「資産になるか」は、どちらも大事
家を探すとき、多くの人が「暮らしの快適さ」と「資産価値」、この二つの間で揺れています。
たとえば…
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住み心地はよさそうだけど、駅から遠いのが気になる
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エリアの将来性はありそうだけど、築年数が気になる
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見た目はリノベで素敵にしてるけど、構造はどうなんだろう?
「自分にとって気持ちのいい暮らし」と「将来売れる、貸せるという安心感」、
どちらも持っておきたい。
でも、それを同時に叶えるのって、意外と難しい。
暮らしの快適さは、数字には表れない
家は、買った瞬間から“暮らす場所”になります。
日当たり、風通し、音、近所の人、道の雰囲気。
どれも、不動産ポータルの情報では見えてこない大事な要素です。
僕自身、マンションの1階に住んでいた時期があります。
最初は「駅から近いし便利だな」と思っていたんですが、朝は配送車の音で目が覚める。
日当たりも少なくて、どこか気持ちが沈むような日々でした。
そういう経験を通じて、“数字に出ない暮らしやすさ”って本当に大事だなと実感しました。
でも、“将来どうなるか”を考える視点も必要
一方で、「今が良ければいい」というだけでは、少し危うい時代でもあります。
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仕事や家族の事情で住み替えが必要になるかもしれない
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住宅ローンの残債よりも、物件の価値が下回ることだってある
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年齢を重ねたとき、維持費が重荷になる可能性もある
実際に僕たちのところに、「親からマンションを相続したけど、売るにも修繕積立金が滞っていて…」という相談が来ることもあります。
“買ったあとどうなるか”を想像しておくこと。
これは、安心して暮らし続けるためにも欠かせない視点です。
暮らしと資産、その両方を大切にしたい人へ
「自分に合った暮らしができて、なおかつ将来の選択肢もある」
そんなバランスのとれた住まいを探すには、ちょっとしたコツがあります。
その前にひとつ、お伝えしておきたいことがあります。
最近は、ネットのポータルサイトでたくさんの物件情報が見られますよね。
写真もきれいだし、間取りも見やすい。
陽当たりなんかは、なんとなく想像もつく。
でも――
本当に大事なことほど、ポータルサイトではわからないんです。
たとえば、建物の管理が行き届いているかどうか。
これは、現地に行ってみてはじめて気づくことが多いです。
共用部の掃除がされているか。ゴミ置き場がきれいか。エントランスに張り紙が多すぎないか。
実際に住んでいる方の意識や、管理組合の姿勢が、こういうところに出るんですよね。
それから、物件の“マイナス面”。
これもネットには出てきません。
音の問題や近隣の空気感、実は修繕積立金とは別に特別な負担金があったり。
そういう“将来的に困るかもしれない要素”は、見に行って、話を聞いて、調べてみないと見えてこないんです。
僕たちは物件の良いところだけでなく、「この部分は注意が必要ですよ」と正直にお伝えするようにしています。
それは、暮らしと資産の両方を大切にしてほしいからです。
実際、お問い合わせをいただいて初めてお会いする方や、まだ物件を見始めたばかりの方には、
その物件の話よりも、「物件の見方」や「買い方」、そして“マイナス面”まで、あえて丁寧にお話ししています。
他の不動産会社さんで物件をご案内された方でも、
管理会社から発行される「重要事項に関する調査報告書」や「長期修繕計画書」などを初めて見るという方は多いんです。
それくらい、「本当に大事な情報」が後回しになってしまうケースが、実は少なくありません。
だからこそ、できれば物件を見に行く前に、“どう買うか”というところから相談に来ていただけたらうれしいです。
そのほうが、無理のない範囲で、後悔のない選択肢を一緒に探すことができると思っています。
それをふまえて、バランスのとれた住まいを選ぶために見ておきたいポイントは──
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管理の良さ(修繕計画や管理会社の体制)
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エリアの安定感(過度な再開発より、暮らしが根付いている街)
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建物の構造や立地条件(耐震性や利便性)
したまちエリアには、そうした「地に足のついた物件」がまだ残っています。
都心へのアクセスがよく、日常の暮らしにも困らない。
それでいて、手が届く価格帯であるという現実的な強みもあります。
したまちリノベの考える「ちょうどいい暮らし」
私たち「したまちリノベ by 株式会社トラストリー」では、リノベーションで“映える家”をつくるのが目的ではありません。
「住み続けられるかどうか」と「いざというとき、売れるかどうか」。
このふたつを、どちらも大切にしています。
それは、「心地よさ」と「資産性」の間で迷っている人にとって、
どちらかを我慢するのではなく、両方をバランスよく叶える方法があると知ってほしいからです。
まとめ
家を選ぶとき、「この家に住みたい」と思える気持ちは、とても大事です。
でも、それだけで決めてしまっていい時代でもなくなりました。
価格が上がった今だからこそ、“暮らしの価値”と“お金の価値”の両方に目を向ける視点が必要になっていると思います。
もし、あなたがそのふたつの間で迷っているなら。
僕たちが一緒に、その“ちょうどいい答え”を探すお手伝いをします。
【お問い合わせはこちら】
「どんな物件が自分たちに向いているのか知りたい」
「自分の予算でどれくらいの選択肢があるのか相談したい」
そんな方は、お気軽に“したまちリノベ無料相談”をご利用ください。
【次回予告】
次回のコラムでは、「古い物件って大丈夫?」という不安の声に応えて、
築年数にとらわれず“価値ある物件”をどう見極めるか、を掘り下げていきます。
🔗“古くていい”が、いま新しい。したまちリノベのすすめ
【著者紹介】
柴田 光治
株式会社トラストリー代表
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー
都心と下町のバランスを見極めながら、“暮らしやすさ”と“資産性”を両立する住まい提案を行っている。
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